俳句クイズ　解答422 （冬ごもり）五車の反故の主かな ▼冬ごもり＝冬 「五車」は多数の書物の比喩。冬ごもりをしている私は、五車の書ではなく、さしずめ五車の反故の主であるなあ。 #俳句　#クイズ　#召波　#冬の季語

俳句クイズ　解答419 禅寺の松の落葉や（神無）月 ▼落葉、神無月＝冬 神無月は陰暦十月。仏教の「禅寺」なので「神無月」、というおかしみを狙っているか。 #俳句　#クイズ　#凡兆　#冬の季語

俳句クイズ　解答415 宇治橋の神や（茶）の花さくや姫 ▼茶の花＝冬 「コノハナノサクヤヒメ」は『古事記』などに出てくる日本神話の女神だが、宇治ではさしずめ「茶の花サクヤヒメ」だろう。 #俳句　#クイズ　#宗因　#冬の季語

俳句クイズ　解答411 （炭竈）や塗りこめられし蔦かづら ▼炭竈＝冬　　※炭竈＝すみがま 「炭竈」は木炭を作るためのかまで、冬の季語。山の中の炭竈に、つたかづらが泥と一緒に塗りこめられている。 #俳句　#クイズ　#白雄　#冬の季語

俳句クイズ　解答405 追い剥ぎのながめて通す（紙衣）かな ▼紙衣＝冬　　※紙衣＝かみこ 「紙衣」は紙で作った質素な衣服で、冬の季語。追い剥ぎが通行人を物色しているが、紙衣を着ている男は金目にならないので、そのまま通す。 #俳句　#クイズ　#也有　#冬の季語

俳句クイズ　解答403 黒みけり沖の（時雨）の行くところ ▼時雨＝冬 沖の方で時雨が降っているが、その黒ずんだ部分が動いていく。 #俳句　#クイズ　#丈草　#冬の季語

俳句クイズ　解答399 （白菊）に赤みさしけり霜の朝 ▼霜＝冬（ただし、白菊＝秋） 冬まで咲き残っていた白菊も、霜の降りた今朝、うっすらと赤みがさしている。 #俳句　#クイズ　#青蘿　#冬の季語　#古典常識

俳句クイズ　解答397 鳴く雀その（大根）も今引くぞ ▼大根引き＝冬 順々に引き抜いている大根の近くで鳴いている雀に呼びかける。 #俳句　#クイズ　#一茶　#冬の季語

俳句クイズ　解答392 冬ごもりわづかに（石蕗）の花を見る ▼石蕗の花＝冬　　※石蕗＝つわ つわ（つわぶき）は常緑多年草で、初冬に黄色い花を多数つける。冬ごもりで、ただ庭先のつわの花を見るだけの生活だ。 #俳句　#クイズ　#大江丸　#冬の季語

俳句クイズ　解答390 雪の日や浅葱にあふる（四十雀）　　※浅葱＝あさぎ　四十雀＝しじゅうから ▼雪＝冬（ただし、四十雀＝秋） 「浅葱」は薄い青色。「あふる」は羽ばたく意。四十雀は、頭は黒、腹は白で、羽は黄・青などを含んだ複雑な色をしている。 #俳句　#クイズ　#貞佐　#冬の季語　#古典常識

俳句クイズ　解答386 （枇杷）の花人の忘るる木陰かな ▼枇杷の花＝冬 枇杷は常緑の高木で、冬に枝先に目立たない小さな花をつける。枇杷の実は誰もが知っているが、花は忘れられている。 #俳句　#クイズ　#一髪　#冬の季語

俳句クイズ　解答382 吹きたむる（落葉）や坂のまがり口 ▼落葉＝冬 参考「垣根の垣根の曲がり角　たき火だたき火だ落ち葉だき」［童謡・たき火］ #俳句　#クイズ　#蝶夢　#冬の季語

俳句クイズ　解答379 （乾鮭）をしはぶりてわが皮肉かな ▼乾鮭＝冬　　※乾鮭＝からざけ 「乾鮭」は、鮭の内臓を取り出し陰干しにしたもので、冬の季語。今の私の皮や肉も、乾鮭をしゃぶって作られたものだろう。 #俳句　#クイズ　#暁台　#冬の季語

俳句クイズ　解答376 （火桶）抱いておとがひ臍をかくしける　　※臍＝ほぞ ▼火桶＝冬 「火桶」は木製の火鉢。「おとがひ」は「あご」、「臍」は「へそ」。寒いので、あごとへそを隠すように火桶を抱いている。 #俳句　#クイズ　#路通　#冬の季語

俳句クイズ　解答373 むささびの小鳥食みゐる（枯野）かな　　※食み＝はみ ▼枯野＝冬 冬の荒涼とした枯れ野の光景。ただし、むささびは草食性なので、小鳥は食べないと思われる。 #俳句　#クイズ　#蕪村　#冬の季語

和歌クイズ　解答372 あたらしい（綿入れ）着たる夜寒かな ▼綿入れ、夜寒＝冬 「綿入れ」は中に綿を入れた防寒用の服。夜、めっきり寒くなったので、新しい綿入れを出して着ている。 #俳句　#クイズ　#月居　#冬の季語　#古典常識

俳句クイズ　解答366 おうおうと言へど敲くや（雪）の門　　※敲く＝たたく ▼雪＝冬 雪の日に訪れた客に「おうおう」と返事をするが、雪のせいで聞こえないのか、戸をたたき続けている。 #俳句　#クイズ　#去来　#冬の季語