「疲れた…。あいつも体目当てなんだ…。ヤりたいだけだったんだ…」 「大丈夫?」 「懲りたから本気の人の見分け方を知りたい」 「銀さんに対する土方さんの態度を見ててごらん。あれが本気の態度だ」 「あれが…」 「前はふらふら遊んでたらしいよ?」 「本気は変わるのね…」 #かぶき町のモブたち

「女の食べ頃は30代！」 「えー、俺は若い方がいいなあ」 「アホっか」 「「副長」） 「ほんとに惚れた時は相手の年齢なんかぶっ飛んじまうもんなんだよ」 「まあ副長はそうでしょうね」 「条件で好きなつもりになってる内は偽物だぞ?」 「「謎の説得力…」」 #かぶき町のモブたち #隊士篇

「運命の人に出会いたい…魂の片割れに…」 「私に『あなたが運命だ』って言ってきた男たち、付き合うとどうしようもない男だったわよ?」 「それは偽物の運命。本物は土方さんと銀さんみたいなの」 「あれ一方通行過ぎない?」 「銀さんは気付いてないだけなのよ…!」 「え〜…」 #かぶき町のモブたち

「運命の人に出会いたい…。魂の片割れに出会って、どうしようもなく惹かれ合うんだ…」 「男のが少女趣味だ、ってのは本当だな、女に夢見過ぎなんだ」 「副長さんは相手男だぞ。で、運命だ」 「その割には苦労してたな」 「…運命でも苦労する…？」 「そうかも」 「え〜…」 #かぶき町のモブたち

「銀さんと付き合いたかったなあ。絶対優しくしてくれたよ…」 「土方さんのがいいよ、実際銀さんに甘々なの見てると」 「いや。土方さんは本気で好きじゃないとあの対応はしない。私やあんたが口説き落としたところで亭主関白的な嫌な男だ」 「…想像できる」 「ね」 #かぶき町のモブたち

「結婚はルールの擦り合わせだ」 「ほう」 「別の人生を歩んできた2人が歩調を合わせて暮らすんだ、譲り合いが大事だ」 「なるほど」 「価値観が近い相手となら、摩擦も少ない」 「銀時となら俺は大丈夫だな」 「…副長さんやけに真面目に聞いてくれると思ったら 「参考になる」 #かぶき町のモブたち

「推しがな。結婚しそうなんだよな…」 「アイドルたるもの、結婚まではカケラも匂わせてはならない」 「愛を配る職業だからな。みんなの心の恋人だからな」 「恋愛状況ダダ漏れは萎えるよな…。銀さんだってアイドルなんだから配慮して欲しい…」 「銀さんはアイドルではねえ」 #かぶき町のモブたち

「推しが匂わせしてたあれが、ほんとにほんとっぽくなってきた…」 「何、彼女?」 「うん。結婚しそう…」 「結婚はね。付き合ってるとは桁違いのダメージだよね」 「死ぬる…」 「生きろ、そなたは美しい。…でも私も銀さん結婚したら死ぬ」 「土方さんを殺れ」 「殺りたい…」 #かぶき町のモブたち

「副長さん恋人いるんだね。あんないい男だ、さぞかしいい女が付いてんだろな」 「いい男」 「…男?」 「かぶき町で『男同士はダメだ』とか言わねえだろ?」 「ちっと意外だっただけ。すげえ美形?」 「見方が分かれるとこだな。銀さんだよ」 「…ああ。いい男だな」 「だろ?」 #かぶき町のモブたち

「銀さんも少し土方さんに優しくした方がいいと思うよ〜?」 「あんないい男にあんなに入れ揚げられてて、何でスンっとしてるのよ」 「…ええと…。どういう態度が正解?」 「「銀さん?」」 「ああいう好かれ方した事ねえんだよ。銀さんどうしたらいいの困るよ」 「「銀さん…」」 #かぶき町のモブたち

「俺の銀時はなんで俺の気持ちにいまいちピンとこねえ顔をするのか」 「万事屋の旦那、何か全て人ごとですよね」 「なんだろな、ちっと世界から浮いてる気がするよな銀時」 「変わった人です」 「…俺が地面に降ろしてやるか」 「頑張って下さい副長」 #かぶき町のモブたち #隊士篇

「母の日だったじゃねえかよ?」 「うん」 「神楽ちゃんが、花屋でずっとカーネーション見てるのよ。で、つい一輪買ってやった」 「神楽ちゃんにお母さん?」 「銀さんだろ」 「…クッソ可愛い！」 「銀さんお母さんっぽいよな」 「副長さんも溺れる母性」 「「魔性」」 #かぶき町のモブたち

「土方さん。好きです。付き合って下さい…!」 「俺、銀時と付き合ってるから」 「でも、銀さん子供産めないじゃないですか。土方さんにはその遺伝子を残して欲しい…!」 「押し付け、迷惑」 「あ…」 「俺がどれだけ惚れてると思ってんだ?見て解らねえ?」 「…ごめんなさい…」 #かぶき町のモブたち

「銀さん。前から好きだったんだ。付き合ってくれ…!」 「俺が土方くんと付き合ってんのは知ってんだ?」 「…諦めきれなくて…!無理矢理口説き落とされただけなんだろ?俺にしなよ…!」 「土方くん可愛いんだよ」 「え」 「土方くん泣かすわけにはいかねえな」 「好きなのか…」 #かぶき町のモブたち

「銀さんのどこがいいのよ」 「あの程度でいいならごろごろ居る」 「外見レベルの話じゃないのよ」 「男なんて外見しか見ないじゃん」 「そうでない男もいるの」 「土方さんがそうだって?」 「そう。中身をに惚れる男」 「…惚れられるだけの中身、とは」 「難易度上がるな…?」 #かぶき町のモブたち

「思い返すに、片想い期の副長の万事屋の旦那に掛ける熱量はとんでもなかったな」 「命懸け、みてえな口説き方だったよな」 「ここで逃したら人生終わり、みてえな」 「…まあ万事屋の旦那みてえなのはこの世に2人といねえだろうからな」 「「「それはそう」」」 #かぶき町のモブたち #隊士篇

「銀さんって結婚願望あんの？」 「ねえ」 「副長さんと結婚したくねえの?」 「だって離婚するとき面倒じゃん」 「離婚する前提なのかよ」 「銀さんおばさんじゃなくておじさんになるんだよ?子供もできねえ。やがては別れるだろ」 「…も少し副長さんを信じてあげなよ」 #かぶき町のモブたち

「彼女と結婚したい、どうしても！」 「してえよな…」 「副長さん。銀さんと結婚したいんすか」 「ああ。悩んでんだ。どんなプロポーズしたら銀時が受け入れてくれるか、って。難しいよな…」 「…俺より大変そうな人見ると安心する」 「安心すんな同情しろ！」 #かぶき町のモブたち

「酒の肴に恋バナとかしねえ?」 「つったって俺ぁとんと恋とかご無沙汰で…」 「副長さん見ると、『恋っていいなあ』とかなるけどな」 「副長さん見てると俺『恋ってたいへん…』ってなる」 「銀さん扱い難いからねえ」 「扱う、って思ってる時点でもう銀さんはお前は無理」 #かぶき町のモブたち

「副長さん、銀さんへの恋は何が違った?」 「触った男はコロす、と思った」 「その判断でいいの」 #かぶき町のモブたち

「いま口説いてきてる男が、『あなたは俺の運命だ』とか言う」 「あんたみたいな美人は色んな男にビビッと来られて、『運命』って言われるわよね」 「私はいくつ運命があるのかと」 「思い込み怖いわね」 「運命、ってのは銀さんと土方さんみたいなのを言うのよ」 「そうなの?」 #かぶき町のモブたち

「副長みてえな恋をするにはどうしたらいいのか」 「あればっかしはなー。あれだけ入れ込める相手に出会えるかどうかだから」 「…するってえと、副長が主張する『俺と銀時は運命だ』が説得力を持つ」 「さてね。万事屋の旦那の方は運命と思ってるのか」 「それなー」 #かぶき町のモブたち #隊士篇

「お母さん。お姉ちゃん今日一日ごきげんだったけど、なんかあったの？」 「なんでも『ひじぎんの日』だったんだって」 「なにそれ」 「子供は知らなくていいのよ」 「なんかいやらしいことだー！」 「いやらしいだけじゃないのよ!!」 「…なんでお母さんが怒るの？」 #かぶき町のモブたち

「世の中には、土銀、というものがあるらしい」 「何それ」 「副長と万事屋の旦那の、閨を想像してかき表すもんらしい」 「見えないものを見ようとしてるのか…」 「過激なもんもあるらしいぞ?」 「…見てえ」 「見てえな」 「直接見るより危険が少ねえ」 「な」 #かぶき町のモブたち #隊士篇

「5月10日は土銀の日!」 「何それ」 「推しカプの日だよ!ナマモノだから大っぴらには騒げないけど」 「へえどんな?」 「土方さんと銀さん可愛いね、を色々表すの」 「あの2人は可愛いよね」 「…もう一歩踏み込んでみないか」 「え。ハンターの目をしてる」 「怖くないから…」 #かぶき町のモブたち

「そんな…」 「つうか、縛り合わない関係で納得してるなら、彼女も他に相手がいる可能性が高いぞ?」 「そんな…!」 「彼女が他の男に抱かれてたら嫌か?」 「当たり前だろ!」 「お前は好きなんだな。可哀想に」 「…そんな…」 #かぶき町のモブたち

「俺は縛り合う関係は嫌だ。彼女とだって自由にしていい、って約束だ」 「それ大して好かれてねえだけじゃねえか?」 「副長さん」 「俺は前までは、何してても気にならなかった。でも銀時には指一本触らせたくねえ。本気だから」 「…あいつ、俺の事本気じゃねえ…?」 「ああ」 #かぶき町のモブたち

「土方くんがあんなにイケメンじゃなかったらよかったのに…!」 「銀さんどうしたの」 「土方くんファンからイヤミ言われた」 「あ〜。でも副長さんがあんなにイケメンじゃなかったら銀さん落ちてねえだろ」 「…そんな事…ねえと…」 「自信はねえんだ」 #かぶき町のモブたち

「すまねえ。俺の銀時が魅力的過ぎるばっかりに…!」 「副長どうした」 「万事屋の旦那に惚れてた奴にイヤミ言われたらしくて」 「それでニヤニヤしてあの反応?」 「鋼メンタルだよな」 「あれでなきゃ旦那の彼氏はやってけねえ」 #かぶき町のモブたち #隊士篇

「恋人が欲しい…」 「それな…」 「副長の幸せな顔見てると、ふつふつと」 「羨ましい…」 「副長のこれまでの困難な道のりも見てんだろ?焦がれて焦がれてのたうち回って大変だぞ?羨ましいか?」 「相手に万事屋の旦那を選ばなきゃあれほどじゃねえ」 「まあな…」 #かぶき町のモブたち #隊士篇

「私少女漫画で育ったからさ」 「うん?」 「いつか格好いい男子と恋に落ちると思ってたのよ」 「うん」 「でも私は主人公じゃなかった。土方さんは銀さんに恋した…!」 「違うよそれはプロローグ」 「え」 「本編はこれから、私と恋するんだよ」 「…少女漫画じゃなかったのね」 #かぶき町のモブたち

「副長さんはズルい」 「あ?」 「顔とスタイルよくて金と地位あって。その上銀さんなんて」 「俺が銀時落とすために必死だったのは知らねえのかよ」 「でもそれは副長さんが自信があるからできる事で…!」 「自信なんてねえ。覚悟があっただけだ」 「台詞まで格好いいのズルい」 #かぶき町のモブたち

「俺は銀時を運命だと思ってる」 「まあ副長はそう思ってると思ってました」 「星が落ちてくるみてえな奇跡なんだよ。銀時との出会いは」 「恋の真っ最中はみんなこれが運命だと思うんすよ」 「つうか。運命じゃなくとも運命にする」 「力技っすか」 「見てろ」 #かぶき町のモブたち #隊士篇

「運命だ、と思って付き合ったんだよな俺」 「うん?」 「銀さん聞いてくれる?あんなに最初はラブラブだったのに。…別れちゃった」 「原因は?」 「長い間に冷めちゃったのかなあ。運命じゃなかったな」 「恋は終わるもんだ」 「銀さんたちは終わらねえでいて」 「たぶん無理」 #かぶき町のモブたち

「夜に銀時の事を想って眠れなくなる日がある…」 「それは興奮してですか副長」 「俺を何だと思ってるんだ?切なくてだ!」 「興奮じゃないんすねえ」 「興奮した後に切なくなるんだ」 「射精後の虚しさですな」 「恋しさだ!!」 「そんな違いはねえと思いますがね」 #かぶき町のモブたち #隊士篇

「俺の恋人、副長さんファンでよ」 「へえ」 「副長さんなんて顔がいいだけじゃねえか、って思ってたら。…真選組の頭脳で、鬼の副長だ、って…」 「俄然焦ってきた?」 「マジで。副長さん銀さんと別れねえで欲しい」 「恋人のいない副長さん、全男性の敵だからな」 「ほんとに」 #かぶき町のモブたち

「銀さんって副長さんに本気なの?」 「本気とは?」 「真剣に付き合ってるのか、って」 「銀さんは常に本気で真剣です」 「物凄く信用ならない。副長さんで遊んでない?」 「真剣だったら遊んじゃいけねえのか?」 「遊んでる自覚はあるんだね…」 「土方くん可愛いよ」 #かぶき町のモブたち

「銀さんの、どこが魅力的なんだろう…」 「銀さん好きな人は土方さんだけじゃないのよ。アンタが銀さん認められないからって魅力が無いとは言えないの」 「でも本人も自分が何で好かれてるか判ってなさそうじゃない?」 「…まあね」 「じゃ、私に解らなくてもしょうがないよ」 #かぶき町のモブたち

「銀時を美人だと認めなくともいい。ただ滅茶苦茶魅力的だと認めてくれ…!」 「副長、譲歩してるみてえに見せ掛けて全く譲歩してませんよね?」 「何が何でも万事屋の旦那を褒めさせようとしてる」 「そんで褒めたら『お前切腹』つうんでしょ」 「…俺、そんな酷いか?」 #かぶき町のモブたち #隊士篇

「銀さんがさー。女の子のいる店に誘っても来なくなった…」 「恋人できた男を女の子のいる店に誘わねえの」 「そりゃそうか…。副長さん嫉妬深いしな」 「男も敵視してるらしいぜ?銀さん肩とか腰とか抱かれがちだから」 「…甘い匂いするしな…」 「もうしちゃダメなのか…」 #かぶき町のモブたち