#twnovel 「遅れた遅れた！」そう言いながら時計を持ったウサギが自転車に乗って走っていった。続けて、バイクに自動車に乗ったウサギたちが猛スピードで走り抜けてゆく。ややあって徒歩のウサギが「遅れた♪おっくれた♪」軽くステップを踏んで通ってゆく。とくに用も無いので、眺めていた。

『鮮魚列車』 ※１ツイート内で完結するホラー小説です。 ※猟奇學研究所(@kwaidanbattle)さんのお題に参加。 #140字小説 #掌編小説 #ホラー小説 #呟怖 #twitter小説 #twnovel #マイクロノベル

僕は、特別に優しい声で最後の嘘をついた。それは独りでも前へ進むための嘘だった。「まだ一人でも生きていける」と。君へ強がりを言った。見栄を張ったのは前へ進むため。・・・泣いたりしないよ。少なくとも君の前では。僕は最後の嘘を抱えて、光を差す方向に向かった。君を置いて。#twnovel

少年は少女の小さい体を抱きしめた。まるで生きていることを確かめるように、きつく。自分よりあたたかな体温に安堵する。少年は少女の柔らかな感触がする髪に、顔をうずめる。「離してあげられなくてごめんね。もうしばらく、こうしていてもいい？」少年は絞り出すような声で少女に言った。#twnovel

君は顔と行動がちぐはぐだ。怒り顔で、僕の指先を両手で包む。まるで大切な宝物を守るように、そっと。いつもよりも高い体温が伝わってくる。こんな可愛い君をもっと酔わせたいと思ってしまうのは、罪作りだろうか。僕もどうやら酔っぱらいみたいだ。想いをこめて君の手をぎゅっと握り返した。#twnovel

雪に閉ざされた部屋で真っ白なキャンバスに色をのせていく。誰に見せるわけでもないけれど、白に染まる世界で色を忘れないように。窓の外に見えるのは今日もやまない雪だけ。どれだけ明るい色を重ねても、鼻歌ひとつ浮かばないのはこの静寂のせいにして。寂しさを振り払うように伸びをする。 #twnovel

#twpoem …10cm四方の光る物体が天井からぶら下がっている。 「キラキラの糸で星空も編んでみました！これでいつでも夜になります！」 ドヤ顔で病人はそう言ったが、眩しくて眠れない。#twnovel

数日毎の彼女との何気ないやりとりは、レイジの生活にハリを与えた。数年前ほど仕事が苦境だった訳ではないが、日々の残業や出張で疲れが溜まっているレイジにとって彼女の明るい投稿と思わせぶりなDMは、癒しと明日への糧を与えてくれた。 レイジはDMの合図になる彼女の投稿を待ち焦がれた。#twnovel

彼を探す声が遠ざかる。よろめいた私を彼が支えた。「大丈夫か?」「えぇ」人間でありながら強い魔力を持つ私は、裏切り者として追われる彼と共に逃げている。私の魔力が彼の糧になり、私は魔力を彼に吸わせ自我を保つ。共にいるのは利害の一致、それだけ。彼の心配げな眼差しに、胸がざわめく #twnovel

「拝啓深夜2時様」 #140字小説 #140文字小説 #140字SS #twnovel

『味変わり』 #ことば公園 #twnovel スクープ記事に目を奪われた。馴染みの珈琲農園の名だ。 なるほど、最近ここの珈琲が苦いばかりで酸味が消えたのはこういう訳か。 『農園主逮捕。長年に渡る違法な児童労働が明るみに』と記事は綴る。 好きだった味とも永遠にお別れか。スッパ抜かれたんじゃなぁ。

「たけし、実はお父さんの正体はサンタなんだ」そういうと一瞬のうちに親父が赤服の愉快な爺さんになった。さらに庭を見ると飼い犬のジョンがいた場所に首輪につながれたトナカイが一匹。「なんだよこれ！母さんいったいどう…な…て…」振り返ると母さんがいた場所にはソリが一台 #twnovel

#140字小説 「オオヤネヒラタケ」 #未来食堂 #twnovel #マイクロノベル #物書きさんと繋がりたい

【強さのカタチ】 #140字小説 ？ #ショートショート #twnovel 小説と名乗っていいものか。モノローグではなかろうか。

「初めちょろちょろ、中ぱっぱ、赤子泣いてもふた取るな」 #140字小説 #140文字小説 #twnovel #140字ss #創作 #小説 #Twitter小説 #マイクロノベル

長い階段を昇って雲の上にたどり着いた。「welcome 新しい世界へ」破裂音が響いて紙吹雪が舞った。でも一抹の寂しさは消えない。もう誰も僕を思い出したりしないんだ。#twnovel ビニール傘の上に一片の雪が舞い降りて、なぜかあのひとのことを思い出した。

#twnovel マスクをするのが当たり前になった。新しく入社した新人さんも常にマスクをして、食事は外で食べていた。ある日、仕事帰りに新人さんを見かけた。スーパーから出てきたところで強い風が吹き、マスクが外れた。彼女の口は大きく裂けていた。まるで都市伝説のようだと思った。

広大な敷地面積を誇るネット動物園を訪れる。お目当は有象無ゾウだ。「人とは違うことをしたい」「新しいことがしたい」そういった名前のない人達が夢を掲げて鼻を高くする。顔の同じ量産型アイドル。誰にも読まれないと嘆く小説家志望。褒め言葉だけはその大きな耳でキャッチした #twnovel

#twnovel 「ヒトを作ったのだが、どうもうまくいかん」近所のマッドサイエンティストがえらいことを口走った。「骨も脳も筋肉も内臓も皮膚も完璧じゃ。だが何かが足りん、そして何が足りんのか分からん」人間を作ろうとする時点でヒトとしての心が足りないだろうし、だから分からないんだろうなあ。

『泣いてしまったことぐらい』 笑わないでよ。あなたに会えて嬉しくって、泣いてしまったことぐらい。子ども扱いしないでよ。あなたと離れている間に、たくさんの経験を積んだのだから。もう、あなたがいなくても、一人で大丈夫。それぐらい強くなったのだから。だから、私を笑わないでよ。 #twnovel

『あなたの恋がせめて、簡単に終わりませんように…』 大好きなあなただったから願うだけ。あなたの視線が私を見ていないことには気づいていたから。ずっと見ていたから知っているよ。私の恋は静かに終わってしまったけれども。あなたの恋がせめて、簡単に終わりませんように……、祈るよ。 #twnovel

いつからか村に住み着いたその男は「鬼」と呼ばれていた。悪鬼の如く朝から深夜まで働き、そのくせいつも貧乏暮らし。男は村の笑い者だった。数年後、飢饉が起きた。飢えに苦しむ村人達の家の前に、ある朝大量の食糧が置かれた。村は救われたが、以来男の姿は煙のように消えたという。『節制』#twnovel

『うまく言えなかった言葉達のしまい方』 嘘をつくのが上手になった。作り笑いを浮かべるのが上手になった。君との距離を測るのが上手になった。うまく言えなかった言葉達のしまい方も上手になった。泣いてなんかいないよ。君が笑っているのだから。大丈夫、私なんかのために心配しないで。 #twnovel

ココア ココアを練るのが得意である。 誰に言っても、言わないこの特技。 コツはたった一つだけ。 嫌なことを練り込んでやる事だ。 嫌な事は過去の事。 だったら、飲み込んで、消化して、栄養にしてやれば良い。 そう願い、練ればいい。 美味しくココアが出来た。 暖かさが喉を流れる。 #twnovel

(44日連続更新。通算48作目) #140字SS #twnovel #140字シチュエーション台本　#140字小説

ガラス瓶でクラゲを飼う #140字小説 #140文字小説 #twnovel

星雲珈琲店の満月頭の店員のはなし 星雲珈琲店にいる満月頭の店員のはなしです。彼の作るお菓子は絶品のようですが。。。。 #創作小説 #短編小説 #星雲珈琲店 #twnovel pic.twitter.com/lS5MRghRAF

『裏と表』 #140字小説 #詩 #twnovel

『表と裏』 #140字小説 #詩 #twnovel

#お題 #詩 #twnovel #poem #ポエム お題 『幼い帰る場所』 お題 『なつかしい苦悩』 お題 『たまたま綴る』 お題 『鏡は生きて』

旦那 〜RiRiRi …はい〜！ …こちら不要品の買い取り中、お気軽にお申し付けください。 …あらちょうどいいわ、 　うちに旦那が一人ゴロゴロしてんのよ。 …ちっ！（ガチャッ） #ツイノベ #小話 #twnovel

刀鍛冶の元にたどり着いた。折れた剣でもまだ戦えるならば治したい。そう告げると刀鍛冶は腕を振るい、そして話し始めた。「剣ってのはな、熱するだけじゃ強くならん、たまには冷やしてやらにゃいかんのよ。だからお前も休んでいきな。お前さんも明日は強い刃になっとるよ」 #twnovel

『布団の取り合い』 #140字小説 #140字の物語 #twnovel #創作 #小説 #創作クラスタさんと繋がりたい #冬の創作クラスタフォロー祭 #小説書きさんと繋がりたい #物書きさんと繋がりたい #twitter小説 #小説家さんと繋がりたい #小説垢 #RTした人全員フォロー

「今の彼女、パイパンが好きじゃないらしいんです」喫茶『ルフラン』でブレンドを注文した後、俺はマスターにそう言った。「別れちゃえよ」「え…？」あっさりした言い方に面食らった。「女はいくらでもいる。でも、パイパンという生き方を選べるのはお前しかいないんだぜ」（完） #twnovel

ゾンビ映画乱立の時代に、僕には仕事がない。なぜなら僕は綺麗すぎるから。片腕、片足がないゾンビは重宝される。腰から下がないゾンビはクライマックスに見せ場がある。でも僕はお尻を噛まれてゾンビになった。映画でお尻を見せる訳にもいかないから、僕がゾンビだと分かりにくいのだ。#twnovel

屋根裏からこんばんは、忍者です。「……お代官様こちら、桃色の菓子にございます」桃色？「ニャー」「おお、これは見事な桃色の肉球！」「心ゆくまでぷにぷにと」ガタッあっしまった！「むむっ何奴！」「に、にゃーん」「おお猫だ！ものども出合え！探し出して丁重に連れて参れ！」逆効果！ #twnovel

『君の手料理がいい』 #140字小説 #140字SS #twnovel

#140字小説 #twnovel 『音の閃きが生まれたところ』 #1月の星々 『雪』 twitter.com/hoshizora_kiyu…

題名/関白希望 テーマ/亭主関白 #140字小説 #140字SS #140SS #140字の物語 #ショートショート #twnovel #twitter小説 #掌編小説 #マイクロノベル #創作 #小説