⭐️阿部筲人の言葉85 《耳目分裂の当て字》 『 美しくすなおに正しく読めるように音と表記との一致を考えるべきです。現在は読めるから偉いという時代ではなく目と耳とが分裂する物名文字は廃止すべきです。』 『俳句 -四合目からの出発』より（講談社学術文庫） #好日 #好日俳句会 #俳句 #阿部筲人

⭐️阿部筲人の言葉84 《助詞脱落》 『 助詞がなく、無限定のまま、多様な疑義を生じます。助詞が全然ないと単語を並べた幼児語の舌足らずになり、意味がぼやけます。』 『俳句 -四合目からの出発』より （講談社学術文庫） #好日 #好日俳句会 #俳句 #阿部筲人

⭐️阿部筲人の言葉83 《助詞の誤り》 『 俳句では「てにをは」一字の違いが重大ですが、その過失が混乱をおこすこと、非常に多くあります。』 『俳句 -四合目からの出発』より （講談社学術文庫） #好日 #好日俳句会 #俳句 #阿部筲人

⭐️阿部筲人の言葉82 《作者の不用意》 『 我々の唯一の頼りの言葉については、慎重かつ敏感でなければなりません。読んで理解できないものが無闇に出ますが、それは作者の不用意であります。』 『俳句 -四合目からの出発』より （講談社学術文庫） #好日 #好日俳句会 #俳句 #阿部筲人

⭐️阿部筲人の言葉81 《空疎な断定》 『 人生宇宙の大真理だぞと言わんばかりな空疎な断定。この傾向の作風は個々の具体的な事物をとらえるという根本とは遠く俳句で最も大切な実感・感動を取り落とします』 『俳句 -四合目からの出発』より （講談社学術文庫） #好日 #好日俳句会 #俳句 #阿部筲人

⭐️阿部筲人の言葉80 《春愁という季語》 『 こんな甘い感傷語、内容の空白な観念語は使用に堪えない。歳時記から削除すべき語であります。歳時記は「物」「事」を並べるべきで感傷語は省かねばなりません。』 『俳句 -四合目からの出発』より （講談社学術文庫） #好日 #好日俳句会 #俳句 #阿部筲人

⭐️阿部筲人の言葉79 《報告・通告俳句》 『 実用的な言葉の使い方は、相手に何か初めて知らせるのが本質です。物を知らせようというのはすでに俳句表現の立場からずれ落ちていることになります。』 『俳句 -四合目からの出発』より （講談社学術文庫） #好日 #好日俳句会 #俳句 #阿部筲人

⭐️阿部筲人の言葉78 《初心者の過失》 『 初心者の過失は常に同一であります。それを知り、それを犯すことがなければ、それは直ちに四合目に到達したことになるからであります。』 『俳句 -四合目からの出発』より （講談社学術文庫） #好日 #好日俳句会 #俳句 #阿部筲人

⭐️阿部筲人の言葉77 《 丸ビル以上の巨大さ》 『 俳句は誠に矮小な形ですが、考えれば考えるほど、巨大な組織を持つものであります。そこらの堀立て小屋と違って、丸ビル以上の巨大さになります。』 『俳句 -四合目からの出発』より （講談社学術文庫） #好日 #好日俳句会 #俳句 #阿部筲人