#140字コラム #許されざる者 罪を憎んで人を憎まずなどというが、人間のクズであれば憎むにも値しない。幼児や児童を虐待し、死なせてしまった(いや殺した)奴などは、二度と娑婆へ出すべきではない。ストーカー殺人者もそうだ。死刑廃止の論議もあるが、その前に終身刑の罰則を作るのが先だと思う。

#140字コラム #耐震性 熊本地震で衝撃的だったのは学生寮の倒壊だった。耐力壁の量は十分だったが、土台から柱が外れ、2階の床組部分で建物が折れ、居住者の命を奪ってしまった。筋交いによる半間耐力壁ではなく、一間幅の耐力壁だったら、せめて面材による耐力壁だったら耐えたかもしれないと思う。

#140字コラム #耐震性 筋交いでも面材でも、必要な耐力壁を数値化して縦横方向に適正配置するのが2000年頃までの考え方だった。その後、基礎と躯体が離れないよう、太いアンカーボルトを基礎から柱に直結するようになった。けれど本当に必要なのは、1階と2階の耐力壁を同一軸上に揃えることだろう。

#140字コラム #取り付け下地 住宅で設備や収納機器を取り付けるには、主流の壁材である石膏ボードだけでは心もとない。それでボードの裏に下地を入れるのだが、ポイントにのみ下地を入れたのでは、変更があったときに対応しないから、面材(下地合板)を張っておく。リフォーム時には耐力壁にもなる。

#140字コラム #運転免許返納 危ないと思えば運転しなきゃ良いだけの話で、免許の更新は続けて構わない。認知機能や反応速度に問題があれば、免許センターの方でハジけばよろしい。免許証を持っていても運転しないペーパードライバーも、世の中には大勢いる。ひっくるめて指導教習制度を作ればいい。

#140字コラム #最高の建築 人それぞれなのは承知しているので、あくまでも僕の見解だ。僕にとって最高の建築は「小屋」である。芸術や文化を超越し、人間が生命を維持するのに最低限必要なイエこそが建築の本質だと思う。装飾より耐久性と構造安定性が重要で「命を納める器」としての機能を満たす。

#140字コラム #時代遅れ 河島英五の歌に出てくる時代遅れを自称するおやじは、時代を超越した生き方の実践者であって、本当に遅れているわけではない。遅れているのは、おかしいと思ってもそれをスルーして、旧態を墨守する者たちだ。自分の頭で考えない連中が上に立つと、すぐにニ周回遅れになる。

#140字コラム #受け取るな 身内の葬儀の際、弔問は受けるにしても議員からの香典は固く辞退する。町内の行事などでも議員が酒やビールを差し入れることがあるが、これら寄付行為も是正されていくべきだろう。政治と金の問題は、有権者側が「絶対に求めない･絶対に受け取らない」ことで変えられる。

#140字コラム #世間知らず 議員になったら有権者に金品を贈ってはならない。たとえ香典であってもだ。こんなイロハのイを知らない、アスリート出身の議員が居たというのが驚きである。知名度優先で公認した政党の責任も免れまい。レクチャーもせず、人を育成しなかったことが党の劣化を招いたのだ。

#140字コラム #世間知らず 常識知らずとも言う。ある仕事を達成するにはいくつかの条件があって、それらをクリアしなければならない。ところがポッと出のアンチャンは、こうした条件をすべて他人がやってくれると勘違いする。思い付きなど大したものではない。実現力を持たなければ絵に描いた餅だ。

#140字コラム #退屈だから 議会で居眠りをし、スマホをいじり、ついでにゲームをやり、それを発見され、指摘されて恥をかく。議会は「決めたいこと」を「決められた手続き」に沿って承認するところである。多分に形式主義であり、判っていても説明を聞かなければならない。きっと退屈したんだろうな。

#140字コラム #二間座敷 八つ墓村や犬神家の一族には広い座敷が描写され、そこで事件が起きる。これは「書院造り」という、武士の家の形式である。二間座敷はその形式を一般住宅に取り入れ、昔はここで婚姻も葬式も行われていた。この造りは1階南面に耐力壁が設けられず大地震の際、真っ先に潰れる。

#140字コラム #善処します 昭和の政治家がよく使った言い回しである。本来は「ご意見は確かに伺いました。持ち帰って内容を精査し、適切に対応します」だが、この場合実際にリアクションはしないという意味だった。現在は「真摯に受け止め誠意をもって対処します」と言う。意味は善処と同じである。

#140字コラム #居眠りを咎める 「噺を聴く気がないなら出ていってくんな！」というようなことを言った立川談志の逸話がある。寄席の主役は噺家であって客じゃない。金を払っていてもそれは変わらないのだ。どこかの市長が居眠りを咎めたという。相手は市民に選ばれた議員である。主役きどりの凡人だ。

#140字コラム #引き際 不祥事があってトップの責任が問われることがある。任期を残している場合でも、今このタイミングで選考会なり、選挙なりがあれば落ちると思うのなら引くが良い。ましてスタッフや運営上のミスではなく、自身の不始末が理由ならなおさらだ。ここのところ首長のボロが目立つな。

#140字コラム #狙撃事件 例によって地方紙の小見出しを取り上げる。米国で大統領候補者が狙撃され負傷した事件を論じて「民主主義損なう凶行だ」とある。だが法治国家においてテロが起きた場合、世論は逆に結束し、テロ思想とは逆方向に振り子の針は振れる。かの候補者の人権感覚は知らないけどね。

#140字コラム #パワハラ防御 あいつはパワハラの常習者だという評判が立てば、誰もがポケットにレコーダーを忍ばせて話を聞く。近ごろはスマホで録音して、パワハラがあればすぐにでも投稿できる時代だ。H県の知事と接する職員は、皆がそういう準備をする。こうなれば首長といえども死に体だろうな。

#140字コラム #データベース いつでもアクセスできるのだから、知識は不要だと考える人もいるかもしれない。けれど自分の知識というのは分母である。一万の分母知識でサーバーにアクセスすると、一億を超える知識が引き出せる。分母が百なら一万くらいなもので、しかも引き出した知識を理解できない。

#140字コラム #下請け泣かせて繁栄か この国に限らず、封建的な大企業は多いんだろうな。取引で下請け会社に減額を強いていたN産、良い子ぶっていた日本No.1の自動車会社も、同じく「百姓(下請け)は生かさず殺さず」とばかりに自社の利益を増大させていた。重税を課して、下請けに還元したらどうだ。

#140字コラム #寝ててください 老害議員が議会開催中に、居眠りをしていたのを咎め立てし、SNSにアップした首長が居たらしい。僕なら放っとくね。起きていたってどうせ役に立たないし、あれこれ言われるよりもお寝みいただくのが最上だ。議会中継で映してもらい、それを見た有権者に判断を委ねるよ。

#140字コラム #交通取り締まり 10km/hオーバー程度のスピード違反を取り締まる、ネズミ捕りというのがある。こんなモノに関わってないで、もっと危険な車間距離不保持(アオリ)とか、前方不注意を取り締まってほしいが、反則金ノルマを達成するには速度違反が容易い。警察には違反を減らす気がない。

#140字コラム #余生を託す 老人ホームを経営する法人が倒産するニュースを見て、赤の他人を簡単に信じる日本人の脇の甘さを思う。リスクのある行動を取る際に掛けるのが保険で、ホームの入居契約の際に業者側が加盟する。納骨堂事業なんかもそうだな。企業倒産の責任を高齢者に負わせてはいけない。

#140字コラム #マザーエディプス 親に対する情愛は時とともに変化する。親子といえども人間なので、相性の善し悪しで関係性は変わる。僕は親子は「生存に関する契約関係にある他人」だと思っている。契約というのは「情」よりも上位にある、人間関係のキモだ。どちらかが違反すれば破棄してもいい。

#140字コラム #格闘災害 プロでもないのに、何で練習で命を懸けなければならないのか。部活動における柔道の、死亡事故は突出して多い。原因は頭部の損傷で、畳に叩きつけられたことによる。初心者は内部にウレタンマットを入れた、柔らかい畳で練習することを義務付けた方がいい。労災だと考える。

#140字コラム #柔道初心者 授業などで柔道がある場合、ほとんどが初心者である。最初に習うのが受け身だが、独りでやる受け身練習は役に立たない。相手に襟と袖を取られて真後ろに倒される「大外刈り」「大内刈り」では受け身に手が使えないのだ。事故を防ぐなら畳を柔らかいレスリングマットにする。

#140字コラム #ロボットの二足歩行 彼らは皆、膝を曲げた状態で前進･後退･方向転換を行っている。人間のように棒立ちになっていることがないのは、膝を曲げた方がバランスを取りやすいからだろう。人間も膝を曲げて暮らせば、尻や腿の筋肉が刺激されて筋力低下が防げる気がする。常にスクワットだ。

#140字コラム #気密性断熱性 そりゃまあそれぞれ高性能であるに越したことはない。ハウスビルダーは、このほかに耐震性も競い合っていて、これは生死にに関わるから高くなければならない。ただ断熱気密性能は、近年暑くなってきたとはいえ、温帯の日本では「ある程度以上」でいい。コストバランスだ。

#140字コラム #ハードトレーニング 強い負荷の掛かる練習を、長時間こなすなんて出来るわけがない。なのに小中高大の学校の部活では、いまだにこれをやりたがる指導者が居るらしい。学生時代に良い成績を残し1位になったチームや選手が、その先の競技人生で大成した例は少ない。潰されちゃったのだ。

#140字コラム #ハードトレーニング 身体に負荷を掛けなければトレーニングにならない。たとえば腕立て伏せや腹筋、スクワットなどの基本的な運動には、軽い負荷で回数をこなせるテクニックがある。楽にメニューを達成できるが、トレーニング効果は低い。楽するテクニックを排除した先に鍛錬がある。

#140字コラム #日本語のセンス 政治家を名乗る連中で、長らくこうしたポジションを守り続けて来た者や、新人が議員になってオレ様化した者は、総じてこの能力が低い。つまり教養に欠けるオツムの持ち主で、仕事より付き合い･評判を優先する輩である。「真摯に受け止め誠実に対応する」と口では言う。

#140字コラム #批判などしなくていい ワカラン奴を説得することは不可能だ。批判したとしても「カエルの面に水」で、そんな奴なら何ら気にもするまい。関わらないこと、戦わないことが前提で、腹が立っても相手にしないのが最善策だ。直接自分に関係がなければ興味を持たず、横目で見て深入りしない。

#140字コラム #一定の割合 たとえば一般の労働者が犯罪を犯す割合を0.1%とすると、千人に一人である。検事や弁護士、判事が犯罪を犯す確率も似たようなものだろう。いわゆる「お堅い職業」の従事者であっても、人間の本質や道徳心に大差はない。分母となる絶対数が少ないから、珍しがられるだけだ。

#140字コラム #お母ちゃんのおっぱい 職人になりたての頃、帰省すると言うと必ず、先輩格のオッサン大工が「母ちゃんのおっぱいを吸いに帰るんか」と言ったものだ。自分らも先輩に散々言われた、意趣返しだったのだろう。だがそのオッサンたちこそが、息子に「たまには帰省しろ」と言う親バカなのだ。

#140字コラム #珍しいからニュース 多くの教員が生徒に手を出すなら、ニュースにならない。依然としてこの国では、良識ある教員が圧倒的多数を占めているから、おかしな教員がニュースになるわけだ。政治家はどうか。どいつもこいつもといった感じになりつつあるから、やがてニュースにならなくなる。

#140字コラム #あちこち変な家 売れ筋の本はシロウト騙しのエンタメだが、実際にリフォーム工事に行くと変なのがザラだ。設計者施工者は造るプロかもしれないが、生活するプロじゃない場合が多い。そうでなくて何でこんな家が出来るものか。決められた面積を、理論なしの適当で区切っているだけだ。

#140字コラム #冠水でも突っ込む 水溜りの深さが10cmくらいに見えても、実際には30cmを超えていることもある。クルマが駐車中に大雨で水に浸かって駄目になれば、もっと高い場所にクルマを移動しておけば良かったと悔やむだろう。ところが走行中だと「何とかなる」という正常性バイアスに支配される。

#140字コラム #愚痴 こちらに余裕があれば聞いても良いが、忙しいときや、何度も同じことを繰り返される場合は拒否させてもらう。僕は他人に愚痴をこぼさないことにしている。愚痴など言っても事態は改善しないから、原因を作った人に直接言うか、または断交する。愚痴は最低のコミュニケーションだ。

#140字コラム #経済の専門家 そう名乗るやつを僕は信用しない。儲ける技術に長けた者は密かに儲けて、名前や顔をほとんど出さないはずである。日銀の総裁はどうか。彼は金融政策に通じてはいても、実体経済を左右する力を持つわけではない。まして政治家ごときが何を言おうが、単なる自己宣伝である。

#140字コラム #車の盗難 そんなに防ぐのが難しいものかと思う。ロックを電子化によって強化しても、その裏をかく機器が作られて高値で売買される。むしろアナログなセキュリティシステムの方がガードが堅いんじゃないか。磁気コード付きのキーを鍵穴に入れて回す。複製はメーカー以外ではできない。

#140字コラム #夢見る人々 意外と居るんじゃないか。体制が変われば、ここじゃないどこかに行けば、この人について行けばなどという人々である。基本的にこの人たちは自分からは動かない。常に他人任せで、その時々の人気･流行に乗るだけだ。カルトや、近年の詐欺被害に遭う人の共通気質だと思う。