#マシロ先生の事件簿 （カメラいっぱいの思い出が、机の海に浮び漂う。海の匂い、夏の陽射し、砂浜の熱さ。忘れ難いそれらとともに、私たちは新しい仲間を迎えた──これからよろしくな、剣先） pic.twitter.com/6n2GQR5fDq

#マシロ先生の事件簿 「なるほどな。お前さんのやりたいことリストでもあった、というわけか。──なら、こいつを本当に完成させないとな。なにしろ夏はこれからなんだ。エデン条約が成れば、きっとキヴォトスはもっと平和になる。そうなったら、もっと長い休みを取って、海に行こう」 pic.twitter.com/5ok32FRTfO

#マシロ先生の事件簿 「おかげさんでいい休暇になったよ。──やりたいことリスト、ありがとうな」 「やはりお気づきでしたか。ツルギですね？」 「まあな。アレのおかげで静山の面白いところとか、剣先の可愛いところとか見られたし。正直助かったよ」 pic.twitter.com/PTs5qizG2g

#マシロ先生の事件簿 （気の早い夏風を裂いて、2両のマシンが夜を走る。私の駆るヴァンガードでも、阿慈谷の駆るクルセイダーでも、遊び疲れた教え子たちが、マシンに揺られて夢の中。──いい旅だった。アリウスも本校もなく過ごすことのできたこの夜が、こいつらの心を照らすことを、今は祈ろう） pic.twitter.com/wI5JxTzCv0

#マシロ先生の事件簿 「待て待て待て！ 花火に焼夷弾はいらないだろ⁉︎ ああもう、最後までこういうオチかよ……宇沢、栗村、伊原木、杏山！ 総員臨戦！ 張り倒してでもお前たちの歌を聞かせてやれ！」 pic.twitter.com/iKevfvzWoh

#マシロ先生の事件簿 「ああ、綺麗なもんだ。ほら剣先、夜は冷えるぞ」 「あ、ありがと、ござい、ます……」 「やりたいことリスト、全部埋まって良かったな」 「そ、それは、実は……」 pic.twitter.com/VGelNIuQXH

#マシロ先生の事件簿 「まあ、連中もあれだけ栗村たちのライブを聴かされたら、大人しくなるだろう。ならなかったら宇沢もいるしな。私たちはここで平和に花火と洒落込もう……一足早い、夏の思い出ってやつだ」 pic.twitter.com/DQ4EerjaUX

#マシロ先生の事件簿 （暮れなずむ海辺に、私と静山と三人。安心できる空気を感じてくれたのか、剣先は訥々と話し始めた。本で読んだものとは違うかもしれないが、確かに体験した思い出のことを。いいところで横槍が入り、照れ隠しにバーサークしてしまったが、これだけ話せれば、まあ及第点だろう） pic.twitter.com/E9GM5emgeE

#マシロ先生の事件簿 「どういたしまして。なんのかんのあったが、楽しかったよ。いい休日だった。──お前さんはどうだい、剣先」 pic.twitter.com/e1ydIDgyCW

#マシロ先生の事件簿 「栗村ー」 「ああっ!? また流しのガールズポップバンドが！ せめて、せめて、戦闘場面も写してぷぎゅる」 「はいはい巻いていくぞ。こっちもお前らの都合で旅行してないんでな」 pic.twitter.com/9i8VKO725J

#マシロ先生の事件簿 （スイカ割りをするつもりが、白洲と静山の狙撃大会になっていた。食べ物への扱いに激怒した獅子堂を物理的に大人しくさせて、可能な限り可食部分を回収する。──そもそも、ゲテモノ料理を振る舞って恥じない獅子堂がそれを言うのか？） pic.twitter.com/TjRlRXmaFx

#マシロ先生の事件簿 （栗村たちの奮闘で、スケバンたちは撃退された。気を緩めた私は、獅子堂の勧めた飲み物を口にして……盛大に吹き出した。ヤツの冒涜的な味覚は、私たちの理解を遥かに超えていたのだ） pic.twitter.com/oiOC3I7NpB

#マシロ先生の事件簿 「よしわかった。今度ばかりは正当な怒りだろうと思う」 「わかってくれるか、ちっちゃい大人の人！」 「だが暴力に訴えてどうする！ 栗村、かわいそうだが迎撃だ！ 獅子堂の味覚がどうあれ、特務権限は全うする！」 pic.twitter.com/svzwYKGxn8

#マシロ先生の事件簿 （獅子堂の料理は、聞くからに冒涜的なものばかりだった。特にチョコミント焼きそばなど、栗村にはその存在すら知らせられない。この世界に牛牧が複数いるのか。いや、まともな料理を作る意思はあるという時点で、牛牧の方が100倍マシだろう） pic.twitter.com/4uwOsW8aa4

#マシロ先生の事件簿 「ん。君は赤司と鰐渕の友達か？」 「うん！ 獅子堂イズミだよ、よろしくね、ましろちゃん先生」 「御形先生のご友人ですか。静山マシロ、たまたま御形先生と同名の者です」 pic.twitter.com/UDvwZnKghn

#マシロ先生の事件簿 （やりたいことリストの消化は進む。泳ぎを教えよう、ということになったのだが、自称カナヅチ2名、純粋天然のカナヅチ1名。お前ら……教えて欲しいなら最初からそう言ってくれ） pic.twitter.com/oiTw1U1xEu

#マシロ先生の事件簿 （というわけで悪は滅びた。不届なスケバン連中は、『この者、恐喝犯人』と大書されたカードを添えられ、剣先のトロフィー……ではなく、夏の思い出の1ページになった。……本人は喜んでいるとはいえ、これでいいんだろうか、ヤツの夏休み） pic.twitter.com/B57qSE2EAQ

#マシロ先生の事件簿 「うんまあそうだな！ なんでこんなにタイミングよく来るんだろうなあいつら！ ──栗村。成功報酬はいつものアレだ。一曲頼む。ああ、宇沢はちゃんと靴下替えような？」 pic.twitter.com/VHHsXXrYDv

#マシロ先生の事件簿 「待て待てお前ら。砂の城だからって、本当に野戦陣地を作ってどうする。お前らは豊臣秀吉か」 「正義実現委員会にも話のわかる人間がいて助かった」 「補習授業部もなかなかやりますね。試験、頑張ってくださいね」 「……私の話も聞こうな？」 pic.twitter.com/PFnYnGlTwa

#マシロ先生の事件簿 「食い破れ、ときましたか。さすがカイザー殺しの御形先生、意外にもやんちゃでスパルタンです」 「的確な解説ありがとう、静山。なんでそんなに冷静なの？」 「こんなに楽しんでるツルギ先輩、初めて見ましたから。案外相性いいのかもですね」 「……ああ、うん、ありがと……」 pic.twitter.com/hya5qNMeNJ

#マシロ先生の事件簿 「公共の海水浴場の不法占拠、自治会未所属生徒による無許可での金品徴収。鞘走るな剣先、こんなのお前さんの休暇を切り上げるほどでもない。……栗村、聞いての通りだ。チーム・シュガーラッシュ、各員臨戦。──食い破れ」 pic.twitter.com/DiWuW22Ddf

#マシロ先生の事件簿 （まずは砂の城を作ろう、ということになり。阿慈谷は可愛らしい砂の城を作り上げた。──までは、良かったのだが） pic.twitter.com/bmM9vOSax7

#マシロ先生の事件簿 （免責の交換条件は驚くほど軽いものだった。経費負担戦車貸与、その上で剣先ツルギのやりたいことリストを消化し、証拠写真を提出せよ。自衛隊の引率でゴジラを接待しろ、とでも言うつもりか。頭を抱える私をよそに、同じファーストネームの女は、早々に肩の荷を下ろしていた」 pic.twitter.com/9AtyB699VP

#マシロ先生の事件簿 「あのさ静山。同じ名前のよしみで聞くけど、あれでも『テンション高いですね』で済ませていいものなの？」 「いいものですよ？ シュガーラッシュのライブに比べればまだ穏当な方です」 「……栗村には聞かせられないから、この場で忘れていいか？」 pic.twitter.com/jOcNbA2fmy

#マシロ先生の事件簿 「いやお前らさぁ⁉︎ 穏当に私の車で行こうという選択肢は無いの⁉︎」 「何言ってるんですか先生。普通の車なんてそこらじゅうにあるじゃ無いですか」 「そうですよ御形先生。無限軌道がもたらす心地よい振動は、夏の定番です」 「何この流れ？ おかしいの私なの⁉︎」 pic.twitter.com/L4ttaUoct0

#マシロ先生の事件簿 （ある日。阿慈谷と白洲が備品の戦車を強奪した。よりにもよって、正義実現委員会を向こうに回して、だ。青ざめて羽川の元を目指す私に、浦和はごく穏当な見送りだけで済ませたものだ。──今から思えば。ヤツはこうなることを知っていたとしか思えない） pic.twitter.com/cfGIl7cErb

#マシロ先生の事件簿 （週刊ペースで謎の生命体を生産する牛牧も、料理にかける向上心は本物だ。というわけで、今日は特訓に付き合った。前途は厳しく長いにしても、今日の成果はないに等しかったにしても。いつか、ヤツにまともな料理を作らせたいものだ。愛清と私の消化器系のためにも） pic.twitter.com/1qFa8WDBL0

#マシロ先生の事件簿 （おっかなびっくりと開き始めた紫紺の花。こいつがどんな花を咲かせ、どんな実をつけ、どんな種を残すのか。こいつの顧問として、その背中を見守ろう。私は恐縮しまくる伊草を見ながら、改めて決意した） pic.twitter.com/h77R0PD5ER

#マシロ先生の事件簿 「そうでもないぞ。野の草をこんなに丹精できるなら、園芸だってやれるし植物学者にだってなれる。昼の顔は植物学者、夜の顔はアウトロー。いいと思うぞ、私」 pic.twitter.com/oAgWuxAJgr

#マシロ先生の事件簿 「いや、お前さんがここを指定したんだろ？ おかげでいいものも見られたし」 「い、いいもの、そんな、こんな、雑草です、あのあのあの、せめて切腹を」 「待て待て待て。園長が腹を切る植物園なんぞ斬新がすぎるだろう」 pic.twitter.com/4d9CNVTWTT

#マシロ先生の事件簿 （そこは野の草を収めた一室だった。深い愛情に支えられ、生い茂る草たち。緑の匂いすら感じるこの場所に、紫紺の花が立っている。綺麗だ、と。我知らず吐息が漏れた） pic.twitter.com/XiICaVRPox

#マシロ先生の事件簿 （ゲヘナの外れ、スケバンすら寄り付かない一角。荒れ果て過ぎて逆に静かな街並みに、ヴァンガードを走らせる。と、何か馴染んだ気配を感じた気がした。私は愛車をアロナに任せ、廃墟の奥へと分け入った） pic.twitter.com/058X78diFb

#マシロ先生の事件簿 （伊草からプレゼントを渡したい、とモモトークがあった。ヤツの指定した一角にヴァンガードを走らせる。無論今度こそ、傘も準備した上で、だ） pic.twitter.com/GoLMFkSSvB

#マシロ先生の事件簿 （栗村の心遣いに応えてやりたくて、たまたま通りがかった屋台を呼び止める。ヤツに振る舞うのはもちろんチョコミントアイス。高校の時に図書館で読んだ、あの何やらいうアイスクリーム屋を巡るラノベ。それを思い出させるひんやりとした甘みが、私たちの心を潤した） pic.twitter.com/ibFDtkIiHh

#マシロ先生の事件簿 「栗村か。すまないな、なかなか返事できないで」 「いいえ、なんらかのスタンプは返してくれてましたから。修羅場、終わられて良かったです」 「ありがとう。お前さんにそう言ってもらうと、なんだか救われるよ」 pic.twitter.com/mAlGKEaRk1

#マシロ先生の事件簿 （アリウス勢の跳梁は、膨大な書類という形で私の平穏を蝕みつつあった。強行軍に次ぐ強行軍でそれらを薙ぎ倒したある日、ささやかな報酬が、チョコミントの香りをさせてやってきた） pic.twitter.com/C2skFyCc1e

#マシロ先生の事件簿 （シュガーラッシュを始める前。栗村にちょっとしたアドバイスをしたことがあった。好きなことにまっすぐなこいつは、自分で思っている以上に積極的なはずだ。のち、アリウス勢への対応に追われる私に小さな出来事があるのだが、それはまた別の話だ） pic.twitter.com/j3MB6No5WM

#マシロ先生の事件簿 （その後、陸八魔たちは首尾よく逃げおおせたらしい。変なことに首を突っ込んで、すってんてんにならなくてまだ良かった。この街に悪党どもがいる限り、またこんなことはあるだろうけれど……この程度のトラブル、連中にとってはいつものこと、なのだろう） pic.twitter.com/4R7KBl8tz4

#マシロ先生の事件簿 「羽川、静山、お疲れさん」 「御形先生？ 悪徳業者はどうなったのですか？」 「さてなぁ。鷲見にでも聞いてみたらどうだ？ あれだけの爆発だ、中のヤツらはまとめて救護騎士団送りだろうよ」 pic.twitter.com/X0g2JvctWz