「バックします」 「バックします」 「バックします」 女性が実の子供をはね死なせる事故のあった駐車場で動画を撮影すると、幽かに聞こえるという。 機械音声ではない女性の声だ。 そして最後には 「バックしてただけなんです、私は」 という消え入りそうな声がするという。 #怪異が本当に出る町

#怪異が本当に出る町　次に来るバスが1時間先だったので、バス停の近辺を散策する事にした。使う人間がいないのだろう荒れた田畑に、看板が立っている。「この田畑の前は通る際は立ち止まらず素早く通り過ぎて下さい。中にいるのは人間ではありません」#呟怖

#怪異が本当に出る町 第七章A 404号室 小説投稿サイト『ノベルアップ+』で公開中！ 「怪異が本当に出る町」を読んでみませんか？ novelup.plus/story/541437952 #ノベルアッププラス

#怪異が本当に出る町 #一行怪談 #呟可 丘の上の神社まで続く通りで行われている祭でぶら下げられている提灯の蒼い灯りは、電気ではない。

「バックします」 「バックします」 「バックします」 子供がなくなる事故のあった駐車場で動画を撮影すると、かすかに聞こえるという。 機械音声ではない女性の声で、最後には 「バックしてただけなんです」 という消え入りそうな声で終わる #怪異が本当に出る町

#怪異が本当に出る町 この町はさ、深夜に外から話し声がしてくるんだよ。それを聞いてしまうとずっと続くようになってしまうんだよね〜。でさ… という話し声が深夜玄関の外からずっとしている。

#怪異が本当に出る町 閑話4話 〇〇新聞　夕刊記事より抜粋 小説投稿サイト『ノベルアップ+』で公開中！ 「怪異が本当に出る町」を読んでみませんか？ novelup.plus/story/541437952 #ノベルアッププラス

#怪異が本当に出る町 第六章　うわさ 小説投稿サイト『ノベルアップ+』で公開中！ 「怪異が本当に出る町」を読んでみませんか？ novelup.plus/story/541437952 #ノベルアッププラス

#怪異が本当に出る町 怪異かどうかはわからんが、地元で皆が当たり前にしていたのが他ではなかったのはあるぞ。 文化センターの掲示板に不審者情報が貼っていたら情報共有するんだよ、一昔前はグループLINEで今はアプリなんだって俺たちの時は連絡網だったぞ。 すまん、話が逸れたな…警察が貼ったと

数ヶ月に一度、女の首吊り死体があると通報が入る。場所は倉庫やパチンコ屋のトイレ、民家の廃墟と様々だ。しかし警察が駆けつけると、そこに死体はなく通報者が跪き頭を垂れて死んでいる。まるで王族に謁見するかのように。この案件は「女王の縊死体」と称し禁忌扱いされている。 #怪異が本当に出る町

「社長さん？開けて？」 今日も隣のドアが叩かれている。 東南アジアから出稼ぎに来た女性が、行くあてもないのか、唯一住所を教えてくれた客の住む部屋に押しかけているのだ。 かれこれ三十年も。 「社長さん」はもうここにおらず、彼女ももうこの世の人ではない。 #呟怖 #怪異が本当に出る町

#怪異が本当に出る町 閑話3話 週刊ランブ・スタイル7月号　 特集記事より 小説投稿サイト『ノベルアップ+』で公開中！ 「怪異が本当に出る町」を読んでみませんか？ novelup.plus/story/541437952 #ノベルアッププラス

#怪異が本当に出る町 閑話2話　町報 小説投稿サイト『ノベルアップ+』で公開中！ 「怪異が本当に出る町」を読んでみませんか？ novelup.plus/story/541437952 #ノベルアッププラス

#怪異が本当に出る町 第五章　彼女の実家 小説投稿サイト『ノベルアップ+』で公開中！ 「怪異が本当に出る町」を読んでみませんか？ novelup.plus/story/541437952 #ノベルアッププラス

#怪異が本当に出る町　外から子供達が歌う「あぶくたったにえたった」が聞こえる。暑いのに元気だねと寝返りを打ってから気づく。深夜だぞ。隣の部屋の窓が開いてうるせーよと一喝。「にえたかどうだかたべてみよ」翌朝、隣の部屋の窓と扉は飴のように溶けていた。#呟怖

#怪異が本当に出る町 「いわふじ酒造のいわまさむね」 民謡調のCMソング。ただし、この酒造会社もこの銘柄の酒も存在したことは無く、地元の放送局も当然そんなCMを放送したことは無い。公園等で子供が歌っているのが時々聞こえるが、歌っている子供の姿は誰も見たことが無い。

歌手「歌は休憩ですけど、さっきのすごかったね」 「まあ、こうやってコンサートやってると変な声が入ることってまあまああるんです」 「さっきの『私にも聞かせて』みたいなやつね」 「でもここぐらいですよ。お客さんが『それならちゃんと金払え』って即座にヤジるところは」 #怪異が本当に出る町

歩道橋に 「『一緒に帰ろう』って言ったその友達、 本当にあなたの友達ですか？」 という横断幕がかかっている。 　#怪異が本当に出る町

#怪異が本当に出る町　自然の家に宿泊すると、最終日前日の夜にダンスパーティーが開催される。外来語にするとお洒落だが、要は季節外れの盆踊りだ。あの山に棲む狸は妖怪ながら相当な陽キャらしい。#呟怖

母校でもある小学校の入口にこんな警告看板があった 「部外者立ち入り禁止 絶対に入らないでください！ 万が一入った場合は 校庭の銅像に見つからない前に速やかに退出してください！」 #怪異が本当に出る町

友人の住む町を訪ねた。 町を案内がてらいろいろ話してくれた。 「この町、動物が喋るんだけどな、犬が喋ったことは本当だから」 「猫が喋ったことは嘘だから」 俺は頭を抱えた。 さっき来る途中で 「お前の友達、お前保証人にしようとしてるぞ」と話しかける犬に会ったから。 #怪異が本当に出る町

#怪異が本当に出る町 #呟怖 　親戚が住んでいる団地には公園が設営されており、昼間は子供達で賑やかな場所だが夕方頃になると誰も居ないブランコが独りでに揺れているらしい。 　霊感があると自称する友人曰く赤のワンピースを着ている女の子が乗っている。と言っているが俺の目には白のワンピースが

この町の肉屋のショーケースには、豚肉や牛肉と一緒に謎の肉が並んでいる。時価という札のみのその肉はスイカ大の立方体に切り出され、粘膜の様にぬらっとした淫靡な桃色の表面に荒縄がキツく食い込み、大きな南京錠が提げられている。興味こそひかれるが、買う勇気はない。 #怪異が本当に出る町

#怪異が本当に出る町 #呟怖　 　私の彼氏が住んでいるマンションは、比較的に治安が良い地区に在るのに管理人が長続きせず、いつの間にか居なくなるらしい。しかも、部屋に大量の血痕を残して。 　今日も生き物の腐敗臭がするエントランスを掃き掃除している管理人のオジサンは何時まで持つのだろう？

#怪異が本当に出る町 #呟怖 今日行ったマッサージの先生は、「ほら、コリがこんなに取れました」と膿盆に山積みになった、透明のナメクジとかナナフシみたいなのを見せてくれた。 これだけ取ったら、そりゃ軽くもなるだろうという量だった。 化かされてる気がしなくもない。 コリだけに。

町の秘密神事で、「押し付け合い」というものがある。 町に来る不幸を地区同士で押し付け合い、存在しない「架空の地区」に不幸を押し付けるというものだったが、 海外の開発業者が山林を拓いて「架空の地区」と同じ名前をつけた。 町長はこれを伝えるか頭を悩ませている。 #怪異が本当に出る町

#怪異が本当に出る町 目を覚ますとタヌキになっていた。 化けられるタイプのようである。 化けられるので、自分に化けて不自由なく暮らせている。 多分、同じようなタヌキが他にもいるんだろう。

#怪異が本当に出る町 「町内の皆様へお知らせ致します。本日の雨祭りは中止となりました。隣組で共有の上、本日午後9時以降、町内放送にてお知らせがあるまで言葉を発さず、屋外には出ないようお願いいたします。猟友会及び伏せの皆様は、●●公民館へ装備を確認の上午後8時までに集合してください」

昼間に電車に乗っていると、向かいの座席に座った男性がスマホの画面を見せてきた。 顔は背けている。 「降りたら駅員さんに『憑かれてますって言われました』って言ってください。」 男性は何も言わずに次の駅で降りていった。 どうしよう。 俺の降りる駅無人駅なんだけど。 #怪異が本当に出る町

そこの町の遠足では、バス休憩などのときの点呼を厳密にしない。 「乗せ忘れがないか」だけをしっかり把握して、一人二人多いようでも気にしないという。 なぜなら、一人や二人多くても、 境界であるトンネルを通って町に入ると、それは消えてなくなっているからだという。 #怪異が本当に出る町

#怪異が本当に出る町 #呟怖 あそこのお屋敷から、子どもが逃げた。座敷童が出て行ったという噂が立つのはこれで4度目だ。 だが、それからもそのお宅が没落後しそうな様子は全くない。 思い切ってその事を奥様に聞いてみた。 「大丈夫よ。毎日ちゃんとお迎えに行ってるもの」 と奥様は涼しい顔だ。

#怪異が本当に出る町 #呟怖 お社の中で、 神様が泣いている。 すまない、すまない 私はどうしても、この味が忘れられぬ 私なぞ、人食いの物の怪でしかなかろうに お前達は約定通り、こうして… この街は、必ず護るから 許して …やば、うまっ… この街は、護られている。 約束も、守られている。

#呟怖　その学校では演劇で海や川を表現する為にブルーシートを使っていた。然し本当に溺れる人が続出したので全面使用禁止となったと聞く。#怪異が本当に出る町

もはや出過ぎてありふれた存在となり、誰も何とも思わなくなってしまっていた。 #怪異が本当に出る町

確かに原状回復義務の項目は契約書に存在し、納得して部屋を借りた。細かな傷や汚れは、経年劣化や通常消耗の範囲内だ。 なのに。 よもやこの部屋のお祓いが〝故意の損傷〟として扱われるなんて。 莫大な請求額を前に、あの影は成仏したのか、と思う。 #怪異が本当に出る町 では、怪異こそ住人だった。

#怪異が本当に出る町 「どこにでも、出るんは出るよ。この町で無うてもね」 プルタブの爪を折る。電柱の足元、花束の折り重なる場所に置く。拝まない。 「わざわざ本当に出るなんて前置きまでしてんのには意味がある。町の名前をつけるのも呼ぶのも人間。出て欲しい人間がおるんでしょ」

#怪異が本当に出る町 町のあちこちに貼られてる、1文字だけのステッカー。黒地に赤い太い字で、KだったりSだったりWだったり。 あれ何だと思う? 僕は見た。 県道のガードレールに止まった大きな蝶、手を伸ばしたおじさんがしゅるっと吸い込まれてステッカーになり、そこへぺたん。 #呟怖

#怪異が本当に出る町 神社の森の中の一本の樹に、竹が一本かけてある。邪な願いを書いた短冊を下げるのだ。 丑の刻参りなどされるよりはマシ、と神主が始めたものらしい。 いずれにしろ、霊験はあらたかだ。

視線を感じて、振り向いた先にある家の窓がピシャリと閉まるのだが、ここら一帯は空き家しかないはず。 #怪異が本当に出る町　#一行怪談