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でも、私は思うのです。一文字一文字をノートに書き記すために使った、その時間だけは本物なのだと。内容がどうであろうと、手書きの文章の中には、相手への愛が絶対的に存在するのだと。(辻堂ゆめ『あの日の交換日記』中公文庫、p.294) #sankaquote

サンカク@sankaku_queer

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彼女を相変わらず自分の傍へ置くことが出来る、そう考えているだけなのだ。しかし、確かにそれは不可能ではない。ほんの少しの間だけ良心を麻痺させさえすれば、極めて安全に遂行できる。(大下宇陀児「決闘介添人」『偽悪病患者』創元推理文庫所収、p.191) #sankaquote

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「読まなければ」という直感を、現実の「読む」という行為につなげる戦略が必要になる。それがないと、やみくもに読み始めても、なかなか読み終えられなかったり、そもそも読み始めることもできなかったり、という羽目に陥ります。(吉岡友治『ややこしい本を読む技術』草思社、p.4) #sankaquote

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スカーレットが嫌われない一番の理由は、作者マーガレット・ミッチェルの文体にあるのではないかというのが、本作を訳し通したわたしの一番の大きな"発見"です。語り手は、しじゅうスカーレットに共感を寄せて語ります(鴻巣友季子『マーガレット・ミッチェル 風と共に去りぬ』NHK出版p.93) #sankaquote

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触れて良いのか分からない。どこまでが意図通りなのか分からない。分かっているのは、ひとつだけ。──勇崎さん、演技じゃなくてマジで死んでた気がする。(森バジル『なんで死体がスタジオに!?』文藝春秋、p.140) #sankaquote

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「結論が同じときにこそ、いろいろと議論することで、結論に至る道筋に違う部分がないのかを確かめなくちゃならない。二人の結論が違うなら二人が違う意見を持っていることがすぐに分かるけど、二人の結論が同じ時にはそうじゃないから」(青山拓央『哲学の問い』ちくま新書、p.115) #sankaquote

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物語の更新に狙いを焦点化しないほうが対話はうまくいく。焦点化すれば、相手の世界観を覆すために投機的な発言が大量に投下されることになる。それは不健全な対話空間です。(横道誠『アダルトチルドレンの教科書』晶文社、p.153) #sankaquote

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視点人物が作者であるという、メタミステリの要素。そこまでは本格ミステリとして悪くない。しかし本格ミステリであるならば、論理的に決着した解決編が必要である。小松には、自分にこの事件の解決編を書けるとは思えなかった。(小松立人『そして誰もいなくなるのか』東京創元社、p.154) #sankaquote

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「本気かよ」「奴等ではないが、刻が惜しいわ。儂はな、又市に一度会ってみたいのだ。それから──中禪寺という拝み屋にもな」藤兵衛はそう言った。(京極夏彦『了巷説百物語』KADOKAWA、p.597) #sankaquote

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「まさか、《クレイドル》で同じことが起きるんじゃないかって思った? ここには私とタケルしかいないんだよ。どちらかが殺されたら、犯人なんてすぐバレちゃうよ」(市川憂人『揺籠のアディポクル』講談社文庫、p.95) #sankaquote

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気軽に言いたいのです。「わたしはフェミニストだよ」と。禁句なんかにしちゃいけない。フェミニズムという言葉を恐れない人がもっと増えるように。言葉が悪意に塗りつぶされぬように。(クラーク志織『ロンドンの片隅で、この世界のモヤモヤに日々クエスチョンしているよ。』平凡社、p.14) #sankaquote

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「壁をすり抜けられたり、わずかな隙間からでも室内に入れる妖怪や幽霊が、密室殺人現場を発見すると中からロックを外して開き、その状態を知った犯人がどんな反応をするかこっそりうかがう、といういたずらが流行るように」(城平京『虚構推理短編集 岩永琴子の密室』講談社タイガ、p.22) #sankaquote

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死にゆく遵葉にとっては、やる価値のある賭けである。元より、遵葉は勝ち目の無い賭けで自身の命を拾った女なのだ。死を覚悟した十五から、半世紀以上生き延びた。充分だ。(斜線堂有紀「ある女王の死」『ミステリ・トランスミッター』双葉社所収、p.49) #sankaquote

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日記の中のフランシスは、友だちになりたいと思うような人物だ。そしてわたしは、彼女の物語がどんなふうに終わるのか知りたい。今手にしている日記のなかの物語だけではない。彼女の物語のすべてが。(クリスティン・ペリン『白薔薇殺人事件』創元推理文庫、p.251) #sankaquote

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反転するのが左右「だけ」になるのは回転に由来する左右の概念からの必然的帰結であること、そしてその左右の基準となる回転軸の方向(上下方向)は実は自分自身が設定していること(加地大介『なぜ鏡は左右だけ反転させるのか』教育評論社、p.61) #sankaquote

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「わたしたちは困難で危険な時を生きています、本当に。けれど、わたしたちに物語がある限り、そしてわたしたちにお互いがいる限り、希望はあります」(カイ・チェン・トム『危険なトランスガールのおしゃべりメモワール』晶文社、p.165) #sankaquote

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最初から相手の中に納得できる答えというものが存在して、それ以外は許されないのならば、先にその答えを教えてほしかった。だが、前にそう頼んで怒らせてしまったことがあるから、答えを尋ねるのが間違いらしいことはわかっていた。(芦沢央『魂婚心中』早川書房、p.9) #sankaquote

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そして、「権利」は過去も現在もフェミニズムにおいてはたしかに重要な位置を占めているものの、全体像のなかではほんの一部にすぎません。(デボラ・キャメロン『はじめてのフェミニズム』ちくまプリマー新書、p.76) #sankaquote

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フェミニスト翻訳の目的の一つは、翻訳されたものに使われる言葉の中で、女性の存在を「見える化」することです。言葉の中で女性の存在を「見える化」することは。社会の中でも女性を「見える化」し、女性の声を「聞こえる化」する(古川弘子『翻訳をジェンダーする』筑摩書房、p.20) #sankaquote

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「もっといろいろなことが出てくるかも」「いろいろなことって?」「真相に繋がる重要なこと。もし誰かが隠し事をしていて、それが事件に関わっているのだとしたら、加賀さんは絶対に見逃さない。覚えておいて。あの人に嘘は通用しない」(東野圭吾『あなたが誰かを殺した』講談社、p.123) #sankaquote

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「自分の目で見たものしか信じないんじゃなかったの?」「ぐっ……」「〈蛇〉を実際に見てないから信じられない──証明できないものは否定するって姿勢を貫くなら、証明できないものを自説の論拠にしちゃまずいよね。論理っていうか、姿勢の問題でさ」(松城明『蛇影の館』光文社,p.236-7) #sankaquote

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「これまでのところ、いいワトスン役とはお世辞にも言えなかったがね。きみの役割は、ぼくが一歩進むたびに心の底から興奮することなんだ。きみは興奮するのが下手だねえ、アレック」(アントニイ・バークリー『レイトン・コートの謎』創元推理文庫、p.111) #sankaquote

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「何度も言うがね、私は認知症なんだよ」「本当にお気の毒です。人間には、どうしようもないことですから」菜央は、同情しているように目を伏せる。「でも、先生には、今一度、すべてを思い出していただきたいんです」(貴志祐介「皐月闇」『梅雨物語』KADOKAWA所収、p.121) #sankaquote

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「できる」、「わかる」ということばには肯定的なイメージが付きまといますが、実は「考えることを止める」という欠点もあります。そのため、油断につながる感情だと子どもに教える必要があるのです。(岸圭介『学力は「ごめんなさい」にあらわれる』ちくまプリマー新書、p.192) #sankaquote

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こうしてみると、懺悔システムは偉大であり、神はやはり偉い。告白をした方は、どんな内容であれ気が楽になる。つらいのは、告白された方であり、告白を受け止める側なのだ。全ての懺悔を聞き入れる神は、残酷な一方で寛大なのかもしれない。(恩田陸『黒と茶の幻想(下)』講談社文庫,p.128) #sankaquote

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学生時代の友人に会う時の安心感は、どうせ背伸びしていてもお里が知れている、あの愚かで自意識ばかり肥大していた十代のおわりと二十代のはじめを共有したという、半ばあきらめのような開き直りが大部分を占めている。(恩田陸『黒と茶の幻想(上)』講談社文庫、p.277) #sankaquote

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彼等に互に殺し合う必要が少しもなかった。共犯者の一人を殺してまでも自分の罪の発覚を恐れる者は、決して自分からは告白する筈がないからである。互にそうである限り、秘密は永久に保たれるのを、彼等は愚かにも考え損なっていた。(大下宇陀児「決闘街」『烙印』創元推理文庫、p.131) #sankaquote

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直樹はふと微笑む。そして唐突に激しい違和感に襲われた。……なにかがおかしい。自分はなにかぜったいに間違えてはいけない分かれ道を、間違った方向に進んでいる気がする。(小野不由美『過ぎる十七の春』角川文庫、p.228) #sankaquote

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「心中に畏怖悔恨を抱える者は幽霊を見ましょう。しかし心中に憎悪怨嗟を飼う者は、魔物を見るのではなく──魔物となるのです。これは」禍を為します、と中禪寺は言った。(京極夏彦『狐火』KADOKAWA、p.198) #sankaquote

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私は「D坂の怪談」を書くにあたって、沼に関する怪異は敢えて書かなかった。私が書くことで興味を持った人間が沼を訪れることを危惧したからだ。本当に怖い話というのは、滅多に公には語られないものだ。(大島清昭『影踏亭の怪談』創元推理文庫、p.206) #sankaquote

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女性にとって結婚することは、相手の墓に入ることでもあるのだ。自分を育ててくれた両親や、兄弟、血の繋がった親族たちと離れて、たった一人、相手の墓に入らなければならない。(芦沢央『許されようとは思いません』新潮文庫、p.300) #sankaquote

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「火事が起こると見物人は、それが長く続いて《立派な火事》になることを思わず願ってしまうものです。川の水位が上がった時には、新聞の読者は、それが二十年後にも語り種となるような《立派な洪水》になることを望むもの」(G・シムノン『サン=フォリアン教会の首吊り男』早川書房,p.187) #sankaquote

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対話というと、「心を開いて……」といった「心がけを変える」イメージが持たれやすい。だがむしろ「手続き」として対話が必要だということが広まる必要があると思っている。(松波めぐみ『「社会モデルで考える」ためのレッスン』生活書院、p.72) #sankaquote

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真人は最初から事実を語っていたのだ。みんなが考えすぎただけだ。俺も岬さんも医者も世間も。(荻原浩『笑う森』新潮社、p.441) #sankaquote

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「働くということ」を探求してきてこう言うのもなんですが、こねくり回したくないんです。だって、何度でも申し上げますが、もうすでに働いてきているんですから。他者とともに今の今までもうすでに立派に生きてきているんですから。(勅使川原真衣『働くということ』集英社新書、p.139) #sankaquote

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より重要なのは、簡単に他人を「おかしい」と断定する人は、他人を理解しようとしていないばかりでなく、自分自身についてもきちんと考えられていないのだという現実を、相手に突き付けることです。(貴戸理恵『10代から知っておきたい あなたを丸めこむ「ずるい言葉」WAVE出版、p.86) #sankaquote

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