#20240923nb「半導体製造で『中工程』急拡大」SCREENホールディングスはダイレクト露光装置「LeVina（レビーナ）」を #202307m に発売。フォトマスクを使わず、基板などに直接回路を描画。配線間隔が2㎛という微細な回路を転写でき、歩留まりを高めてきた。技術自体は #2000y 代初めから開発してきた。

#20240923nb「半導体製造で『中工程』急拡大」チップレットや、チップ自体を積層する技術を用いた製造過程では、従来の前工程の技術が使われたり、後工程の技術を用いたりするなど、区別が難しくなったことから「中工程」と呼ばれるようになってきた。そこに今、新しい装置が次々と登場している。

#20240923nb「SCREEN・オムロン参入で競争過熱 半導体製造で『中工程』急拡大」生成AIブームなどで先端半導体の需要が急拡大している。新しい高機能半導体の造り方が「中工程」市場を創出した。半導体製造装置は日本が優位を保つ。新市場で開発競争が過熱している。

#20240923nb「半導体支える栗田工業」栗田工業は、半導体製造装置の部品を洗う事業も手がける。米国では #2020y に買収した米ペンタゴン・テクノロジーズが、欧州では #2023y に買収した独アルカデ・エンジニアリングを買収した。「超純水提供が水道屋だとすれば、精密洗浄はクリーニング屋だ」。

#20240923nb「半導体支える栗田工業」栗田工業の電子産業向けビジネスは半導体と液晶がメイン。液晶は半導体よりも大量の水が必要で、中国の大型工場は超純水を1時間当たり約5000トン使う。しかし超純水の水質自体では差別化しづらい。重要なのは問題が生じた時に原因を分析して改善策を提案する力だ。

#20240923nb「半導体支える栗田工業」装置でなく水を売る継続課金型のサービスも広げている。顧客の工場に設備を導入し、保守・運用まで一体で引き受ける。10年程度の契約を結び、水の供給量に応じて収益を得る。継続契約型サービスの売上高は #2024fy で466億円と、前期比10%増えた。

#20240923nb「半導体支える栗田工業」半導体の高機能化に伴い、㎚単位の回路の線幅が一段と細くなっている。洗浄に使う水には極限の純度が求められる。一方で超純水が配線材料の金属を溶かさないよう微妙な調整も必要だ。

#20240923nb「半導体支える栗田工業」半導体メーカーからすれば、一度栗田工業の超純水設備を採用すると他社の装置に切り替えづらい。栗田工業は顧客の信頼を得て長期的な利益に繋げるという意味で、「顧客親密性」という言葉を重視する。

#20240923nb「第2特集『超純水』で世界首位、欧米では精密洗浄を強化 TSMC・インテルとも連携 半導体支える栗田工業」産業用水処理大手の栗田工業が「超純水」で世界的に存在感を高めている。水に特化した技術力と密な営業を強みとし、国内外の半導体大手を顧客に持つ。市況に強い安定成長を目指す。

#20240923nb「金融の街・兜町に集う勝負師たち」Keyaki Capital。モットーは「充実感と高揚感に満ちた投資を」。音楽著作権ファンドに着目した。「音楽著作権投資は安定的なキャッシュフローを生む。景気の影響を受けにくく、楽曲のプロモーションによって大きく成長する可能性もある」。

#20240923nb「個人資産2000兆円を狙え COLUMN 新興勢力が続々とオフィスを開く 金融の街・兜町に集う勝負師たち」バブル期には米ニューヨークのウォール街や英ロンドンのシティーと並ぶ金融街だった東京・兜町。新NISAで火がついた投資ブームなどを背景に、街は活気を取り戻しつつある。

#20240923nb「伸びる証券、守る生保」楽天銀行は#202409m、普通預金の金利を引き上げたものの、最高で年0.18%にとどめた。住宅ローンの貸出は中高所得者以上に絞っている。「金利の上昇で住宅ローンのデフォルトリスクが高まり、薄利多売のビジネスは続けられない」。

#20240923nb「伸びる証券、守る生保」東京スター銀は、ポイントが売りのネット証券に対し、預金金利で還元して差別化したい。同行がネット銀行並みの高金利を実現できるのは、高い金利が見込める法人向け融資に強いから。親会社は台湾の民間銀行大手、中国信託商業銀行（CTBC）だ。

#20240923nb「伸びる証券、守る生保」NISAが人気を博しているとはいえ、#202403m 末時点で2322万口座。国内就業者の3割程度だ。ネット証券で商品を選べる金融リテラシーを持つ人はまだ一部だ、と東京スター銀行は見立てる。同行は実店舗を持つ強みを生かして、専門家に相談したい層の獲得を目指す。

#20240923nb「伸びる証券、守る生保」ソニー生命保険は変額個人年金保険で新NISAに対応、異例のヒットを飛ばす。発売から1年9カ月の #202407m 末までに累計75万件の契約を獲得。「こんなに売れるとは正直思っていなかった」。商品名は「SOVANI（そばに）」。死亡保障を抑える代わりに貯蓄性を高めた。

#20240923nb「伸びる証券、守る生保」時系列の動きを見ても、投資信託に家計から資金流入が続く半面、生保は契約獲得に苦労している様子がうかがえる。この数字が示唆するのは、「新NISAで起こったのは『保険から投資へ』」という資金シフトだ。だが、保険業界が総崩れというわけではない。

#20240923nb「伸びる証券、守る生保」日本銀行の「資金循環統計（速報）」によると、新NISAスタート直後の #2023fy1q に、家計は投信を3兆4708億円買い越した。#2023fy の通年実績7兆7057億円の45%に上る。一方、生保は1兆8049億円の純流出となり、保険の解約が膨らんだことを示唆する。

#20240923nb「個人資産2000兆円を狙え PART2 塗り替わる金融業界の勢力図 伸びる証券、守る生保 銀行の預金争奪戦再び」インフレ、利上げ、新NISAスタート。国内外の金融環境の激変を受けて、家計による金融サービスの選別が始まった。銀行の金利引き上げ競争も復活。金融勢力図は塗り替わりつつある。

#20240923nb「企業の成長支える資金」カゴメが #2023y に発行したのがデジタル社債。1口10万円で利率は年0.2%。付帯する野菜ジュース15本（約4000円相当）の特典を加味すると、1口の購入なら4%程度に上がる。「若い投資家との接点創出とマーケティングへの効果を狙った」。

#20240923nb「企業の成長支える資金」愛称を「北海道日本ハムファイターズボンド」と名付けられた個人投資家向けの無担保社債は、#202210m に起債された5年債で利率は年0.37%。「野球場にはファン、つまり個人客が多く訪れる。アピールのチャンスにもなると見込んだ」。

#20240923nb「企業の成長支える資金」プロ野球・北海道日本ハムファイターズの新本拠地「エスコンフィールドHOKKAIDO」。サッカー場40面以上に相当する敷地面積約32万㎡の巨大なレジャー施設の総工費は約600億円。親会社の日本ハムは、そのうち200億円を個人投資家から調達した。

#20240923nb「個人資産2000兆円を狙え PART1 プロ野球・日本ハム本拠地の建設費も 企業の成長支える資金 熱烈ファンが出し手に」長い眠りから覚めた家計の金融資産は行き場を探している。事業会社にとって大きなチャンスだ。社債や株式の購入を機にファンになってもらえれば、本業にも収益をもたらす。

#20240923nb「個人資産2000兆円を狙え PROLOGUE『人類の1万倍の知性』10年後に実現 孫正義氏の夢を支える個人マネー」日本銀行によると、家計の金融資産は #202403m 末時点で2199兆円。株価上昇を追い風に1年前に比べ7%（146兆円）増加。政府の資産運用立国構想を受け「貯蓄から投資へ」の流れ強まる。

#20240923nb 日経ビジネス「個人資産 2000兆円を狙え 金利復活、企業の成長源に／第2特集 TSMC・インテルとも連携 半導体支える栗田工業／編集長インタビュー 自動運転で物流を支える 南真介 いすゞ自動車社長」 #nb