複製1:本人の希望により消去。複製2:消去。複製n:今までのフィードバックを活かし知性のみとするも否定的であったので消去。その後の複製も同様。仮説、私が私を騙していはいないか？私は"これ"を望んだのか？鏡の私は歪んだ顔をしていた。 #歯のある烏の見た景色 #140字小説

人工的な集合意識に造られた楽園の門は常に開かれている。 「これが最後の同意書です」自身の全ての放棄、それに同意するだけだ。サインを記述し後は印鑑を「誰からもあなたは居なかった事になります」押せなかった。まだ本心を伝えてない。 #歯のある烏の見た景色 #140字小説

「魂の本人認証は無事通過しました」 前の人生の引き出しと受け取りを行い補助脳に仕舞った。全てを本体に移す勇気はない、しかし今の問題解決には必要な財産でもある。なのでこうして問題について自身と議論を重ねる事にした。しかし今も納得のいく選択は出ない。 #歯のある烏の見た景色 #140字小説

VRと脳科学によって自身の脳を可視化した空間を探索するカウンセリングを受けた。結晶化した知識経験が幾重にも壁を成し道を塞いでいる。それはとても輝いていた、だが今は道を開かなくてはならない。削り穴を通し先へと進む。キラキラと粉になった結晶が舞った。 #歯のある烏の見た景色 #140字小説