フォーク - 第4話 -（56-60/60） 私はいつしか、手を止めて画面を凝視していた。 #朗読漫画 #不安 pic.x.com/bEfGcTqJLU

フォーク - 第4話 -（55/60） 「…そう。秘密の部屋ですよ。リトルティアマト族みたいに大きな種族でもくぐれるし、バンシーみたいに非力でも開けられる扉が、うちの共種族学校にはあるんですよ。 #朗読漫画 #秘密の部屋 #亀 pic.x.com/PBK3ubOIII

フォーク - 第4話 -（53-54/60） それから少しした、秋の夜長のころだった。 宿題をしていたところ、スマホが鳴って、ルビア・ウィッチチャンネルの配信開始の通知があった。 #朗読漫画 #配信 pic.x.com/wlFZfcYaJ5

フォーク - 第4話 -（49-52/60） 駐輪場のスペースを少し広めに開けて、余裕を持って自転車を駐めた。 下足場で、私は親しみのある長い髪を見つけた。向こうも、私に気づいたようだった。 #朗読漫画 #おはよう pic.x.com/fIpm3oW91t

フォーク - 第4話 -（47-48/60） 母に追い立てられて、私は古い自転車を、いよいよ小型ゴミの回収場所に運んだ。この一月の間、私はほとんど毎朝、それがもう場所を取るだけのものだということを見てとっていた。 #朗読漫画 #輪廻 pic.x.com/EQRrsLQY7c

フォーク - 第4話 -（44-46/60） 部屋の中の人は、少しずつ入れ替わった。 食事が終わったら、出るのがルールだ。 #朗読漫画 #安心 pic.x.com/1gWPVnm3fm

フォーク - 第4話 -（41-43/60） ブロック塀の隙間から生え茂った雑草を、桜音と私は抜いていた。あれは小学校3年か4年かの、初夏の頃だ。子供会で、地元の神社の清掃を手伝わされていた。 #朗読漫画 #ダンゴムシ #ナメクジ pic.x.com/z0JUOFdtuB

フォーク - 第4話 -（38-40/60） 牧野さんが、少し会釈をしたことに私は気づいた。その先には、見覚えのある顔があることを私は見出した。あの人だ。弁論大会の、司会の人。 #朗読漫画 #ストーブ #換気扇 pic.x.com/ux7g7tuHpJ

フォーク - 第4話 -（36-37/60） 扉は滑らかに開いた。 #朗読漫画 #お一人部屋 pic.x.com/jKInUX56RU

フォーク - 第4話 -（34-35/60） 裏口から敷地に入って、屋外に設置された非常階段を上り、3階へ至る。そこから、私たちは建物内へと入った。中廊下は日の光が届かず、電気も点いていなくてかなり暗い。外の音は僅かに聞こえるだけだった。 #朗読漫画 #秘密の部屋 pic.x.com/cFVNkke0Jz

フォーク - 第4話 -（30-33/60） 「もう一回確認だけど、ここの敷地に入ったところから、私語も公的な発言も、とにかく一切の言葉は禁止だからね」 #朗読漫画 #沈黙 pic.x.com/FTacA1XHCr

フォーク - 第4話 -（28-29/60） その日、私たちは「私の場所」で、食事を共にした。 「私の場所」が、次に示す条件に、差し当たって一番適当だったからと、苅安さんは詫びた。 #朗読漫画 #クラスメート #ランチ pic.x.com/gdEDRnHZdc

フォーク - 第4話 -（26-27/60） その呆気なさに、私は気が抜けた。それで小さくため息をつこうとして、息を吸ったところで呼吸を忘れた。 #朗読漫画 #クラスメート pic.x.com/PeWbQ2zZTY

フォーク - 第4話 -（24-25/60） 私は目を転じた。牧野さんが、雨の日の定位置にやってきていた。 彼女は雨降りの時だけではなく、降った気配が残っている日にもそこに現れる。 #朗読漫画 #雨 #クラスメート pic.x.com/d77TToHntC

フォーク - 第4話 -（22-23/60） 昼間は気温が上がって、過ごしやすかった。 外でお昼をとっている人も何組も見かけた。今ぐらいが、きっと一番いい時だろう。食欲の秋だ。 #朗読漫画 #食欲の秋 #ランチ pic.x.com/JBGynh0NXv

フォーク - 第4話 -（19-21/60） 学校には、いつもより遅く着いた。駐輪に戸惑っていると、後ろから声をかけられた。 「おはよう」 苅安礼さんだった。 #朗読漫画 #秋の気配 #クラスメート pic.x.com/nxObbpxCBX

フォーク - 第4話 -（16-18/60） 雨は上がっていたが、空気が大分変わっていた。 #朗読漫画 #秋の気配 #自転車通学 pic.x.com/dsGFgJVKfO