“──たとえば、酒に酔うこと、浮浪化、犯罪、放蕩、あるいはまた、たいていの場合がそうであるように、考える力の麻痺──（そして、宗教もそうではないか）。” シモーヌ・ヴェイユ『工場日記』

三宅香帆『なせ働いていると本が読めなくなるのか』 タイトルに惹かれて本屋さんに行った。 そしたら、読みたい本リストに入れてあった、冨原眞弓『シモーヌ・ヴェイユ』の文庫化が新刊にあり、一緒に購入。 「工場日記」「労働」を通してセレンディピティを感じる。 pic.twitter.com/v0pinNTIH6

つまり、この苦しみを、わたし自身の苦しみと感じないで、労働者の苦しみとして受けとっています。... なんとか知って、理解できるようになりたいという望みは、うちかちがたいほどに強いのです。 シモーヌ・ヴェイユ/田辺保訳『工場日記』より pic.twitter.com/Scw2xJGjSm

シモーヌ・ヴェイユの「工場日記」だ！調べたら出てきた

はじめて「先生」の研究室を訪問した時、本棚にある心理学以外の本を探したら、シモーヌヴェイユの工場日記とナボコフのロリータが目に入って、なんだか安心しつつ頭が混乱したことがあった。

シモーヌ・ヴェイユ『工場日記』(ちくま学芸文庫)田辺保訳 人間性を壊敗させる必然性の機構のなかで、はたして人間本来の生は可能なのか――女工となった哲学者が、激しい労働と限りない疲労に苛まれ、極限の状況で自己犠牲と献身について考え抜いた、魂の記録。2014年11月刊 #ちくま1000「本」ノック416 pic.twitter.com/LKKLikVhOb