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右の鎖骨に黒子があった。右脇腹に接視しないとわからないくらいの痣、武器じみた肩甲骨の尖り方。身体の断片がはらはらと脳裏を舞う。顔と身体だけしか覚えていないあの子、つかず離れずじゃなかった。ひっついては離れていた。そういえば足のサイズは一緒、このスリッパも履けるだろう。 #短文

和海香士@wakaikousi

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短文①800字 朝:手直し(10分) 昼:手直し(18分) 夜:手直し(20分)  5回訂正 →投稿済 短文②2,000字 朝:手直し(10分) 昼:手直し(23分) 夜:手直し(20分)  3回訂正 →投稿済 #短文 pic.x.com/7968tpuirw

tomori@ともりゆい→365日後に受賞するまでの日記@tomori_yui7

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歩道沿いすぐに立っている案山子を見て立ち止まる。顔がきらきらしていて鳥よけというよりも人寄せ用だった。どんな集団にもこういう子いたしいるなと思う。「連れてってよ。連れてけよ」話しかけてくる声に聞き覚えがあった。まだスリッパと出会う前、学生時につかず離れずだった、あの子。 #短文

和海香士@wakaikousi

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「僕が常日頃から陰鬱なのは楽しい気分は僕を抜け出し空に昇って高度10㎞辺りを浮遊しているからに違いない。僕はそれを捕獲しに行く。」 彼は私に背を向けたまま熱気球を上げる準備をしている。通り過ぎざま私はこっそり球皮に釘を突き立てた。彼の心の陰影こそが彼を愛する理由だから。 #短文 #

憚譚之傍見@tintin_onlooker

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トンネルを抜けた。道の両脇に広がるのは元畑と思われる土地だった。中途半端に雑草が生えているせいで、今まさに自然に侵食されている感じがする。そんな中にぽつりぽつりとランダムな間隔を空けて人型が立っていた。スリッパがそれらに興味を示さないのはわかる。履かれることがないからだ。 #短文

和海香士@wakaikousi

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短文2作目 ①主題と流れ ②本文作成 #短文 pic.x.com/o7acum7gvz

tomori@ともりゆい→365日後に受賞するまでの日記@tomori_yui7

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短文1作目 手直し #短文 pic.x.com/wahy08xku8

tomori@ともりゆい→365日後に受賞するまでの日記@tomori_yui7

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道で会った人が「だいぶ○○らしくなったね。」と言う。○○の部分を聞き取れなかったが「秋」でない事は確かだ。季節でなければ「らしくなった」が指すのは僕自身である可能性が高い。その人の目に僕は果たして何から何への変化の途上にあるのか。悪魔から天使? 魚から人?  #140字小説 #短文 #

憚譚之傍見@tintin_onlooker

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条件は満たした。歩き始めると竜が牙を剥き出しにしてきて、つい鼻に手をやる。鼻血や髄液は漏れていない。数年間放置された兎小屋みたいな獣臭のような口臭はあまりに鈍器で殴られたと錯覚してしまった。スリッパを拾い甲裏を鼻に持ってくる。自分の匂いを嗅ぎながら竜と姫の脇を通り過ぎた。 #短文

和海香士@wakaikousi

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すべて聞いて思う。つまり、わたしが知らないだけでこの子は姫だったらしい。姫と自分の差異を知りたい。毛穴の奥、内面まで届けと刳るように視線を送る。わからない。スリッパに聞いてみた。「履いてくれるならどの足でもかまわないしおまえらに差異なんてなく同じ生き物だ」と返事がある。 #短文

和海香士@wakaikousi

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短文1作目 1112字。 明日以降にP/Oして、800字に修正する。 #短文 pic.x.com/7t6feu7fhi

tomori@ともりゆい→365日後に受賞するまでの日記@tomori_yui7

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「あたしとこれの馴れ初め聞いてくれたらいいよ。だって、すごくない。これ本物の竜だよ」「どうぞ」答えてから煙草を咥えて火を点けた。竜(真)が牙を剥き出しにしてきて威嚇なのか嫌がっているのか。スリッパは煙なんて気にしない。やっぱり生き物は面倒だなと思いながら馴れ初めを聞く。 #短文

和海香士@wakaikousi

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騙るために知る。知るために語らせる。会話という名の一問一答で積み重なる相手の断片をアリかナシかに振り分けて手札化し切る機会を窺う。スリッパと一緒にただうつろってきたのになんでこんな業務じみたことをしているの、わたし馬鹿なの。「通してよ」そう言えばよかった。だから、言った。 #短文

和海香士@wakaikousi

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【散文】霧散する波間、座礁するこころ。 . きょうはもう、おやすみ . #散文 #短文 # #こころ #思考 #ことば #言葉 pic.x.com/l6mzy0vawo

日常生活@hibiiroiro_

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竜(暫定)の陰から人間の女が現れて同じバイトの子だった。「あれ、なんでここに」「そっちこそなんで」答えつつ到達する予定のなかったボーナスステージに立っていると思う。爬虫類は無理でも人間ならば。急かすように踵をこつこつしてくるスリッパに視線で「じゃあ、始めようか」と告げる。 #短文

和海香士@wakaikousi

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#短歌 #短文 #メッセージ 季節ゆく 赤緑黄を ひろげても ただただ錆びて 夕焼けの色 夕暮時のなにかに急かされるような 落とし物をしたような 情緒に秋は似ている pic.x.com/9ky3qbr01w

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築山くらいの爬虫類がいた。多分、竜。トンネルを抜けるにはこいつをどうにかしないといけないとして、どうするの。英雄的暴力と知恵はなく武器といえばスリッパだけ。語りで騙るしかない、と思う。でも、爬虫類の言語なんて知らない。スリッパを見た。スリッパらしく大人しくしていて苛立つ。 #短文

和海香士@wakaikousi

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トンネルの前で車列が途切れていた。スリッパが立ち止まり右踵で舗装路を打つ。なにかいるよ。警告はありがたいけれど進むしかない、いつでも伸びている道は一本だけだった。中に入る。スリッパがおずおず着いてくる。蛍光灯の暖色がいかがわしくて少し体温が上がる、呼吸が浅くなる、奥へ。 #短文

和海香士@wakaikousi

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獣道の終わりは国道だった。下り方面は健康な生体の細胞みたく車で埋まっているのに上り方面は一台もいない。脇を通り過ぎる度に車内を覗く。どの車内にも分裂不能になった細胞の塊があった。いつの間にかスリッパが車上を歩いている。乗り手なんて不要。そう言いたげなしっかりとした歩調で。 #短文

和海香士@wakaikousi

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【散文】 大嫌い . さよならで済むほどの素直な縁ではなくなってしまった。わたしのこころがそうしてしまったのだろう。 . 少しずつ、幻から遠ざかる。もうここにあなたはいない。 . #散文 # #感情 #切ない #短文 pic.x.com/7axl79a990

日常生活@hibiiroiro_

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着いたのは湯治場だった。いきもののためにあります。そう書かれた看板を一瞥してスリッパと浴場へ向かう。いつだか見た体液に似た白濁した湯の表面に多様な毛が浮いていた。主成分はけだもの。浸かれば穴から侵される。いきものじゃないスリッパが羨ましい。でも、いきものだから浸かった。 #短文

和海香士@wakaikousi

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地酒販売店を過ぎて道なりに進んでいくと山に入った。人道が獣道になった。少しずつスリッパとの距離が開いていく。置いていかれる。覚えた危機感は思慕に似ていた。離されたくない身体になり草虫花、自分以外の生活を踏み躙って疾く前へ。スリッパに追いつき、初めて自分が前に出た。 #短文

和海香士@wakaikousi

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どうして誰にも会わないんだろう。立ち止まって自問した。もう誰もいないから。真っ先に頭に浮かんだ結論に飛びつかず別の解を探す。手がかりがないか辺りを見やる。時間だけ動いている。スリッパがこちらを向いた。「有史以来無人の地域なんていくらでもあったしあるよ」そう言っていた。 #短文

和海香士@wakaikousi

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顔を上げると標識が眼に入る。掠れていて読めなかった。衛星が現在地を教えてくれなくなってだいぶ経った。前を行くスリッパに視線を戻す。現在地なんて気にする素振りもなく、ただ前へ進んでいく姿は単純で美しい。ついていくしかなくなっている自分に気づく。どこかには着く。どこでもいい。 #短文

和海香士@wakaikousi

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【散文】 俯瞰する自我 . いのちは本能 こころは思考 その間にかたちづくられたわたし。 . #散文 #気づき #憂鬱 #こころ #感情 # #短文 #哲学 pic.x.com/86wagvyy2b

日常生活@hibiiroiro_

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色々な所を歩いたから汚れているのは当たり前で裏を拭ってあげる。他人の足を拭うのはなにがしかのメタファーになりうる、でもスリッパなのでただの洗浄。のはずなのに。自分がずいぶんと清らかな個体に思えてしまって丁寧に執拗に拭い続ける、綺麗にしてやる。スリッパは快も不快も示さない。 #短文

和海香士@wakaikousi

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【散文】 むなしい . 異質なのだろうか、と思う時、大きな渦にひとりぼっちだろうか。 . 無責任でも、いのちを抱きしめていいだろうか。 . # #感情 #こころ #短文 #散文 #思考 # #迷い pic.x.com/safkcrqwma

日常生活@hibiiroiro_

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ねえ、あの。でも不都合はないけれどやっぱり名前で呼びかけたい。ただ、人間の言語でスリッパに命名していいのか惑う。口をきかないだけでスリッパは。言語を持っているんじゃないの、スリッパは。ならば、それを知りたい、それに沿いたい。よすががないまま、わからないまま、でも寄り添う。 #短文

和海香士@wakaikousi

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「もう帰ろうよ」前を行くスリッパに声をかけても返事はない。かつて商店街だった場所を歩いた。終わりまで来たところでスリッパが小料理屋に入ったから後に続く。店内に客の姿はなかった。なぜか二階の座敷に通され二体きりに。スリッパを見た。踵が揃っていない。少しだけしどけない。 #短文

和海香士@wakaikousi

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帰宅したらスリッパが出ていった。なんとなくついていくうちに下り電車の先頭車両に並んで座っていた。どっかに誘われている気もする。でも、どこぞの現実に(隣県とか)であって不思議の国は望めない。スリッパを見る。綺麗に踵を揃えていて好ましい。県境で降りて宿に泊まりさらに先へ。 #短文

和海香士@wakaikousi

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つい手を止めて見てしまう、読んでしまう、聴いてしまう。思い出や追想がまとわりついて掃除がなかなか進まない。そんな話を聞いて羨ましく思う、そうなりたいと憂う。始めてみた掃除はすぐに終わった。生理用食塩水で洗浄した内臓みたいに綺麗な部屋にはまとわりついてくるものが何一つない。 #短文

和海香士@wakaikousi

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【散文】 忘れていいよ 訂 . どんなに一緒に過ごしても 1人ずつ生きていく。 言葉に迷って再掲して、それでもいまの気づきを記したかった。 . (訂正・再掲) # #散文 #短文 #思想 #感情 #哲学 #気づき pic.x.com/jplx0ty79b

日常生活@hibiiroiro_

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助けを求める声がして寝室へ行った。接ぎ木したのか、二つの身体が一点でくっついていて助けようがない。で、眺める。接ぎ木じゃなく一時的な架橋。そう、認識を改める。わずかに成長したある日妹ができたと言われた。製造工程が同じ生産品なのだからもう一個わたしができたのかと患う。 #短文

和海香士@wakaikousi

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【散文】 関係性について . 縁結び、縁切りと言ったものですが、結んだご縁なら、終わる時には結びを解けるよう努められれば良いですね。 . からまった縁を切る他に道がなくなる前に。 . #散文 # #思想 #呟き #短文 pic.x.com/njdbr4pp95

日常生活@hibiiroiro_

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