122. 大野和士/ 都響＠ A定期。なんとも表現に困るブルックナー7番。少なくとも嫌いではない。ホルンはじめ管楽器の精度が甘く終楽章などかなりヤケクソで吹いていたような感じもした。都響らしい精緻さではなく深い演奏かというとそれも違うが、それでいて柔らかく叙情的でなかなかに美しい。#24忘誕

121. 尾高忠明/東京フィル@初台。高齢者でもないのに「平日の昼のコンサート」に参上。どんなもんかと思っていたがめちゃめちゃクオリティが高くてビックリ。「軽騎兵」序曲から金管のファンファーレともどもなんと鮮やか。「亡き王女のためのパヴァーヌ」もホルンソロも弦も美しい。 #24忘誕

120. 原田慶太楼/東響@定期。目の覚めるようなプーランク「グローリア」。指揮もキレキレで鮮やか、熊木夕茉の見事な独唱、そして暗譜の東響コーラスがめちゃんこ上手い。曖昧さが全くなくアマの合唱の到達点と思う。作曲家らしいオサレな叙情感溢れた素晴らしい宗教曲。かてぃんもよかった。 #24忘誕

119. 齊藤一郎/パシフィックフィルハーモニア東京@北とぴあ。特撮ファンが集まる伊福部昭生誕110周年記念。長いリーチを生かしたダイナミックな指揮で伊福部節を心の底まで堪能。SF交響ファンタジーを全部聴けたのは貴重な機会。箏のプレコンサートにアンコールの合唱まで贅沢。 #伊福部昭FW #24忘誕

118. 角野隼斗×上野耕平/大井剛史/東響@溜池。カプースチンの夕べ、たいへん楽しかった。どれも旧ソ連体制下に作られたとは思えないくらい洗練され洒落ててカッコいい。特に上野のサクソフォーン協奏曲が叙情的で技巧も優れ圧巻だったが、プログラム的にも角野の良さもこれまでで一番感じた。 #24忘誕

117. 尾高忠明/大阪フィル@福島。流石は尾高さん、超満足。個人的にこれで作曲家に開眼したブルックナーの2番、冒頭から輝かしい響きに弾力あるリズム、隙のない構築力。再現部などすごく熱が篭って。第二楽章も寂寥感だけではなく場面転換の弱音の緊張感などめちゃ素晴らしい。後半も手に汗。#24忘誕

116. 広上淳一/京響@定期。2年越しのマーラー3番、来た甲斐あり素晴らしかった。広上らしい伸びやかさとリズム感に場面転換や弱音の緊張感。終楽章の最後に辿り着いた確信にまだ放心状態。確かに夏の全てがここにある。同会場でのマーツァル/チェコ・フィルも素晴らしかったがそれ以上の美演。#24忘誕

115. 武蔵野合唱団/松井慶太/日本フィル@川崎。ソリスト、オケ、バンダ、字幕、アマチュア合唱団の演奏会なのに贅沢の極みのウォルトン「ベルシャザールの饗宴」、東京吹奏楽団のバンダも壮麗さに輪をかけ、前半のタンホイザー抜粋ともども心踊る素晴らしい演奏会に胸が熱い。合唱っていいね。#24忘誕

114. プラッソン/二期会/東京フィル@初台。90歳の最後の来日。冒頭の「マ・メール・ロア」から合唱付きの「ダフニスとクロエ」第二組曲、そしてフォーレ「レクイエム」まで全編、なんと柔らかく瑞々しくて滋味ある高雅な響き。アンコールはこの曲だったら嬉しいな、がズバリ。美しすぎる。。 #24忘誕

113. 村川千秋/山形交響楽団@やまぎん。91歳のシベリウス・プロ。全く弛緩することのない瑞々しい響き。超素晴らしいシベリウスの2番、愛好者ほど敬して遠ざける曲だが、この新鮮さはなんだ。作曲家の親族と机を並べ、０からオケを立ち上げた人間が出す迷いのない響き。引退には早すぎる。#24忘誕

112. ハーディング/都響＠ B定期。緊張感と吸引力あふれる素晴らしいマーラーの1番。テンポ変化やルバート含め全て仕込み通りという感じの冷静な指揮ぶりだが、その上での新鮮さや有機性、壮麗さに心奪われた。いろいろ傷もあったとは言え、オケ含めプロの仕事と思う。ニカ・ゴリッチも絶品。 #24忘誕

111. アルミンク/広響@「平和の夕べ」。期待を遥かに超える高貴で壮麗なマーラー「復活」。素晴らしい。一部の最低客以外は。。第一楽章はなかなか焦点合わずに終わってしまう演奏が多いが、冒頭から変に力が入っていないのがむしろよい。第二主題の陶酔感も。終楽章も合唱独唱含め見事な響き。#24忘誕 pic.twitter.com/1sJto5CoZc