『日本文学の諸問題』（中野重治）に私は大反対であった。氏のいう市民達に対して「教師」であるべき「文学者」という規定に、私は反対であった。とすると、師とするに足るのは「戦前マルクス主義者」中では久保〔栄〕先生のみである。その先生が亡くなれば、私はもう自由である。 『振りさけ見れば』

介護に追われていたがそろそろ復帰します。去年保田の墓参りをしたので、今年は坂井市一本田の中野重治の墓所を、彼岸花には間に合わないが、訪れたい。

「光る君へ」を見はじめてから、筑摩書房の中野重治著「室生犀星」は、中野にとっての「枕草子」なんかなと思った。 犀星の人生にも様々なことがあり、中野の人生なんか本当に様々なことがあったが、それにはほとんど触れられず、犀星の素晴らしい人格と、犀星との穏やかな美しい日々だけを綴る

昭和37年3月29日、犀星の告別式は中野重治を葬儀委員長として青山斎場で行われた。犀星の希望で葬儀は宗教色のないものとなった。正宗白鳥、佐藤春夫が告別の言葉を、堀口大學が告別の詩を読み、村野四郎が追悼の言葉を述べた。宮城まり子が率いる合唱隊が「犀川」を歌っている。#室生犀星　第396話 pic.x.com/cMzY0xUcCb

夜に好きな詩を拾い読み。今日は中野重治のとある詩、津村信夫のとある詩、廿楽順治さんのとある詩、阿部恭久さんのとある詩。各一編ずつ。

#うなの考察と戯言 え、ちょっと待て、今ふぉろいーさんのSS読ませていただきながら思ったんだけど、もしかして。 中野重治先生って、農機具云々のくだり読む限り、民芸好き寄りなのか……？ 河井寛次郎(民芸系作る)先生の作品を模写してたりしなかったか？！だからか……？？！ などこじつけてみる

返信先:@kitanagako作家・中野重治の奥様ですね。 伊丹十三『タンポポ』で果物を潰す困った客役で印象を残した☺️

柄谷氏の思考（『中野重治と転向』）からは、日本共産党も、特別高等警察も抜け落ちている。ただ一つ確かな事は、中野重治はけしてこのような抽象的な「外部」からは、小説を書いていない、という事だ。 『柄谷行人氏と日本の批評』

中野重治『歌のわかれ』(1940年)で、登場人物たちが香林坊のブラジルというカフェーに入るシーンが複数回出て来ます。で、仮名だろうと思ってさほど期待せず検索したら、実際に大正8年に金沢で初めてできたカフェーだそうです。　#中野重治　#歌のわかれ pic.x.com/fJDk9B92jU

これからの世界へのヒントは、人類学者のレヴィ＝ストロース、経済学者のハイエク、詩人の中野重治がキーを握ってるみたい。先の二人がそうだってことは、中沢新一がたぶん書いてた。オーウェルもミャンマーからヒントをくれてる。ハイエクに至っては私は全くわからない。追々あたってみる。#詩と政治

→これに対して、そういう突っこみは、共産主義がめざす正義の運動の足を引っ張るから悪いと、文学が共産党の指導下に従属するのを肯定する中野重治や宮本顕治が反論したのが、文学史に名高い「政治と文学」論争だった。→

中野重治についてのメモのなかで大江健三郎に触れたが、昨年たまたま「大江健三郎 柄谷行人 全対話 世界と日本と日本人」という本を開いたら、一章まるまる中野重治について語っていた。大江健三郎は中野重治にかなり影響を受けているみたい。これもヒントだ。#中野重治研究 x.com/keiarakida/sta…

不思議な導きがあり、私は #詩と政治 について考え始めた2020年から、詩人の中野重治を研究しています。近代日本で国会議員を務めた、ただ一人の詩人です。メモを公開しながら更に探求を進めようと思い立ちました。宜しければご覧いただき、書類上で自由にコメントください。 docs.google.com/document/d/12i…

履歴をみると、佐多稲子はカフェーで働くなかで文芸評論家の窪川鶴次郎と知り合い結婚。窪川の友人が中野重治で、佐多に小説を書くように勧めたのは中野だったという。窪川と中野は堀辰雄や室生犀星らと同人誌「驢馬」を出していたので、佐多もそこで文学の薫陶を受けたのかと想像する。

学問への郷愁に似たものが、いつも私の心の片隅にくすぶっているのだ。「私の好きなもの」というある雑誌のアンケートに中野重治氏が「学問」と答えているのを見て、自分の気持を代って言われたような気がしたものだ。 詩の自覚の歴史／山本健吉

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中野重治「汽車の罐焚き」(1937)読了。抜群のリアリズムとそれを邪魔しない竹の様な筆致。いやー面白かった、中野作品の中でも一二を争うんじゃないかな。原作（現存せず）がある作品だけど、彼の筆の巧みさはアレンジャーとしても活きるということか。その辺でも芥川を想起させるところが確かにある。

一面のアカママ お前は赤ままの花を摘むな 中野重治 道路脇にも赤ままと野菊 秋ですね pic.x.com/m93hkiIine

高澤秀次による中上が大江の影響受けまくりだったが、結局は模倣に失敗してオリジナルな個性を確立したという論考。そして大江の文章は中野重治の影響というのが凄く面白かった。 x.com/monthly_shinch…

CV赤羽さんで中野重治さんかな

中野重治は渡辺一夫への手紙に断乎として進まねばならぬペシミストとかれら自身を定義した （大江健三郎　「政治死の生首と「生命の樹」）

中野重治が九州大学に講演に来たとき、学生が「文学は無力ではないか」と尋ねた。彼は「そんなことはない」と言った。学生がそれなら具体的に、どんな文学があるのか、と問うと、中野は「ホメロスからアラゴンまで、それから『万葉集』から中野重治までの総体において文学は無力ではない」と答えた。

もっぱら正直のところを 腹の足しになるところを 胸さきを突きあげてくるぎりぎりのところを歌え 「歌」　中野重治

かしこく思われる必要なし、かしこくあることのみ必要なのだ。　中野重治

『文学＋』4号の絓秀実論考は必読。大西巨人や武井昭夫の70年代初頭新日本文学離脱の津村喬の関係、中野重治「村の家」のここぞというところのレーニン主義者らしからぬヤマトタケル国思歌評価など、てんこもり。なによりこの論考の結論を膨らませることこそ現在の運動の課題と言い切ることができる

『昭和の文人 (新潮文庫 え 4-4)』江藤 淳 平野謙、中野重治、堀辰雄を論じている。平野論、中野重治『甲乙丙丁』の特異性については関心を持った。堀辰雄に対しては実際に起こったことを意図的に「嘘」「虚構」にして作品に落とし込んでいる点をかなり痛烈に批判していて印象に残った。

佐多稲子『夏の栞 中野重治をおくる』 「党との関係で云えば、そこでの中野と私の立場や内容に大きな差があり、...二人が、党によって除名になっているということにおいて、それが同じであった。中野が、意地でも生きておれ、という表現をするときそれをおもいながら、...中野の意志を感じ取っていた」

1988年1月22日「石川淳と別れる会」で弔辞(*)(ETV文化ジャーナル）中村眞一郎、加藤周一、安部公房、丸谷才一、武満徹。＋中野重治 葬儀(石川淳 動画) @dailymotion - dai.ly/x7sypf0

村の家：1935年に書かれた小説。1934年に出獄した中野重治が「転向」を正面から扱い、転向者の苦悩を描いた作品。

中野重治が晩年に白内障になって手術しているのだけど、比較的最近の人であることだし、てっきり戦後になったから手術も可能になっていたのだと思っていたんですよ私。

淺野　あれ（中野重治）は、人間がよくないです。〔略〕裏表がひどいんです。僕のことなんかも「文壇の憲兵」だなどといひましてね。そのくせ会へば仲々うまいことをいひます。信用できない男です。 影山　…僕は、従来、もっとましな男かと思ってゐたんですがなー。 転向／淺野晃・影山正治

小林多喜二や中野重治は、辛辣極まりない言葉で「レストラン洛陽」（佐多稲子）を批判した。それは彼らにとって嫌悪するべき事態であっただけではない。やがて自分たちが嵌り込むであろう淵を予見するものであった。 『私小説の路、主義者の道、みち、』

返信先:@kohal9000作家のSNS、存命なら檀一雄を見てみたい、ときどきポルトガル紀行やお料理がある、沼正三はやらないだろうな 太宰や三島は意外と通俗なところあるからね アカいなら安部公房と中野重治、利口になれそう

日本の文学世界は混沌としてるように見えるけれども、それを貫く社会的論理の糸は途絶えてはいない。見失われることはあろうが、カオスのなかからも糸口は拾いあげられるのだ。そして社会生活の論理の糸は文芸批評の論理の糸を一層弾力あるものとしずにはいないと思う。 中野重治「閏二月二九日」

返信先:@Suzune_Rinne_Pi2列目中央の眼鏡とネクタイの男性は、お気に入りの中野重治😊

目次あり。「文学は権力と主体の関係（主体化＝権力化）をどのように描いてきたのか。 夏目漱石、森鷗外、伊藤左千夫、横光利一、坂口安吾、中野重治、遠藤周作らの文学を縦横に論じて、文学と権力の本質に…」 ⇒矢本浩司 『文学と内なる権力 日本近代文学の諸相』 翰林書房 hanmoto.com/bd/isbn/978487…

『ジンセイハ、オンガクデアル』 現実を直視することによって生まれる下層の声が、中野重治が「すべての風情を擯斥せよ　もっぱら正直のところを　腹の足しになるところを　胸さきを突きあげてくるぎりぎりのところを歌え」と言ったところの表現が、わたしが育った時代の日本には生まれなかった。 pic.x.com/cGALbQpc7k

昨日（10/4金）補充・入替しましたー。新作文庫ブックカバー含めて20点。片岡義男、中野重治、田村隆一、荻原魚雷、松岡正剛、細野晴臣、ボールドウィン伝記、ロラン・バルト論、ドゥルーズ論などなど。本棚ぎちぎちで、取り出しづらい😆 でも200〜800円と格安なので、どんどんよろしくお願いします pic.x.com/81CmRuMqcC

この河出の現代文豪名作全集、石川くんの担当編集中野重治ですね。とても文アルむけ