「深夜の屯所の廊下を歩けば怪しい呻き声…」 「副長んとこに万事屋の旦那が来てんだろ」 「喘ぎ声を押し殺すとあんななんだな」 「えっちだな…」 「…覗きに行くか…」 「やめとけ。万事屋の旦那は気配に敏い」 「山崎が、あの人探るの嫌だって」 「野生並みだよな」 #かぶき町のモブたち #隊士篇

「銀時…。俺の銀色の天使」 「天使っつうのは大袈裟だよな。どんなに可愛い相手だって」 「それも相手は旦那なんだぜ?どこが天使?」 「天使のように尊いって意味で、似てるって事じゃねえんじゃ?」 「旦那が尊いか?」 「どの方面から見てもおかしい」 「副長おかしい」 #かぶき町のモブたち #隊士篇

あ。 #隊士篇。 「結婚権、って何すか副長」 「結婚する権利だ！」 「誰かが結婚すると減るんすか」 「減る！俺が銀時と結婚する可能性が！」 「万事屋の旦那と結婚した過ぎるんすね…」

「好きな気持ちを持て余す…」 「それってどんな気持ちですか副長」 「腹の底が甘ったるく重い、みてえな…」 「それは性欲では」 「性欲もコミなのがまた厄介でよ…。ああ、銀時に触りてえ…。傍にいるだけでもいい…」 「傍にいるだけでも、は恋ですねえ」 #かぶき町のモブたち #隊士篇

「俺の銀時…。可愛い…。綺麗だ…」 「今はよくたって歳取れば汚くなりますよ副長」 「今現在お前に銀時は綺麗に見えてるか?」 「いや全く」 「なのに俺には綺麗に見えてる。つまり銀時が老けても俺には綺麗で可愛く見えるという事だ」 「屁理屈だ！」 #かぶき町のモブたち #隊士篇

「銀時には責任を取って欲しい」 「何のすか副長」 「人生を滅茶苦茶にした責任を。こんな筈じゃなかったんだ俺は」 「万事屋の旦那と会ってなきゃ結婚して子育てして、ってなってたかもしれないっすもんね」 「仕返しに銀時の人生を滅茶苦茶幸せにしてやる…!」 「愛』 #かぶき町のモブたち #隊士篇

「いい天気だな」 「デート日和だ」 「副長がご機嫌で出掛けてったぜ」 「どうせたかられて、米だの味噌だの買わされるくせに…」 「それを2人でやるのがいいんだ。お礼に昼飯作って貰えたらそれでいいんだ。好きってそういう事だ」 「…幸せならそれはそれでムカつく」 #かぶき町のモブたち #隊士篇

「俺、銀時に惚れてなかったらどんな男になったんだろう」 「今とは違いましたかね副長」 「確実に。銀時の価値観に影響されてるから俺」 「好きな人の影響はデカいすよね」 「あと、…銀時に惚れられるだけの男になろうと頑張った」 「いい男すよ副長」 「照れんだろ」 #かぶき町のモブたち #隊士篇

「副長の勢いのいい愛を見習いたい」 「何だ」 「好きな人ができたけど。副長みてえに熱く言い寄れない…!」 「あれは特殊技能だろう」 「俺は愛が足りねえのかと…」 「それは少しはあるかも。副長の旦那への気持ちはちょっと、おかしいから」 「おかしくなりてえ…!」 #かぶき町のモブたち #隊士篇

「モテる男を恋人にした苦悩よ…」 「万事屋の旦那そんなモテないじゃないすか」 「お前な。銀時は密かにモテるんだぞ。老若男女問わず、真剣に好きな奴が多い。いつ銀時取られるかと心配で…!」 「取られたらどうします?」 「…相手を…」 「それ以上は言わねえ方が」 #かぶき町のモブたち #隊士篇

「夢見が悪い」 「どんな夢見んだ」 「討ち入りで斬られて死ぬ夢」 「…ああ」 「それはな」 「俺達はな」 「誰かに抱締められたい…」 「こういう時、副長が羨ましくなる」 「死線を掻い潜ってきた万事屋の旦那は判ってくれるからな」 「旦那いいな…」 「旦那いい」 #かぶき町のモブたち #隊士篇

「俺達の副長には、相応しい姐さんをもらって欲しい」 「美人じゃなくとも魅力的で」 「優しくて」 「気っ風がよくて」 「頼れて」 「包容力があって」 「…だいぶ万事屋の旦那じゃねえか?」 「旦那でいいのか…」 「副長が惚れてるしな」 「それがなによりだよな…」 #かぶき町のモブたち #隊士篇

「銀時を懐かせるのは、野良猫の餌付けみてえなもんだ」 「野良にも馴れ馴れしいのいますけどね」 「別宅を幾つも持ってるタイプの猫だ。『餌くれねえの?んじゃよそ行きますね?』ってつんとしてる」 「副長も心配ですね」 「とっ捕まえて家猫にしてやる」 「ファイト」 #かぶき町のモブたち #隊士篇

「銀時って好意に胡座かいてるようでいて、俺の事まるで信用してないんだよな」 「副長モテるから、すぐ乗り換えられると思ってんじゃないすか」 「こんだけ愛を表現してるのに!なぜ解ってくれねえ!」 「嫌になりませんか」 「そういうとこも可愛い」 「ダメだこりゃ」 #かぶき町のモブたち #隊士篇

「俺の銀時…。可愛い…。愛してる…」 「副長そんな愛が駄々洩れなのに、よく万事屋の旦那と喧嘩してますよね?」 「あんま愛を出すと引かれるから、前みてえな態度を崩さねえようにしている」 「目から愛が放射されてるから無駄だと思います」 「俺、そんなか…?!」 #かぶき町のモブたち #隊士篇

「副長の視界になってみたい」 「何で」 「万事屋の旦那がめちゃくちゃ美形に見えそうで」 「副長が万事屋の旦那が綺麗に見えてるのは惚れてる心のせいだから、視界だけ変わっても普通の旦那だ」 「でも副長の心になったら副長になっちまうな」 「副長の視界は永遠の謎」 #かぶき町のモブたち #隊士篇

「俺の銀時…。誰にも触らせねえ…」 「副長なんでそんな嫉妬深いんすか」 「…俺だって自分がこんなだとは思ってなかったわ。でもダメなんだ。銀時にだけは、誰も触らせたくねえ…!」 「前と何が違うんすか」 「解らねえけど。前のはたぶん恋じゃねえ」 「酷い」 #かぶき町のモブたち #隊士篇

「空知大神の誕生日だ。皆祝え…!」 「何言ってんすか副長」 「ゴリラ原作者はあくまで原作者で、俺たち二次元には関係ねえすよ」 「アホっか。この世に坂田銀時を産んでくれた人だぞ。俺の銀時を。感謝してもし足りねえ…！」 「ああ」 「副長にはな」 「おめっと」 #かぶき町のモブたち #隊士篇

「副長、女に冷たいよな」 「割とな」 「モテると思って思い上がってやがんだよ」 「副長が愛想良くしてみろ。勘違いした女が大量に押しかけ女房になる」 「あー」 「副長は万事屋の旦那のとこに押し掛け夫をしに行きてえ人なのに」 「相手による態度の差よ」 #かぶき町のモブたち #隊士篇

「結婚なんてするもんじゃねえよな。1人に縛られて、相手が老けても浮気しちゃいけないんだぜ?」 「バカか」 「副長」 「結婚は、相手が老けようが何だろうがずっと好きな相手とするもんだ」 「副長は万事屋の旦那が中年になっても抱けるんすか」 「当然」 「わからん」 #かぶき町のモブたち #隊士篇

「銀時と結婚してえと思ってきたけどよ」 「はあ」 「リアルに想像したら。銀時がずっとそばにいるんだぞ?すごくねえか」 「はあ」 「銀時がこの世に存在するだけで幸せなのに。隣にずっといるんだ。俺幸せ過ぎて混乱すると思う…!」 「副長は早く旦那と結婚して下さい」 #かぶき町のモブたち #隊士篇

「銀時が可愛い事に異論はないと思うが…」 「副長。万事屋の旦那は可愛いでなく格好いいだと思います」 「確かに銀時は可愛い上に格好いい」 「格好いいが先です。だいたい副長が旦那を抱いてるのに異論がある。旦那には、抱かれるべきだ…!」 「ようし、てめえ切腹」 #かぶき町のモブたち #隊士篇

「俺の銀時はなぜ手放しで俺の事を信じてくれないんだ」 「副長の場合はモテすぎるから、手放しには信じられねえでしょ」 「急にモテたわけじゃねえぞ⁈前からモテててそれでも銀時がよかったわけだから!」 「選択肢の常に多い人、は信用ならねえっすよ」 「つらい…!」 #かぶき町のモブたち #隊士篇

「一般的に公平に見て、万事屋の旦那の外見レベルはどれくらいのもんかな」 「副長フィルターが挟まって公正に見れない」 「銀時は最高に綺麗で可愛い」 「その副長の押し付けに目が濁るんすよ」 「俺は常に公正に客観的に見てる銀時は綺麗で可愛い」 「オタクの早口」 #かぶき町のモブたち #隊士篇

「俺の銀色の天使が今日も可愛かった…」 「可愛く見えない日もあるんすか」 「喧嘩してる時とか」 「いや。大喧嘩の真っ最中でも銀時は可愛い。でも可愛さが憎たらしい」 「どんな心理なんすか」 「可愛い!憎たらしい!好き!抱きてえ!みてえな」 「情緒不安定」 #かぶき町のモブたち #隊士篇

「銀時…。俺の銀色の天使」 「副長の目には万事屋の旦那は天使に見えている…?」 「いや。語彙の中で最上級の褒め言葉を持ってきてるだけだろ。旦那が天使に見えるか」 「それは恋を甘く見てる」 「あ?」 「俺の恋人は羽の生えてねえだけの天使だ」 「…副長の仲間だ」 #かぶき町のモブたち #隊士篇

「…銀時がよ?女と飲み行ってるみてえで」 「浮気だ」 「直結すんな。銀時が言うには『2人きりじゃねえ』って」 「乱行パーティだ」 「…お前どうしても俺を不幸にしてえのか?」 「そんな事ないすよ副長、気のせいです」 #かぶき町のモブたち #隊士篇

「副長何でそんな万事屋の旦那を好きなんすか」 「基本のとこ来たな」 「旦那、そこまで入れ込むような人じゃないじゃないすか」 「お前とは見てるとこが違うの。まあ銀時は判り難いけどよ」 「素直な可愛い子のが絶対いいですぜ」 「それじゃもう物足りねえ」 「不幸」 #かぶき町のモブたち #隊士篇

「銀時…。俺の銀色の天使」 「副長。天使、は宗教に関わるのでよほどの時にしか使うべきじゃないと思います」 「銀時の尊さを表すには、日常でない言葉を選ばなければ相応しくない。つまりよほどの時に使っている」 「どれだけ好きなんですか？」 #かぶき町のモブたち #隊士篇

「副長の万事屋の旦那への勢い、何であんななんだ」 「好きだからだろ?」 「あそこまでする好き、って何?俺の好きとどこが違うの?」 「それは…狂わされるかどうか?」 「つまり万事屋の旦那が悪いんだな?」 「悪くはねえだろ」 「少なくともタチは悪い」 「それはそう」 #かぶき町のモブたち #隊士篇

「副長、すぐ『切腹!』って言う…」 「万事屋の旦那と付き合ってからは、旦那を貶しても褒めても『切腹!』って言う…」 「どうして欲しいんだ」 「『はいはいそーですか』って流すしかないんじゃあ…?」 「それがいいな」 「まったく面倒臭いカップルだよ」 #かぶき町のモブたち #隊士篇

「女の食べ頃は30代！」 「えー、俺は若い方がいいなあ」 「アホっか」 「「副長」） 「ほんとに惚れた時は相手の年齢なんかぶっ飛んじまうもんなんだよ」 「まあ副長はそうでしょうね」 「条件で好きなつもりになってる内は偽物だぞ?」 「「謎の説得力…」」 #かぶき町のモブたち #隊士篇

「俺の銀時はなんで俺の気持ちにいまいちピンとこねえ顔をするのか」 「万事屋の旦那、何か全て人ごとですよね」 「なんだろな、ちっと世界から浮いてる気がするよな銀時」 「変わった人です」 「…俺が地面に降ろしてやるか」 「頑張って下さい副長」 #かぶき町のモブたち #隊士篇

「思い返すに、片想い期の副長の万事屋の旦那に掛ける熱量はとんでもなかったな」 「命懸け、みてえな口説き方だったよな」 「ここで逃したら人生終わり、みてえな」 「…まあ万事屋の旦那みてえなのはこの世に2人といねえだろうからな」 「「「それはそう」」」 #かぶき町のモブたち #隊士篇

「副長みてえな恋をするにはどうしたらいいのか」 「あればっかしはなー。あれだけ入れ込める相手に出会えるかどうかだから」 「…するってえと、副長が主張する『俺と銀時は運命だ』が説得力を持つ」 「さてね。万事屋の旦那の方は運命と思ってるのか」 「それなー」 #かぶき町のモブたち #隊士篇

「世の中には、土銀、というものがあるらしい」 「何それ」 「副長と万事屋の旦那の、閨を想像してかき表すもんらしい」 「見えないものを見ようとしてるのか…」 「過激なもんもあるらしいぞ?」 「…見てえ」 「見てえな」 「直接見るより危険が少ねえ」 「な」 #かぶき町のモブたち #隊士篇

「すまねえ。俺の銀時が魅力的過ぎるばっかりに…!」 「副長どうした」 「万事屋の旦那に惚れてた奴にイヤミ言われたらしくて」 「それでニヤニヤしてあの反応?」 「鋼メンタルだよな」 「あれでなきゃ旦那の彼氏はやってけねえ」 #かぶき町のモブたち #隊士篇

「恋人が欲しい…」 「それな…」 「副長の幸せな顔見てると、ふつふつと」 「羨ましい…」 「副長のこれまでの困難な道のりも見てんだろ?焦がれて焦がれてのたうち回って大変だぞ?羨ましいか?」 「相手に万事屋の旦那を選ばなきゃあれほどじゃねえ」 「まあな…」 #かぶき町のモブたち #隊士篇

「俺は銀時を運命だと思ってる」 「まあ副長はそう思ってると思ってました」 「星が落ちてくるみてえな奇跡なんだよ。銀時との出会いは」 「恋の真っ最中はみんなこれが運命だと思うんすよ」 「つうか。運命じゃなくとも運命にする」 「力技っすか」 「見てろ」 #かぶき町のモブたち #隊士篇

「夜に銀時の事を想って眠れなくなる日がある…」 「それは興奮してですか副長」 「俺を何だと思ってるんだ?切なくてだ!」 「興奮じゃないんすねえ」 「興奮した後に切なくなるんだ」 「射精後の虚しさですな」 「恋しさだ!!」 「そんな違いはねえと思いますがね」 #かぶき町のモブたち #隊士篇