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【連載 殻と繭】第二百二十四話⑪『自分にできること』#140字SS #創作BL #殻と繭 x.com/yayoi_ushio_ss…
あれからマサさんは、検査と静養でそのまま入院になった。必要なものを届けて、自宅に帰ったのは当日の昼過ぎ……のはずだったのに、いつの間にか寝ていたらしい。真っ暗で静かな部屋の中、まだ回らない頭で、自分にもっとできることはないのか考えるけど、答えは出ないまま、時間だけが過ぎていった。
今日はおはなしを書いていました✏📒 「時間は魔法」シリーズ、1作目です⏱️ タイトルは『路 〜午前８時の魔法〜』です☘️ もしよかったらぜひ！ #140字小説 #140字SS #ゆすらわーるど pic.x.com/ah1h8nZC1i
【連載 殻と繭】第二百二十四話⑩『手と手』#140字SS #創作BL #殻と繭 x.com/yayoi_ushio_ss…
ベッド横のイスに座り、点滴に繋がれた手を握る。エアコンのせいか体調か、冷たい指を包んで温めると、少しずつ顔色も体温も戻ってきた。それに安心してこぼしてしまった涙を、マサさんの指がすくう。結局迷惑かけちゃった、ごめんね、なんて言わないでよ。迷惑じゃないし、もっと泣きそうになるから。
【連載 殻と繭】第二百二十四話⑨『やっと会えた』#140字SS #創作BL #殻と繭 x.com/yayoi_ushio_ss…
「ありがとうございます」と、その場で店長に頭を下げて電話を切る。ロビーに戻れば、部屋から出てきた看護師さんと目が合う。マサさんが呼んでいるらしく、ちょうど探してたんですと教えてくれた。処置室のカーテンの向こう、やっと会えたマサさんは、ベッドに横たわって点滴を受けている最中だった。
【連載 殻と繭】第二百二十四話⑧『“母”の喝』#140字SS #創作BL #殻と繭 x.com/yayoi_ushio_ss…
「え、行きますよ」『いいの。そもそも、あんたが昔弟子入りさせろって押しかけて来るまで、ずっと一人で店回してたんだから』からりとした声で、店長が続ける。『それに、大事な人放っとくようなオトコに育てた覚えは、ゆりちゃんも私も無いよ！』その言葉に、いつものように背中を叩かれた気がした。
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