#拾い読み　#羽仁五郎 ○結局、ものを考えるにしても、行動するにしても、借り物でない自分の原則というものをしっかり持っていなければやっていけない、そうして、その原則というものは、いろいろな社会の条件に当てはめてみて、より高いもの、より正しいものへとレベルを上げていかなければ→

#拾い読み　#羽仁五郎 ○#福沢諭吉 は、その独立自尊の考えから、「天は人の上に人をつくらず、人の下に人をつくらず」と言っている。この原則から、人の上に人をつくらずということで天皇制というのも認めていない、天皇も人間なのだから、明治の初年に、天皇というものは政治から離れた方がいい→

#拾い読み　#羽仁五郎 ○日本の国の宗教と違う、というだけで、#本居宣長 のような人が、日本の大和魂、神道というものがいい、キリスト教どころか、中国の儒教さえ漢心（からごころ）で、とにかく曲った考えだ、と言っている。こうした排他的な心が、ともすれば民族的な誇りだ、ととられやすい。→

#拾い読み　#羽仁五郎 ○今の日本の状態は、ヒトラーが登場する時のドイツに似ているところがある。つまり、インフレーションと失業の問題が解決できなくなってくる。 ○ヒトラーは、この爆発的なインフレと不景気をなんとかするには、議会や憲法を乗り越えた独裁的な権力でないと解決できない→

#拾い読み　#羽仁五郎 ○「涙とともにパンをかみしめたことのない人間は、政治のことを考えることはできない」「悲しみのあるところに神聖な土地がある」（オスカー・ワイルド） だから、若い人は、傷つくことをおそれて、現状に流され妥協して生きてはいけない 悲しみ、傷つきが人生の出発点である

#拾い読み　#羽仁五郎 ○ぼくらは敗戦のとき、初めて自分の考えが自由に言えるようになった。だから新聞でもなんでも、“敗戦当時の虚脱状態”というようなことを平気で言っているが、…日本の国民は敗戦のとき虚脱なんかしてはいない。いわゆる日本の特権階級の人が虚脱したので、大衆の方はむしろ→

#拾い読み　#羽仁五郎 ○日本人は昔から、何か不可解な、不思議なことは、わりあい信じやすい、UFOなどというとわりあい信じる、ところが、自民党はこんなに長くやっていて政治を腐敗させたのだから、少し野党に投票しよう、というような道理は信じないのである。

#拾い読み　#羽仁五郎 ○理屈がわからないのだったら黙っていろ、何か言おうと思うのなら、理屈を少し考えてみろ ○行動が絶えず意識を生む、そうしてその意識がまた絶えず行動によってテストされる、鍛えられる

#拾い読み　#羽仁五郎 ○だれでも、自分の原則をもたなければ、だめだ。最初はどんなものでもいい。その最初に立てた原則を、いろいろな場合に当てはめて行く。 ○はじめは、レベルの低い、簡単な原則でいい。その原則が、どんな場合にも適用できるように、その原則を高めて行く必然が生じてくる。→