『須賀敦子全集第二巻』収録のエッセイ「悪魔のジージョ」。 フリウリ地方に滞在した際にであった「悪魔のジージョ」がいった「スラヴ人が山を降りてくる」。 ちょっとミステリアスなようで、気味が悪いようで、幻想的なようで。 #須賀敦子を読む

『須賀敦子全集第二巻』収録のエッセイ「私のなかのナタリア・ギンズブルグ」。 須賀のギンズブルグへの愛があふれる。 文学は現実の社会から離れたものであってほしいという須賀の態度も見える。 #須賀敦子を読む

『トリエステの坂道』最後の一編、「ふるえる手」。 ローマの街と、カラヴァッジョの絵と、今は亡きナタリア・ギンズブルグの面影。 人々を呼び出していまの上に重ねていくような語りがこれまで多かったけど、これは知人を喪ったことを受け入れ悲しみ、それでも前を向くような話。 #須賀敦子を読む

『トリエステの坂道』より「思い山仕事のあとみたいに」。 「息子の入隊」につづき、義弟のアルドの家族の話。といってもアルドの妻、シルヴァーナの父、グロブレクナー氏の力強く、それでいて颯爽とした人生の話。 #須賀敦子を読む