#20240715nb「先端半導体、知られざる世界企業」アオイ電子。チップレットで現在主流の中間基板で繋いで集積する方法ではなく、より簡素な「シリコン・ブリッジ」と呼ばれるもので接続する方式の開発に、栗田洋一郎・東工大特任教授と取り組む。コストを下げ、大型化できる方式に挑戦している。

#20240715nb「先端半導体、知られざる世界企業」TOWA。チップを樹脂で封止するモールディング装置で世界トップ。シェア66%を握る。#2009y に開発したコンプレッション成形と呼ばれる技術が強み。下側に置いた金型を樹脂で満たし、そこに別の金型に取り付けたチップを上から浸して樹脂を圧着する。

#20240715nb「先端半導体、知られざる世界企業」オーク製作所。半導体回路のCADデータを、半導体ウエハー上に直接転写できる「ダイレクト露光装置」を持つ。フォトマスクが不要になる。「フォトマスクが不要な分、コストが抑えられるし、カイロの描画も精緻にできるといったメリットがある」。

#20240715nb「先端半導体、知られざる世界企業」上村工業。チップレットやそれを乗せる基板上にバンプを高い精度で形成する技術を持つ。先端半導体の処理能力を引き上げるには、バンプ間の距離をできる限り狭める必要がある。「バンプを形成するためのメッキ技術は、業界内で見ても極めて高い」。

#20240715nb「微細化の限界を越える新技術 先端半導体、知られざる世界企業」微細化による性能向上に限界が見えてきた半導体。今後の性能向上のカギになる技術として注目されるのが「チップレット集積」技術だ。その分野で、日本の知られざる中堅企業が急速に存在感を高めている。

#20240715nb「巨大イチゴ工場で狙う果実」Oishiiは当初6〜8個で50ドルだったイチゴを、11〜20個で9ドル99セントまで下げたが「米国の消費者は、高い果物や野菜を買えないし、買わない。都市部では成果が挙げられるだろうが、事業規模を大きくするなら、コストを抑える技術力をさらに磨く必要がある」。

#20240715nb「巨大イチゴ工場で狙う果実」他社との違いは、商品にイチゴを選んだ点。自然界ではハチがイチゴの受粉を媒介するが、植物工場ではハチの活動を促進することが難しく、他社は受粉工程が不要な葉野菜を選んだ。一方Oishiiはハチの生態調査を経て工場内の受粉に成功、売値を高く設定できた。

#20240715nb「200億円調達の米新興、農業テックに新風 巨大イチゴ工場で狙う果実」米農業スタートアップOishii Farmが #202406m、約200億円を投じた植物工場を本格稼働した。新工場は安川電機製のロボットアームなどを導入。収穫量を従前の20倍に高めて、「農業の工業化」を狙う。

#20240715nb「従業員向け株式報酬、導入進む」現状の会社法は、従業員や子会社の役員・従業員に株式を無償で付与することを認めていない。そのため厳格に会社法に沿って制度を導入しようとすれば「技巧的で煩雑な対応が求められることになる」。海外の従業員からは大変にいぶかしがられる点だ。

#20240715nb「ソニーやリブセンス、人材獲得にも効果 従業員向け株式報酬、導入進む」株主や経営者と従業員の間には立場に違いがある。これを埋める役割として期待されるのが株式報酬だ。従業員向けに株式報酬制度を導入する上場企業は #202403m 末に1100社を突破した。だが、制度見直しも必要だ。

#20240715nb「中国、ロシア・北朝鮮接近を警戒」プーチン大統領との親密な個人的関係を誇示する習国家主席は、今回の出来事で、外交術においては友好関係など意味がないということを改めて心に刻んだはず。例えその友好関係が、中ロ間にあると主張している「無制限」のパートナーシップであってもだ。

#20240715nb「中国、ロシア・北朝鮮接近を警戒」新華社は、北朝鮮は「ロシアを現在の経済的苦境から早々に抜け出させるほどの大きな勢いを与えることはできない」と書いた。言外に、ロシアへの経済的支援では、中国が事実上唯一の選択肢だと言っている。

#20240715nb「中国、ロシア・北朝鮮接近を警戒」金総書記はプーチン大統領訪朝時に、ロシアを北朝鮮の「最も誠実な友人」と呼んだ。中国への皮肉だ。かつて冷戦下で北朝鮮は、中国やソ連を操るためにこうした手法を用いた。両指導者友、友好国は中国だけではないと証明して見せようとしたわけだ。

#20240715nb「中国、ロシア・北朝鮮接近を警戒」「金総書記とプーチン大統領は、共にかつてなく習国家主席に頼っている今、なぜこの強大なパートナーを苛立たせるような危険を犯すのか」。両国とも中国の支援が十分でないと考えている可能性がある。

#20240715nb「中国、ロシア・北朝鮮接近を警戒」ロ朝パートナーシップ条約の文言が曖昧で、両国に解釈の余地を残したかも。ソビエト連邦時代にも両国間に相互軍事協定が存在したが、紛争が何度か起きても発動しなかった。「問題は援助とは何かという点で、両国はそこを曖昧なままにしてあるようだ」。

#20240715nb「中国、ロシア・北朝鮮接近を警戒」北朝鮮が例えばウクライナ戦争に参加した場合、ロシアの敵国が北朝鮮を攻撃するかもしれない。すると中朝の相互軍事協定が発動することになり、中国が窮地に立たされる可能性がある。「北朝鮮は中国を必要もなく非常に危険な状況に追い込んだ」。

#20240715nb「中国、ロシア・北朝鮮接近を警戒」ロ朝の「包括的戦略パートナーシップ条約」では、一方が攻撃を受けた際、直ちに「利用可能なすべての手段を用いて」軍事その他の援助を行う。中国にとって問題は、#1961y 調印の「友好協力相互援助条約」により、中朝間にも相互軍事協定があることだ。

#20240715nb「中国、ロシア・北朝鮮接近を警戒」中国は、公式には批判めいた発言を控えるが、不快感は透けて見える。習国家主席は #202404m、中国共産党の最高幹部を5年ぶりに北朝鮮に派遣し、両国の「深い友好関係」を改めて明言させた。北朝鮮が中国政府からの独立意識を強める懸念を持っている。

#20240715nb「中国、ロシア・北朝鮮接近を警戒」ロシアと北朝鮮が相互軍事協定を結ぶなど関係を深めていることに、中国は表面的には冷静を装う。だが中国政府の不快感は明らかだ。ロ朝と中朝、2つの相互軍事協定が中国を戦争に巻き込みかねない。ロシアも北朝鮮も中国からの支援に不満がある。

#20240715nb「休めば上がる生産性」内閣府は #2020y、有給取得を推奨する企業とそうでない企業の生産性を比較した調査を公表。推奨企業は離職率が低下し、生産性を示す指標の上昇率が、そうでない企業と比べ3年間で10%の差があった。休みと生産性には、明確な相関関係がある。

#20240715nb「休めば上がる生産性」有給や労働時間などに「縛りを入れて、その中で受注できる量や生産できる量、サービスできる量を決める。時間はかかったけど、その仕組みがやっと出来上がった」。縛りの中で成長するために高付加価値製品にシフトする意欲が高まった。休みが経営そのものを変えた。

#20240715nb「休めニッポン PART1 日本の有給取得率h主要国で最下位 休めば上がる生産性 問われる経営能力」「24時間戦えますか」。バブル期を象徴するCMのセリフは口が裂けても言えない。働き方改革を引き合いに出すまでもなく、休むことは生産性向上そのもの。休ませられるかは経営者の能力。

#20240715nb「有訓無訓 山田日登志」AIを大胆に活用した大量生産型では米国や中国の会社に分がある。日本の企業がグローバル競争に勝つには、社員全体を、仕事を我ごととして捉え、自らカイゼンできる「小さな経営者」に育てることが肝要だ。そんな集団になれればAIに勝てると信じている。

#20240715nb「有訓無訓 山田日登志」AIが発達しているといっても現時点で一人屋台をさせるのは無理だけどコンベアーなら可能。会社が利益を出すために、人ではなくAIを搭載した機械を使うようになるのは当然の結末だ。さらに消費者ニーズが落ち着き、多品種少量生産の必要性も減っている。

#20240715nb「有訓無訓 山田日登志」人は、やる気があればすごい能力を発揮する。でも、やる気を失い、言われたことだけをやるサラリーマン体質に陥れば、目の前に流れてきたものに所定の処理をすればいいコンベアーの方が管理が楽。そんな現場が今、日本で急増している。さみしいがそれが現実だ。

#20240715nb「有訓無訓 山田日登志 PEC協会会長 AI時代の到来で大量生産型へ逆戻り カイゼンのできる人作りで社員を『経営者』に」#1990y 年代後半から進んできた多品種少量のものづくりでは多能工が威力を発揮した。でもここ数年のAIの発達で、コンベアー式などの大量生産型に戻るべき時が来た。

#20240715nb 日経ビジネス「休めニッポン 疲れた会社は稼げない／第2特集 名ばかりライドシェア『移動難民』は解消せず／編集長インタビュー 街づくりからから産業づくりへ 植田俊 三井不動産社長」 #nb