“友達の家は次々と流され、学校も水びたしになった。私の上ばきも絵の道具も全部流され、全てなくなってしまった。そして、オタマジャクシもみんないなくなった。今度は誰からも非難されなかった。全員、それどころではなかったのである。” (さくらももこ『#ももこのいきもの図鑑』#集英社文庫)

“そんなオタマ達に後足がはえてきたある日曜日の夜、世にも稀な大雨が降り町中が大騒ぎになった。雨は容赦なく降り続け、呑気な静岡県民を一喝しようと神が立ち上がったとしか思えない様な勢で川を氾濫させたのだ。次の日、学校は休みになった。” #集英社文庫 #ももこのいきもの図鑑 pic.x.com/mzbb58hwho

幼虫スナックが若者たちで流行っている某近未来小説があるが、つまり「カール」や「キャラメルコーン」を幼虫に見立てたと思われる。一方で1994年にカブトムシの幼虫を“『カール』のようであった”と述べたさくらももこの感覚は流石『コジコジ』作者である。 #集英社文庫 #ももこのいきもの図鑑 pic.x.com/mhvsyi79pd