『HAPPYEND』 モラトリアムを終えて社会へ出て行く高校生たちの成長と心の揺らぎを捉えて秀逸な青春映画。主演ふたりの抗いがたい魅力。一方で地震が頻発しそれを口実に管理強化を進める大人たちの描写からくる不安定さ。作り手のメッセージを届けるために舞台設定を近未来にしたのか。- #joefilm pic.x.com/WlZjSB7q8h

『若き見知らぬ者たち』④ 言わずもがなは磯村岸井染谷の3人。殊に各々がみせる背中での語りはアンタ方一体どこで修行してきた？と尋ねたくなるほどの圧倒的なパフォーマンスでした。 #joefilm pic.x.com/XAzV10kicn

『若き見知らぬ者たち』③ コイツらLA市警かと思えるような警官の描写やあそこに残った彩人の血痕をそのままにする無神経さも気になる。原案・脚本も内山監督一人の手になるものらしいが後半部のこの粗っぽさはその辺りに原因があるのかも知れない。 意あって力足らざるの感ある一作 #joefilm pic.x.com/8BdEhhXVdX

『若き見知らぬ者たち』② 父の負の部分を全部背負った彩人と父が教えた総合格闘技でチャンピオンを目指す弟壮平の対比がこの映画のキモなのに壮平の造形が弱い。だから映画的クライマックスの試合のシーンも演者の努力が活きてこない。まことに残念。 #joefilm pic.x.com/j2CQz3C7bq

『若き見知らぬ者たち』① 父の残した借金と母の病苦。この世の理不尽を一手に引き受けたかのような息苦しい彩人の日常をネットリと絡みつくように捉えるカメラ。この前半部の粘着質な表現が圧巻。若手演伎陣は期待以上。しかし彩人がいなくなってからの展開が粗っぽい。 #joefilm pic.x.com/fXzWxaBa8H

『石がある』 川原で出会ったふたりが石切りや石積みをしながら歩く。ただそれだけなのに不思議なサスペンスを醸し出す。何ということもない川原の一日の日差しの変化まで何だか美しい。互いの名を告げることもなく別れたふたり。こんな映画があるのか。 秀作 ゆきの嬢の推し映画です📽️ #joefilm pic.x.com/SXntURT1GV

『花嫁はどこへ？』 インド発の珠玉の一編。満員電車で取り違えられた花嫁ふたりを巡るヒューマン・コメディなんてそんな事あるのかと思ってしまうが結婚＝嫁入りという概念が未だおそろしく根強いインドの事情を語られ一度嫁したら容易に社会と繋がれない実態を見せられると成程と合点 - #joefilm pic.x.com/uY8lcpSMwc

『シビル・ウォー アメリカ最後の日』 極度の緊張と弛緩が戦場でのPTSDを引き起こすと聞くがこの映画はまさにそれ。観客も映画の記者たち同様必要最低限の情報しか与えられないまま内戦のアメリカへ放り出される。徹底してタイトな語り口は脚本、演出、編集に亘って貫かれていて観終わった- #joefilm pic.x.com/IfgJeKzWDN

『SUPER HAPPY FOREVER』 わが #岸井ゆきの 嬢が推している一本。 妻を喪った男の想い出を辿る旅。喪失感からの追想が切なくも美しい。妻の泊まった819号室、妻が失くした赤いキャップ、妻が吸っていたメンソールのハイライト、そして男が知らない妻と若いベトナム人ホテル従業員の交流。- #joefilm pic.x.com/TPC5YXc6iR

『Cloud クラウド』 菅田将暉×黒沢清ってしっくりこないなと思っていたら案の定。転売屋の生態を描く前半は面白く観られたが菅田将暉の思い入れタップリの芝居と黒沢印の解析不能な不穏さが噛み合わないまま後半の銃撃戦になだれ込む。タイトルの通り匿名の有象無象が集まって主人公を追い- #joefilm pic.x.com/qiqtnfpmiq

『ベイビーわるきゅーれナイスデイズ』 今年コレを超えるアクション映画はない。ちさまひのユルユルトークはテレビ版に任せてアクション全開！しかも最強の敵かえでとまひろとの戦いが単なるアクションに終わっていない。かえではまひろの影法師。かえでに芸達者な池松壮亮を連れてきた - #joefilm pic.x.com/8q6t748yc4

『ぼくが生きてる、ふたつの世界』 同じように聾者を扱った『コーダ あいのうた』とはだいぶ感触が違う。ウェルメイドなかのハリウッド映画にある作り物めいた感動がニガテな私にはこのシンプルで静かな映画が響く。聾者の両親をもつ大の成長を時系列に淡々と追っていく構成も却って新鮮- #joefilm pic.x.com/dpjt0zsa22

『極悪女王』Netflix 全話完走。プロレスに憧れた少女たちが現実を知ってそれぞれの理想を追いかけるあたりから一気呵成にみせる。演者の面々はひとりも落ちこぼれがいない見事さ。プロレス興業の悪辣な猥雑さ。それに抵抗するダンプたち。混沌と熱狂の青春群像に拍手。- #joefilm pic.x.com/ulvtig9cem

『チャイコフスキーの妻』 その結婚生活を通じて大作曲家チャイコフスキーの光と影を描く壮大なドラマ…かと思っていたら見事に裏切られた。偉大な作曲家を描きながら音楽映画ですらないこれは同性愛者であったとされる大作曲家の妻に偶々なってしまった女性の悲劇をある種覗き見趣味的な- #joefilm pic.x.com/zbevy6eeia

『本日公休』 長年常連客に親しまれた理容店の女性店主が疎遠になったあるお客を訪ねることで振り返る自分の人生。土地にしっかり根を張って地元の人々に愛されたこの理容店をひとりで切り盛りしてきたこの女性の仕事への矜持は奔流のように変化する現代へのアンチテーゼ。確かに - #joefilm pic.x.com/0ol0nyxdev

『侍タイムスリッパー』 コイツは滅法面白い。驚くのは自主映画にも関わらず極めてオーソドックスな娯楽映画であること。よく有りがちなアイデア勝負の一編ではない。演出カメラ演技に至るまで奇をてらうところが一切なくアイデアといえば侍がタイムスリップした先が時代劇の撮影所という - #joefilm pic.x.com/tc1r40ldjd