ようやく鳥が実を啄（ついば）む 野の獣が実を囓（かじ）る リュックも旅行鞄もパスポートも要らないのだ 小鳥のお腹なんか借りて 木はある日　ふいに旅立つーー空へ ちゃっかり船に乗ったやつもいる （「木は旅が好き」/『倚りかからず』所収） #茨木のり子 ＊木は動かないけれど… 　想像力！！

天才的だと思う。 年齢関係なく同じようなものが書けるくらいまで自分の感性を磨きたいと思った。 シノゴの言わずに磨け、ばかものよ←自分に言い聞かせてる #茨木のり子 #感性をトレースしてみてはどうだろう #おれは太陽私は月でつくってみればいいんじゃねぇか x.com/hat0406/status…

人間には 行方不明の時間が必要です （中略） 三十分であれ　一時間であれ ポワンと一人 なにものからも離れて （中略） ふっと自分の存在を掻き消す時間は必要です （「行方不明の時間」/茨木のり子集『言の葉3』書き下ろし） #茨木のり子 ＊行方不明、の時間。

刻を争い血走りしてハンドル握る者たちは けさつがた　がばと跳起き顔洗いたるや ぐずぐずと絆創膏はがすごとくに床離れたる （「青梅街道」/『自分の感受性くらい』所収） #茨木のり子 ＊朝の道路の混みよう、詩になってる。

#茨木のり子 #茨木のり子の献立帖 暮らしに彩りを　こころに勇気を　孤独に賑やかさを x.com/i_norikonokai/…

父の葬儀に鳥や獣はこなかったけれど 花びら散りかかる小型の涅槃図 白痴のすーやんがやってきて廻らぬ舌で かきくどく 誰も相手にしないすーやんを 父はやさしく診てあげた （「花の名」/『鎮魂歌』所収） #茨木のり子 ＊吉田の町医者だった父宮崎洪さんの葬儀の日。すーやんは実在の女性です。

『自分の感受性くらい 　自分で守れ 　ばかものよ』 好きにしてこれなかったことや 思いどおりにいかなかったこと 面白くなかったことを 人のせいにしているジブンが なんかカッコわるく見えて なんか違う モヤモヤしだしていたんだ #茨木のり子 #自分の感受性くらい

一人　酔えば なにもかもが洗い出されてくるような夜です 子供の頃と少しも違わぬ気性が居て 哀しみだけが　ずっと深くなって （「波の音」/『自分の感受性くらい」所収） #茨木のり子 ＊どこかの宿で、波の音を聴きながら、ひとり孤独と向き合う夜でしょうか。

人に伝えようとすれば あまりに平凡すぎて けっして伝わってはゆかないだろう その人の気圧のなかでしか 生きられぬ言葉もある （「言いたくない言葉」/『茨木のり子詩集』所収） #茨木のり子 ＊言葉にして、胸に置く。生きていくうえで、とても心強い気がします。のり子さんの言うところの「思念」。

男のやさしさも　こわさも 弱々しさも　強さも だめさ加減も　ずるさも 育ててくれた厳しい先生も かわいい幼児も 美しさも 信じられないポカでさえ 見せるともなく全部見せて下さいました （「一人のひと」/『歳月』所収） #茨木のり子 ＊夫安信さんが見せた、男の一面いろいろです。

そうしてわたしは好きになる 日本のささやかな町たちを 水のきれいな町　ちゃちな町 とろろ汁のおいしい町　がんこな町 雪深い町　菜の花に囲まれた町 目をつりあげた町　海のみえる町 男どものいばる町　女たちのはりきる町 （「はじめての町」/『見えない配達夫』所収） #茨木のり子 ＊どこの町？

日々コトで #茨木のり子 さんのこと初めて知りそこでの言葉に衝撃💥 確かに…インサイトヘッドのようにたくさんの感情のキャラたち一人だと余計感じるもんね。 にしてもこの方の言葉…とてもいい✨

食膳の中味は変り 盛るうつわ　木の葉から多彩に変り 鍋かこむ人数変り 燃やすもの　あれよと変り よくもまあ箸だけは何千年も同じ姿で 二本まっすぐ続いてきたものと　驚くのだが （「箸」/『人名詩集』所収） #茨木のり子 ＊箸で一篇。この詩面白いです。よかったら…

#ジョンヒョン　でなかったっけ。日本の　#茨木のり子　さんの詩が好きだと言ってくれたのは。茨木のり子さんも大好きでよく読んでいたので嬉しかった。その清さ。ジョンヒョンそのもの。大好きだよ。毎日空のジョンヒョンに挨拶するの。 x.com/jjongalwayss/s…

８月１８日 #山陽新聞 に、９月２４日に #岡山県立図書館 開催予定の #沢知恵 コンサート「コリアン・ポエムの夕べ　金素雲と #茨木のり子」について記事が掲載されました。デジタルで読むことができます。 news.yahoo.co.jp/.../6ca7ffd05e…...

#霊的　#感受性　#茨木のり子　　「自分の感受性くらい自分で守れ　ばかものよ」　ふと思い出す。五感を働かせ。幼子の五感を育てよ。思春期青春期に感性を磨け。学業だけでは豊かな世界はいとなわれない。　霊感。アユタヤで凄く感じた。霊の空気。そこにいた。 x.com/kichigi0003/st…

この国では　つつましく　せいいっぱいに 生きてる人々に　心のはずみを与えない みずからに発破をかけ　たまさかゆらぐそれ 　すらも 自滅させ　他滅させ　脅迫するものが在る （「大国屋洋服店」/『人名詩集』所収） #茨木のり子 ＊バスから見た光景で、はたと思い至るのり子さんの感受性のアンテナ

歳月だけではないでしょう たった一日っきりの 稲妻のような真実を 抱きしめて生き抜いている人もいますもの （「歳月」/『歳月』所収） #茨木のり子 ＊最愛の夫に、48歳の時に先立たれてしまったのり子さん。79歳で亡くなるまで、夫への想いを抱き締めて生き、ラブレターを遺しました。詩集『歳月』

武士道とは　古来 やくざの掟のごときものに外ならず ところどころに消しがたく光る　金箔の 　かけらは ふつうの人の　ただふつうのやさしさや 　行為の跡 （「なかった」/『食卓に珈琲の匂い流れ』所収） #茨木のり子 ＊厳しさとやさしさを向ける目線の行き先がのり子さんらしい。

食卓に珈琲の匂い流れ ふとつぶやいたひとりごと あら 映画の台詞だったかしら なにかの一行だったかしら それとも私のからだの奥底から立ちのぼった溜息でしたか （「食卓に珈琲の匂い流れ」/『食卓に珈琲の匂い流れ』所収） #茨木のり子 ＊自分がさも呟いたかのような言葉。これがのり子の詩の魅力

"一人でいるのは賑やかだ" 名言。ひとりっていいよな☺️ #茨木のり子 #わたしの日々が言葉になるまで #日々こと

#ひとりでいるのは賑やかだ #茨木のり子 断じて負け惜しみなんかじゃない

わたしが一番きれいだったとき わたしの国は戦争で負けた そんな馬鹿なことってあるものか ブラウスの腕をまくり卑屈な町をのし歩いた （「わたしが一番きれいだったとき」/『見えない配達夫』所収） #茨木のり子 ＊はたちが敗戦

なんとなく この詩が読みたくなった 多分 心が乾いていたのだろう 今は 幾分うるおったように思う #茨木のり子 #自分の感受性くらい pic.x.com/rigg6tdkht

いよいよ　あす放送！ ＼#わたしの日々が言葉になるまで／ 予告公開✨ #NANA や #ナラタージュ #茨木のり子 さんの作品などをヒントに あしたを彩る言葉、 真剣に考えました…！ 放送は8/15(木)22時から！ #藤井隆 #千葉雄大 #金原ひとみ #朝井リョウ #INI #尾崎匠海 #日々こと pic.x.com/ngo3ewzcvj

詩は、一文（もん）にもならず、役にたつんだか、たたないんだか、はっきりもせず、（中略）けれど、人間が水を飲みたい、花をかざりたいというのとおなじように、詩を読みたい、詩を書きたいと願う人々はあとをたちません。 （エッセイ『うたの心に生きた人々』より） #茨木のり子 ＊その通りです！

ネープルの樹の下にたたずんでいると 白い花々が烈しく匂い 獅子座の首星が大きくまたたいた つめたい若者のように呼応して （「対話」/『対話』所収） #茨木のり子 ＊名鉄吉良吉田駅の近くにある〈みかんの木〉です。少女は、この木の下で空を見上げたかも、と想像しながら… pic.x.com/zyd2se1eop

指導者の名を冠し 血を捧げようなんて歌うときは ろくなことはない 血はじぶんじしんのために使い切るもの 敢えて捧げたいんなら もっとも愛する身近なひとのためにこそ （「血」/『食卓に珈琲の匂い流れ』所収） #茨木のり子 ＊軍国少女だったのり子。そこから得たものは、自分の感受性こそが大事と

けれど 歳月だけではないでしょう たった一日っきりの 稲妻のような真実を 抱きしめて 生き抜いている人もいますもの 歳月 #ル・ボン・ヴィボン は、#茨木のり子 さんが、大切な人と集った老舗のレストラン 家族の特別の時間、友人とのひと時。私は姉と１年に1度、ここでお疲れ様会をしています。 pic.x.com/axqkgmg6wj

自分を無にすることができれば かくも豊穣なものがなだれこむのか さらに無限に豊穣なものを溢れさせることが 　できるのか こちらは逆立ちしてもできっこないので 呆然となる （「マザー・テレサの瞳」/『倚りかからず』所収） #茨木のり子 ＊いつも、私たちに近いのり子さんの親しみのある目線。

記憶に残る言葉の なんという少なさだろう みな洩れて行方もしれずに流れ去る かなり大きな霞網を仕かけているつもりなのに かなり大きな投網を打っているつもりなのに ひっかかってくるもののあまりの乏しさ （「記憶に残る」/『食卓に珈琲の匂い流れ』所収） #茨木のり子 ＊言葉の質の低下を憂えて

#後藤正治 - 清冽——詩人 #茨木のり子 の肖像、#読了 おもしろかった！ 茨木のり子は、かつて教科書で一篇を読んだ記憶がかすかにあるだけだったのだけれど、引用でこれほど心うたれるとは。詩集や歌集を買ったり読んだりすることはないのだけれど、これは詩集を注文せねば。 後藤の筆致も良いですね。 pic.x.com/ooizao9rvu

駄目なことの一切を 時代のせいにはするな わずかに光る尊厳の放棄 自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ #茨木のり子

この失敗にもかかわらず 私もまた生きてゆかねばならない なぜかは知らず 生きている以上　生きものの味方をして （「この失敗にもかかわらず」/『寸志』所収） #茨木のり子 ＊これも「生きるじたばた」ですね。

酒を忘憂物と名づけたのは いつのころの　どんなひと わが憂いは深くして　忘れさるすべもない 火酒（ウォッカ）であれ　老酒（ラオチュー） 　であれ　マッコルリであれ （「四行詩」/『食卓に珈琲の匂い流れ』所収） #茨木のり子 ＊最愛の夫安信さんを亡くした悲しみは、お酒では忘れられませんね

ひとつの言葉が 訪ねてきて 椅子に坐る よォ！ わたしの頭のなかの 小さな椅子に あるいは三つ四つ連れだってきて ベンチに並ぶ　どこから来たのか （「訪問」/『寸志』所収） #茨木のり子 ＊思い出したのが、岸田衿子さんの絵本「ソナチネの木」の冒頭。（絵・安野光雅）二人ともチャーミングです pic.x.com/ljonrjubab

クラウドファンディングがスタートしました。 ドキドキしています。 応援どうぞよろしくお願いします！ #readyfor #岡山県立図書館 #韓国の詩 #koreanpoem #朝鮮の詩 #茨木のり子 #libraryconcert readyfor.jp/projects/sawat…

まさしくこちらこそ地獄なのでは でなけりゃどうしてこんなにも はらはらおたおたしなくちゃならぬ 時の車にいびられて 苦しみに翻弄されつくし （「笑って」/『寸志』所収） #茨木のり子 ＊『詩のこころを読む』の章に「生きるじたばた」というのがありましたね。

いくじなしは　いくじなしのままでいいの 泣きたきゃ　泣けよ 意気地なしの勁（つよ）さを貫くことのほうが この国では　はるかに難しいんだから （「夏の声」/『自分の感受性くらい』所収） #茨木のり子 ＊「汲む」にも… 頼りない生牡蠣のような感受性 それらを鍛える必要は少しもなかったのだな