毎日21時から宣い過ぎの具であり社長である私が見直しにリフレッシュを感じるのは、猫の毛をかき分け、首の付け根に逃げ惑う蚤を発見するような高揚感があるからだ。 一見問題なさそうだが、よく見るとまだまだ蚤が居るという驚きと「してやられた感」の上位に身を置き、退治しきる快感に似た。 え？

まっててマントヒヒ！ もうすぐオマエがシロオビトリノフンダマシだったことを思い出すから。 またこんど！！

ミームキャットはそのような詐欺からは生まれない。 さて、見直しを前に新しいプラグインの勉強を終わらせなければならない。 そんなところでヨタ話をしてる場合か、こら。 と草原のマントヒヒが呼んでいる。

素手で対峙すれば負けるに決まっている弱者の集落では「強肉弱食」である現象をあたかも人科が相手を倒す道具を身体の一部として持って生まれたかのような錯覚を与える「弱肉強食」という詐欺をもって力関係による社会的運命をほのめかしている 弱者は強者に従うのが摂理だと。 え？

故に、猫であったカピバラはイグアナであるという実態を露わにするために利他的な自滅を行うアポトーシスのような過程に身を捧げ、その躯を草原に横たえる。 え？ え？え？

私の従兄に「ミーくん」と呼ばれている人物がいるが、あれはただのオジサンである。 作曲のサファリパークは二足歩行の脳内にある「弱肉強食」幻想を体現しておらず、異種間の相互扶助があり、必要に応じて捕食者が被食者を他の捕食者から命がけで守るという自然界同様のバランスが動いている。

音楽のDNAは人から人、人から集落へと文化的に平行遺伝してゆくミームである。 私がサファリパークで追っているのは故に「ミームキャット」という未知の動物だ。 元来「ミーム」とは現在普及している「ネットミーム」より広い概念で、アマゾンのセミの頭がワニの頭にそっくりなのもミームだと学んだ

広大なサファリパークでは、具であり社長であり下足番であるミュージシャンの男は、未知の動物を追って「種」を横断する文化的平行遺伝のエンジニアとして猫からカピバラを作ったりしながら飽きるとポイと捨ててしまう性悪な神のように振舞う。 おかげで3曲目はもうタイプCだ。

このように、作曲と見直しのサファリパークは一度踏み入った途端、驚きと困惑と高揚感で抜け出せなくなることがある。 振り返れば猫だと思って捨てられたカピバラ、カンガルーだと思って保留にされたイグアナ等が草原に点々と転がっている。

それだけに留まらない。 蚤取りをしていたのはどうやら猫ではないらしく、カワウソかもしれないという困惑の中、更に遠のいて見るとそれはマントヒヒで、驚きのあまり走り出して振り向くと実はキリンだった。 などということも有り得る。 音楽の不思議。

曲の見直し「業務」を「リフレッシュ」と宣う２つの理由を宣う。 アイツ、仕事しすぎじゃね？ と噂される自分のイメージを自分でオモチャにするため。 そして、その労働は本当にリフレッシュであるというパラドックス風味の執務を遊ぶため。 社長、かく宣う。

朝焼けと濡れた道路に挟まれて跳ね上げた泥のマスタード入りステルスサンドはいかが？ ステルスが作ったという意味ではないよ。 ステルスが具のサンドイッチという意味だ。

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