血統はつながっているか、いないか。血縁は近いか、遠いか。血縁だけで行くと近い人がいなくなったらどうにもならない。血統はつながっている人であれば離れていても大丈夫。いざとなれば探すこともできる。天皇を血縁だけでやっていくのは危ない。血統を守ることが天皇を守ることにつながる。

男系と男系継承は違う。男系は血統なので縦のつながり。代々父子の連続。男系継承は男系の皇族から男系の皇族に継承すること。兄弟継承は男系ではないが男系継承となる。125回の皇位継承の歴史で親子継承は約半数。しかし例外なく男系継承は行われている。これが天皇の歴史。

側室制度がなくなった今、男系継承はできないというのはデタラメ。キリスト教国は一夫一婦で昔から男系継承をやっていた。日本はそもそも一夫一婦を前提としていなかったから、正妻以外の子が跡を継ぐケースが結構あったが、一夫一婦が前提なら正妻選びから違っていただろう。

皇位継承は、男系の血筋を続けるか、やめるか、の二種類しかない。女系なるものは存在しない。二千年ほど続いていることを、続けるか、止めるかだったら、せっかくなので続けよう、というシンプルな話。これだと全国民が理解できる。

民法でも親族は６親等まで。皇室で血統をやめて血縁だけにしたら、この先６親等以内の皇族を確保しつづけることはできるか。不可能になれば国民の中からただの他人を天皇とするか皇室をやめるかのいずれかになる。血統を守っていれば、いざというとき国民の中から天皇の子孫を迎え入れることができる。

旧皇族から男系男子を養子に迎える案について、憲法14女にある門地による差別だと言っている人は、女系天皇を認めて将来皇位継承危機になったとき、憲法守って皇室を廃止すると言っていることになる。門地による差別を持ち出す人は反皇室の人間だと言える。

天皇が親子で連続するのは、初代からの13代を除けば、光格天皇から今上陛下までの７代が最長。天皇の歴史とは傍系継承の歴史。直系長子優先とは歴史を知らない者の発言だ。

ほら、これがアホの典型。カルト道場はこんなのばっかり。日本語が通じない。仮にこの先、女系になるとしても（反対だけど）、愛子天皇の可能性はないという、簡単な日本語も理解できない。女系天皇と愛子天皇は切り離せないと思い込まされている。カルトにハマるとそうなるみたい。

仮にこの先、女系天皇容認への道はあるとしても、愛子天皇はまったく可能性はない。なんでこんな簡単なことわからないのかな。アホなのかな。

徳川将軍家は側室が何人いても親子では５代と続かず、徳川家の継承を支えたのは御三家御三卿。御三家御三卿とは皇室でいう宮家。すなわち傍系継承。直系継承重視は危うい。皇室の存続に大事なのは男系の宮家を増やすこと。そのために旧皇族からの養子案がある。