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「現代日本文學体系」第93巻に、「現代詩集」という巻があった。これがなかなか面白い。中原中也の親友の富永太郎からはじまって、石垣りん、澁澤孝輔まで。富永太郎はもう100年前の人だから「現代」とはいえないが、読んでいくとなかなかいい詩がある。
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「原始林…」には抹消された初稿も手帳にあり、現在知られている未完詩は第2稿。初稿が紹介されているのは大岡昇平『富永太郎──書簡を通して見た生涯と作品』が唯一か 同書によれば、初稿冒頭は第2稿の「Ⅰ」とほぼ同じ。それに続いて…
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数か月ではあるが、それ以前から富永太郎がランボーを強く意識し「原始林…」を書いたということがわかる。もっとも泡鳴訳のシモンズ本もあれば上田敏や辰野隆もいたので、さらに以前にランボーの名前や詩は知っていただろう。とは言えやはり『地獄の季節』を知ったことが決定打となったか