難波田春夫は僕の学生時代にはまだ存命で天皇即位六十年の祝賀を「原爆の惨禍で今でも苦しんでいる人がおり派手なことは避けた方が」と『朝日ジャーナル』のインタビューで答えていたりした。蓑田胸喜ですら著作集が出ているのだから、せめて『国家と経済』は戦前版で復刻して欲しい。#難波田春夫

難波田春夫について少し触れたので述べておくと早大出版部が出した著作集はお話にならない。国家と経済は戦後のもの。ゾンバルトの『ドイツ社会主義』が読めるのだけが取り柄か。そろそろ、戦前版をきちんと復刻しておくべき。#難波田春夫

ジンガー自身のナチズムへの親和性は、レーヴィットの回想録にも出てくるが、これが難波田に移植されるとあの独特な『国家と経済』に結実する。『国家と宗教』と『国家と経済』は意外に近いところで生まれたのか。（続く）#川口雄一　#南原繁　#難波田春夫

川口雄一『南原繁　「戦争」経験の政治学』30日着。南原研究の達成点であり、政治学者の答案としては最上のもの。 ・南原ージンガーー難波田という対比は面白い。ゲオルゲ派批判は実は難波田春夫との間の論争でもあったとは。（続く）#川口雄一　#南原繁　#難波田春夫