4月の読書記録 今月の読了:9冊 今月買った本:6冊 回収率:150%(積読3冊減少😊) 今月のベスト: 夜と霧 次点:世界悪女物語 #2404読了　#2404買った本 #2024年の読書記録 pic.twitter.com/EGgrfPp15N

あの夏が飽和する(カンザキイオリ/河出書房新社) 青春ミステリーと簡単に片付けられないくらい作者の反抗心すら感じられる 人物設定、人間関係の繋がりに違和感はあるものの、出会い系サイト、依存症、毒親といった闇を絡ませながら、小説の持つエネルギーで一気に読ませる娯楽性の高い傑作 #2404読了 pic.twitter.com/SGEGS57bga

新選組血風録(司馬遼太郎/角川文庫) 15篇の短編集。「士道に背くまじきこと」という強烈な支配倫理や組織維持の為に内部で抹殺されてしまう隊士の多さに驚く。司馬らしいテンポの良い一流の娯楽小説。沖田総司に焦点を当てた3篇、「油小路の決闘」「芹沢鴨の暗殺」「四斤山砲」が特に面白い #2404読了 pic.twitter.com/ZEkETEfAgR

晩年(太宰治/新潮文庫) 『晩年』とは15篇の作品を集めた第一創作集の総題。20代の太宰が遺書のつもりで人生の全てを書き残すつもりで書いただけあって濃厚。しかも面白い。 好きな作品はもの哀しさが残る『魚服記』、不思議な日本語が滑稽で哀れな『地球図』、自身の評論付きの『道化の華』 #2404読了 pic.twitter.com/lP3SKIiOFo

小説教室(高橋源一郎/岩波新書) 異色の小説教室。小説を「つかまえて、あそぶ」ための方法を具体例を使い解説。「まねる」べき文筆家や範囲も多数紹介 感覚的に面白く読めて、少なくとも小説が書きたくなる新書。自分のことを「ほんの少しだけ楽しいウソをついて」書いてみるのは楽しそう #2404読了 pic.twitter.com/Ir4HlOIxZq

日本列島七曲り(筒井康隆/角川文庫) 半世紀ぶりの再読。 「そして、乱○パーティが始まった」で終わる2篇、袋が穴から抜けない全編ひらがなで書かれた1篇、潜望鏡になってしまう1篇などメガハイボールが似合う11篇。ストレスも吹っ飛ぶ傑作短編集。前半の5篇は爆笑注意 #2404読了 #鎌倉でご飯 pic.twitter.com/5RyFCuMBTd

火刑法廷(カー/加賀山卓朗/ハヤカワ文庫) 面白かったー😆 18世紀の毒殺魔を下敷きに、消える人影、死体消失を絡めて展開する怪奇ミステリーの名作 荒唐無稽なプロットがどうやって収束するのか、尽きない興味で読了。登場人物を集めての犯人当てはお約束の展開。最後たった5頁の章が印象的 #2404読了 pic.twitter.com/LPZEJCBpeb

世界悪女物語(澁澤龍彦/河出文庫) 「男性を頭でつかい、一国の運命を左右するほどの輝かしい悪事を積み重ねた堂々たる女傑」12人。殺害した人数、権力への執着心という点では則天武后が最強か？メアリ•スチュアート、ゲッペルス夫人は「悪女」と呼べるか疑問。文章が良い娯楽歴史絵巻の傑作 #2404読了 pic.twitter.com/LmVnTFmCZ9

ベイビー、グッドモーニング(河野裕/スニーカー文庫) ビブリオバトルで紹介されたラノベ。味わい深い短編集。ミニスカートの死神と死期を知ってしまった4人。「死の物語」ではなく魂を清浄するための「生きる物語」。4篇の物語が収束したときに題名の意味がわかる お勧めです #2404読了 #読書会すみれ pic.twitter.com/56TtCwu7Op