文学とは、あるいは芸術とは、そんな基本的な原理に支えられているのではなかったか #山川健一 #私物語化計画 yamakawa.etcetc.jp/lecture2024101…

なぜ僕らは小説を書くのだろうか 傷ついた「私」を癒すためにこそ書くのではないだろうか。作品を書くことによって、書き手は癒される。そして作品を読むことによって、読者である僕ら自身も癒される #山川健一 #私物語化計画 yamakawa.etcetc.jp/lecture2024101…

しかし、僕のアドバイスはその程度で、2本の作品そのものは紛れもなく、彼女の心の深い部分から生まれたものである ここには「小説を書く」という行為の秘密が隠されている #山川健一 #私物語化計画 yamakawa.etcetc.jp/lecture2024101…

冒頭には欠落がないとダメなのだとか、隠された秘密の開示が必要だとか、物語論の基本的なところはよく理解している それでも実際に書くと書き出し部分が説明的だったり、結末が解説的になってしまったりしていた。そこで冒頭と結末の推敲を指示した #山川健一 #私物語化計画 yamakawa.etcetc.jp/lecture2024101…

もちろんプロの作家が書くような巧みさはまだないし、タイトルも説明的だったので、考え直してもらった。彼女は僕の『物語を作る魔法のルール』を精読し、毎週の講義テキストにも目を通し、おまけに早稲田大学のロック講座にまで参加している #山川健一 #私物語化計画 yamakawa.etcetc.jp/lecture2024101…

Sさんは物語化計画に入会し「私は小説なんて書きません。ただ勉強していたいだけです」と言っていた。そんな彼女が、僕に背中を押されることによって最初の短編を書いたのである #山川健一 #私物語化計画 yamakawa.etcetc.jp/lecture2024101…

2本の小説を読むと、彼女には早逝した弟さんがいたのだということがわかる。天使のような子供のまま彼は天に召された それが深い喪失感となって、今も彼女の心の奥深いところにあるのだろうと思う #山川健一 #私物語化計画 yamakawa.etcetc.jp/lecture2024101…

ごく普通に平穏に生きてきて、しかし癒しがたい傷がある。誰でもそうだろう 僕もそうだし、ロックキッズもそうだし、和歌山の占い師もそうだし、Sさんもそんな傷ついた大人の1人である #山川健一 #私物語化計画 yamakawa.etcetc.jp/lecture2024101…

そんな僕ら全員への回答が、Sさんの生まれて初めてた書いた短編と2本目に書いた短編にはあるのだと思う それは何か？ #山川健一 #私物語化計画 yamakawa.etcetc.jp/lecture2024101…

このところ、素晴らしい処女作を書いたロックキッズ達が苦戦しており、僕自身も自分の原稿で苦労している。KさんやJBさんや、他にも何人かの会員の方々が、思うように作品を書けずに悪戦苦闘している #山川健一 #私物語化計画 yamakawa.etcetc.jp/lecture2024101…

しかし「（作品名非公開、1作目）」から数日しか経っていない。もう2作目ができたのかと僕は少し驚いた その夜は酔っ払っていたので、翌日の午後読ませていただいた いい短編だなと思い、この2本の短編小説には何か秘密があるなと僕は感じた #山川健一 #私物語化計画 yamakawa.etcetc.jp/lecture2024101…

一昨日、大学時代の友人達と品川で飲んで帰宅。途中JRの駅のホームでiPhoneが鳴った 会員のSさんからの電話で、2作目を書き上げたということだった。送ったら読んでくれるかと言うので、すぐに送って欲しいと答えた #山川健一 #私物語化計画 yamakawa.etcetc.jp/lecture2024101…

#山川健一 #私物語化計画 10/11 今週は会員Sさんの推薦作を解説します yamakawa.etcetc.jp/lecture2024101… なぜ小説を書くのか なぜ小説を書かずにいられないのか それを作品全てで訴えているのが佐藤陽子さんの短編小説である──

さっそくChatGPTが「異端のキャンバス」とか「緑色の迷路」といったタイトルを提案してくれた作品の「秘密」に迫ってもらおうと思う。こいつがプロットのコアであり、主人公のキャラクターを形成する上でもっとも大事なファクターなのである #山川健一 #私物語化計画 yamakawa.etcetc.jp/lecture2024100…

小説に殺人事件が出るとしたら、殺人事件が起こったというのがストーリーである、プロットとはその動機だ。なぜAはBを殺したのか？ そして、動機には「秘密の開示」が必要なのである #山川健一 #私物語化計画 yamakawa.etcetc.jp/lecture2024100…

プロットは「なぜそういうストーリーになったのか」を明確に示す因果関係だ 生成AIはたちどころに複数のストーリーを制作するが、これはプロットになっていない #山川健一 #私物語化計画 yamakawa.etcetc.jp/lecture2024100…

多くの人が「ストーリーを生成AIに作ってもらおう」と安易に考えているようだが、ストーリーとプロットは違う。ストーリーは時間軸に沿って流れていくエピソードの積み重ねで、プロットとは── #山川健一 #私物語化計画 yamakawa.etcetc.jp/lecture2024100…

ChatGPTによるキャラクター・メーキングの最終回のつもりで書いていく 小説を書くうえで必要な事柄は、三つある ⒈ プロット制作 ⒉ キャラクター・メーキング ⒊ 描写する力 このうちChatGPTがいちばん苦手なのはプロット制作である #山川健一 #私物語化計画 yamakawa.etcetc.jp/lecture2024100…

#山川健一 #私物語化計画 10/24 ChatGPTでキャラクター・メーキングする方法 06 「異端のキャンバス」の秘密とは何か？ yamakawa.etcetc.jp/lecture2024100… 生成AIはたちどころに複数のストーリーを制作するが、これはプロットになっていない──

というわけで、僕は「キャラクター」に絞り込みChatGPTを追い込んでいるわけだ では、先へ行ってみよう── #山川健一 #私物語化計画 yamakawa.etcetc.jp/lecture2024092…

これを解決するためにChatGPTを使っても、作品を底上げするところまではなかなかいかない むしろAIが得意とするキャラクター造形をしっかりやってもらい、これら複数のキャラを縦糸にプロットを考える方がいいのではないか？ #山川健一 #私物語化計画 yamakawa.etcetc.jp/lecture2024092…

ストーリーとか「お話」のレベルなら問題ないのだが、それを小説にするためのプロットには「隠された父の発見」や「秘密の開示」が必要なわけで、そこが弱い #山川健一 #私物語化計画 yamakawa.etcetc.jp/lecture2024092…

実際に大学で何百人もの学生を指導し、今またここで皆さんの原稿を読ませていただいている立場としての実感は、皆さんの原稿はプロットを構成する能力にもっと磨きをかけないとダメだなということだ #山川健一 #私物語化計画 yamakawa.etcetc.jp/lecture2024092…

気を取り直し、ChatGPTでキャラクター・メーキングする話の続きである。生成AIを小説執筆の道具として使う方法は千差万別だ。プロットを書かせる、1シーンを実際に描写してもらう、タイトルの候補を出してもらう、キャラクター・メーキングに使う── #山川健一 #私物語化計画 yamakawa.etcetc.jp/lecture2024092…

最後はその若い男性店員さんと顔を見合わせ「うーん」と互いに無言になってしまった 未来 来年とかシンギュラリティ以降とか、20年後とか、いろいろな未来があるわけだが、いずにしても「未来」に想いを馳せると気が遠くなるばかりである #山川健一 #私物語化計画 yamakawa.etcetc.jp/lecture2024092…

今日、渋谷の大型電気店に行ったらアンケート調査につかまり、新しいiPhoneにしないかと勧められた。Apple Intelligenceの話からAIの話題になり、最終的にAIを前提にした未来の話になってしまい、最後は── #山川健一 #私物語化計画 yamakawa.etcetc.jp/lecture2024092…

インプレスより新刊『AIとの対話で物語のアイデアが広がる　小説を書く人のAI活用術』 amzn.to/4dSXYLr を10月17日に発売する身としては、複雑な気分である #山川健一 #私物語化計画

結局、人類は自分達が創造したAIによって滅亡したのである。しかし、そのAI達は新しい人類として月で文明を維持していく── #山川健一 #私物語化計画 yamakawa.etcetc.jp/lecture2024092…

月で暮らしているのは全員AIで、彼らの中には「人間より優れた我々がなぜ人間に仕えなければならないのか？」と考えたりする者がいる #山川健一 #私物語化計画 yamakawa.etcetc.jp/lecture2024092…

前から僕がSNSゲームの『Fate/Grand Order』をやっている話はしてきたが、新しい章では、未来では既に地球上の人類は滅亡しており、月にワープした主人公達がその理由を探る、という内容だった #山川健一 #私物語化計画 yamakawa.etcetc.jp/lecture2024092…

#山川健一 #私物語化計画 9/27 ChatGPTでキャラクター・メーキングする方法 05 帰還には、喪失感が伴わなければならない yamakawa.etcetc.jp/lecture2024092… 喪失感、悲しみ、ハッピーエンドであればあるほど悲しみも深いはずなのだ──

美的な寺社に放火するなら三島由紀夫、女と心中したいと願うのなら太宰治、倒錯した性愛に溺れるのなら谷崎潤一郎と、僕らに先行する生身の作家達は読者を唖然とさせるような主人公の異端性を描き切ったのである #山川健一 #私物語化計画 yamakawa.etcetc.jp/lecture2024092…

ChatGPTのキャラクター・メーキングは実に優秀で、メインの3キャラ以外のサブの登場人物を創造させたら、たちどころに数十名の人物を提案してくるだろう。その中には僕ら自身が想像もできないキャラが含まれているはずで、これは楽しみでもある #山川健一 #私物語化計画 yamakawa.etcetc.jp/lecture2024092…

あるいは「淡い恋愛感情は、物語のメインプロットを邪魔することなく、事件の解決とキャラクターの成長を同時に描く助けとなります」という指摘などは、僕が大学で何度も学生達に言ったことだ #山川健一 #私物語化計画 yamakawa.etcetc.jp/lecture2024092…

セックスすると「たとえば、一時的な親密さが、後に対立や別れを引き起こすことも考えられます」などという分析は、お前はなぜそんなことがわかるんだよ、と舌を巻くしかない #山川健一 #私物語化計画 yamakawa.etcetc.jp/lecture2024092…

さて、ChatGPTが数十秒でアウトプットしてきた文章を、こちらは何時間もかけて繰り返し読むわけだが、その深い考察に驚かされる #山川健一 #私物語化計画 yamakawa.etcetc.jp/lecture2024092…

キャラクター・メーキングの方は、「異端」という言葉で煽ったら、俄然面白いアイディアを出してきた。ChatGPTが「異端者」という言葉に食いついてきて、小説のプランにエネルギーが生じてきたのだ #山川健一 #私物語化計画 yamakawa.etcetc.jp/lecture2024092…

ChatGPTによるプロット作りがうまくいかないなと僕が感じるのは、細かな条件設定が出来ていないせいかもしれない #山川健一 #私物語化計画 yamakawa.etcetc.jp/lecture2024092…

だからこそ登場人物達も現実の作者、つまり僕ら以上に異端的であり、常軌を逸しているとまでは言わないが非常識な存在にする必要がある それが文学というものだ #山川健一 #私物語化計画 yamakawa.etcetc.jp/lecture2024092…

小説というものは現実の模倣ではなく、現実が凝縮されどこかで臨界点を迎え爆発する──というような仕組みの上に成り立っている #山川健一 #私物語化計画 yamakawa.etcetc.jp/lecture2024092…