しかし「早く変わってくれ」と頼んでも、「そのまま変わらないでいてくれ」と頼んでも、変化の速さは一定です。事実として絶えず変わるのだから執着しても無駄です。 だから「希望する者、願望する者は、愚か者である」とブッダは言うのです。 〇P200上‗2-2 #お釈迦様の教え #jtba #寺猫部 pic.twitter.com/NQpZE8BFiB

「これが川です」ということはないのです。だから川を見ても悟れるのです。水道の蛇口をひねっても、悟れるのです。どこを見ても、事実は、堂々と、じりじりとあるのです。それがなぜ見えないのか。理由は、人は「ものはある」と理解するからです。 〇P199下‗2-2 #お釈迦様の教え #jtba #寺猫部 pic.twitter.com/n6ZsAwZzD8

同様に、音を聞くたびに自分は変わっていきます。ものを見るたびに自分が恐ろしいほどの勢いで変わっていきます。そのように、「自分」というのは、瞬間、瞬間で変わっていくプロセスです。 〇P199上‗2-2 #お釈迦様の教え #jtba #寺猫部 pic.twitter.com/hGG4husIgG

『自分とは、プロセス』 「自分」というものは、ずーっと流れているプロセスです。 たとえば、細胞がずーっと壊れていって、絶えず入れ替わっていますね。血液が流れて、どんどん体が新しくなっていきます。 〇P199上‗2-1 #お釈迦様の教え #jtba #寺猫部 pic.twitter.com/fmxbwhwYW2

いま見ているような、こんな面白い、美しい世界は見えてこないのです。極限につまらない世界が見えてくるのです。つまり、「ありのままに見る」ならば、一切の現象は「無価値」であると、わかるのです。 〇P198下‗2-2 #お釈迦様の教え #jtba #寺猫部 pic.twitter.com/vqq0syGPA4

『ありのままの世界とは』 悟りに達する道というのは、かなり険しくて、厳しいのです。 「ありのままにみる」ということが一番難しい。これができるようになってくると、世界の見え方が変わってしまいます。 〇P198下‗2-1 #お釈迦様の教え #jtba #寺猫部 pic.twitter.com/wmnS2HFxTJ

すべての存在は噴水や滝だと思ってみてください。噴水は止まったら噴水ではありません。滝が止まったらただの崖です。ですから一切の現象は、噴水や滝と同じです。現象は停止したら終わり、存在そのものがなくなるのです。 〇P198上‗2-2 #お釈迦様の教え #jtba #寺猫部 pic.twitter.com/6Etr1UrP3Q

『存在には停止がない』 時間というものは存在しませんが、瞬間瞬間で、現象が移り変わっていくことを止めることはできません。存在とは「動」であって、一瞬たりとも「停止」はないのです。 〇P198上‗2-1 #お釈迦様の教え #jtba #寺猫部 pic.twitter.com/nQyShb4i4a

「私」にしても、体が虚空なわけではないのです。しかし、だからといって実体的な、永遠不滅な「これ」というものは何もありません。それで「無我」ということになるのです。 〇P197‗4-4 #お釈迦様の教え #jtba #寺猫部 pic.twitter.com/ll3ZRTveym

ところが実際に行ってみると何もありません。しかしそれは、「本当に何もない（虚空）」という意味ではありません。原因によって、一時的に現れている現象なのです。 〇P197‗4-3 #お釈迦様の教え #jtba #寺猫部 pic.twitter.com/8d8u1lXkao

『空・無我という真理』 すべてのものは現れては消えます。世界は「現れては消える」ことの連続です。実体的なものは何もないということを「無常」といいます。「空」「無我」も同じ意味です。 世界は蜃気楼のようなものだということです。 〇P197‗4-1 #お釈迦様の教え #jtba #寺猫部 pic.twitter.com/Yg57EivAsP

しかし、「これが幸福です」と、具体的に言えないはずです。幸福の経験はないからです。「幸福になる」と思って、実際我々が行っている行為は、「苦をなくすこと」なのです。仕事がないことが「苦」だと思う人は、仕事があることを「幸福」だとするのです。 〇P196‗4-3 #お釈迦様の教え #jtba #寺猫部 pic.twitter.com/xtmWma7h1I

「すばらしいからもう一回、もう一回」と、使ってしまいます。それで人生がぜんぶだめになってしまいます。 「生きることは楽しい」と思うのは、麻薬が気分よいと思うのと同じことです。怖い勘違いです。麻薬中毒と同じで、私たちは人生中毒なのです。 〇P194‗3-3 #お釈迦様の教え #jtba #寺猫部 pic.twitter.com/i2HlhVRXPJ

『危険な人生中毒』 生きることは「動く」こと、生きることは「知る」こと。そのベースには、「生きることは苦である」という真理があります。 しかし、「生きることは苦である」という意味は、なかなかピンと来ないかもしれません。 〇P194‗3-1 #お釈迦様の教え #jtba #寺猫部 pic.twitter.com/WsJcLZxFKF

その人生では、決まってものすごく悔しくなり、「そんなはずではない」という生き方で生きています。ですから際限ない悪行為、災禍を生み出すという真理もまた、生まれてしまいます。これを破るためには、智慧を開発しなくてはなりません。 〇P193‗3-3 #お釈迦様の教え #jtba #寺猫部 pic.twitter.com/lRiG5EfwBM

耐えがたい苦しみで、死んでしまうからです。ですから苦が命をつくって、苦が命を管理して司って、苦のために生きています。 苦に生まれて、苦のために生きていて、苦で死んでしまいます、という人生は、普通の人生です。 〇P193‗3-2 #お釈迦様の教え #jtba #寺猫部 pic.twitter.com/dASQtvMvKj

家が狭いと苦を感じる人は広い家に引っ越しする。楽です。しかし広い家は狭かった家よりも苦しみをつくります。家の管理は大変です。家賃は高いのです。がむしゃらに働かなくてはいけなくなります。 〇P192下2-2 #お釈迦様の教え #jtba #寺猫部 pic.twitter.com/MsrqzJyMjS

『苦から苦への引っ越し』 お金がないことで苦しむ人は、お金があったら楽だと思う。お金を苦労して手に入れるなら、お金がないという苦しみが当然消えます。しかしお金があることで新たな苦しみが生まれます。 〇P192下2-1 #お釈迦様の教え #jtba #寺猫部 pic.twitter.com/McEUBmbtTC

学校に行く、勉強する、大学に行く、仕事を見つける、結婚する、子供を育てる。生きる上で、あらゆることをやっています。それは悩み・問題があるからなのです。もし、何も悩み・問題がなければ、我々は生きるという作業をしません。 〇P192上2-2 #お釈迦様の教え #jtba #寺猫部 pic.twitter.com/8c9bhtCL11

『人生は苦を何とかすること』 人生を観ると、お腹の中に人間が入った瞬間から、死ぬ瞬間まで、いろいろな悩みごと、問題があります。次から次から、いろいろな問題が出続けます。これに何とか応えようとすること、それが生きることなのです。 〇P192上2-1 #お釈迦様の教え #jtba #寺猫部 pic.twitter.com/Xq5v7SQKdM

最初からその生命に備わったものなのです。 「必要なもの」は簡単に手に入りますが、「欲しいもの」は苦労しないと手に入りませんし、手に入る保証もないのです。「必要」と「欲しい」を区別して、なるべく「必要」だけで生きることが幸福への道です。 〇P191上‗2-1 #お釈迦様の教え #jtba #寺猫部 pic.twitter.com/eaq665SH1q

『業の力で生きると楽』 生まれる生命には、死ぬまでのエネルギー量が最初からあるのです。それを仏教では「業」と言います。「必要不可欠なものは苦労なく手に入る」というのは、業の力です。生命の生き続ける業の力は、誰にもどうすることもできない、 〇P191上‗2-1 #お釈迦様の教え #jtba #寺猫部 pic.twitter.com/TZNW4cZxF6

このように、日常のシンプルな現象を少し調べるだけでも、因果の流れ、というのがあるのです。何か結果を出しても、結果が因になりますから、どこまで流れるのかというと無限でしょう。存在についての無限という概念は、因果律によって成り立ちます。 〇P190‗4-4 #お釈迦様の教え #jtba #寺猫部 pic.twitter.com/v2LPu6BOlO

『「無限」という概念は、因果律で成り立つ』 皆さんはよく「お腹がすいた」と言うでしょう？それは原因でしょうか、結果でしょうか？因でしょうか、果でしょうか？答えは「因であり、果でもある」です。 〇P190‗4-1 #お釈迦様の教え #jtba #寺猫部 pic.twitter.com/x1rI9t65c4

日本でもアメリカでも殺すことは違法ですが、場合によっては仕方がない、ということになっています。仏教では「殺すなかれ」は法則なので、勝手に変えられません。「場合によって、地球は四角い」と言うことはできないのと同じです。 〇P188‗4-4 #お釈迦様の教え #jtba #寺猫部 pic.twitter.com/DHNcIMGsiU

「生命を奪うことは、誰にもできない」というのが法則にしたがった真理の生き方です。したがって真理に従うならば、「生命を奪うこと」は違法です。だから仏教では「殺すなかれ」なのです。戦争は不可能です。 〇P188‗4-3 #お釈迦様の教え #jtba #寺猫部 pic.twitter.com/xwRmwVp0Yv

『真理に従う生き方』 真理とは主観で行動するのではなく、法則に従うことです。真理というのは主観ではありません。 たとえば、俗世間では「殺すなかれ」は認めますが、敵に対しては、場合によっては戦争して殺さなくてはならないと思ったりもします。 〇P188‗4-1 #お釈迦様の教え #jtba #寺猫部 pic.twitter.com/x603ypfE3G

けれど「なぜお金を借りたの？」と問えば、それは主観を尋ねているので、「小遣いが少なすぎる」とか反論が成り立ちます。それに対して奥さんも「だってあなたの給料が少ないでしょう」などと反論することになって、けんかになるのです。 〇P188‗4-4 #お釈迦様の教え #jtba #寺猫部 pic.twitter.com/vSnYuid0az

たとえば旦那さんがサラ金から借金をしてパチンコをしたとします。そこで奥さんに「督促の電話があったけど、あなたはお金を借りたのではないですか？」と問われたら、旦那さんには反論はできません。 〇P188‗4-3 #お釈迦様の教え #jtba #寺猫部 pic.twitter.com/f2juT2jRtv

会社の会議であろうが、夫婦の話であろうがけんかになるのは、「論には常に反論がある」ということがわかっていないからです。自分の意見はあくまで主観なのです。事実なら反論はないのです。 奥さんの意見が完全に事実なら、旦那さんには反論できません。 〇P188‗4-2 #お釈迦様の教え #jtba #寺猫部 pic.twitter.com/b0DBcVvv2V

『よい人間になるには』 生まれたときの自分が、自然に悪い方向にいくような性格なら、どうしようもなく悪い人間になってしまうのです。生まれたときにＯＳが、いつもよい方向にいくようなものなら、必然的によい人になっていきます。 〇P187下‗2-1 #お釈迦様の教え #jtba #寺猫部 pic.twitter.com/bwtkZPOHr6

『幸不幸は環境次第』 良い人に出会うと人生は幸福になります。成功します。また、その逆もあります。 ですから、我々はやっぱり生まれたままの人間ではないのです。 〇P186下‗2-1 #お釈迦様の教え #jtba #寺猫部 pic.twitter.com/B1RdvjtyNX