5/9新作 【真夜中のダンスホールで、貴女と】 大きな窓は、眠らない都会の夜景を映し出して。 その景色に溶け込むように、真っ赤なドレスを着た貴女は立っていた。 僕の足音に気づく。振り返り、微笑んで、手を差し出す。 僕はその手を受け取った。 今宵、貴女とダンスを。 #PowerPoint #twnovel 🔗👇 pic.twitter.com/2Ay8AfHOsE

前かごに「遺書」と書かれた封筒が入っていた放置自転車が撤去され、封筒だけがそこに残った。 #一文小説 #ショートショート #超短編小説 #マイクロノベル #twnovel

ここにあるのは、温かいあなたの体温と甘い愛と、どこまで行ってもどこへも辿り着けない絶望。夢を追い愛を守り、現実から目を逸らして、いつしかどうにもならなくなっていた。夢は破れ愛が依存になろうとする頃には、死さえも私達を見放した。ただひたすら温かく甘い愛と絶望の中で、微睡む #twnovel

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誰が風を見ただろう きっとあなたは見た筈だ カーテンふうわり膨らませ 頬を撫でてく風の事 誰が風を見ただろう きっとあなたは見た筈だ あなたに棄てられ悲嘆に暮れて 風に変じた僕の事 #twnovel #140字小説 #詩 クリスティーナ・ロセッティ作　西條八十訳の「風」を下敷きにしました。

もう我慢ならん。内戦でも何でもやってやる。しかし、非人道的な兵器は使えんぞ。・・・国を二分する内戦状態に突入した。但し、「叩いてかぶってジャンケンポン」で。・・・超大国から猛烈な抗議を受けた。　「なんて非人道的な戦争をするんだ。我々の兵器が全く売れなくなる」　　　#twnovel

#Twitter小説 #twnovel 『父さん』 　Z家の父は、母を奴隷のように扱っていた。 小さい頃は子どもたちも父の支配下にいたが、中学の頃より長男から仕返しされるようになって、それから母に標的を絞った。 　父も今年で67になる。暴力をふるってばかりもいられない歳だ。

5年3月4日 あの街を駆けるバス #twnovel #140字小説 #創作 #Twitter小説 #ショートショート #小説 #マイクロノベル #140文字小説 #小説投稿 #web小説

#twnovel 一本だけ青々と茂る木がある、と眺めていたら「それは葉じゃないよ」と同僚が言った。「よく見て、緑色のは全部鳥」よく見れば確かに、葉の先がくちばしだ。「寄生鳥ってあだ名されていて、」緑色の鳥が一斉に飛び立つと、それまで立っていた木が突然倒れた。「木の命を吸い取るんだって」

担架で救護テントへ運ばれる友を見送る。うちの救護班は優秀だ、必ずあいつを助けてくれる。俺は目の前の戦いに集中しなくては。早くこんな戦いを終わらせて平和な暮らしを。戦場にいる誰もが同じ想いだろう。敗北が許されないのも。平和の為に戦い殺し合う、矛盾も甚だしいが、これが現実だ #twnovel

お題：森林 #140字小説 #twnovel pic.twitter.com/SXUdIPl93a

近所の焼き肉屋に、自分のことを豚だと信じていた牛の肉が入ったらしい。 #一文小説 #ショートショート #超短編小説 #マイクロノベル #twnovel

鏡屋の店主は人の動きを真似するのが好きだ。 #一文小説 #ショートショート #超短編小説 #マイクロノベル #twnovel

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【黄昏時、銀河鉄道とともに】 鮮やかな黄昏。 僕らの旅路は地平に沿って、進路は北北東へ。 やがて見上げた空には、アンドロメダ行きの銀河鉄道が。 成層圏を貫いて、星を巡る旅に出る。 #PowerPoint #twnovel pic.twitter.com/aeLGU7eZPu

疾うの昔に 君に去られた 僕は意外と 傍に棲んでる 降りておいでよ 内階段を 君の記憶の 底へと続く #twnovel　#140字小説　#マイクロノベル　#詩　 (疾うに=とうに、傍=そば、棲んでる=すんでる)

ブルーは生きていた、惰性で、出口のない部屋の中で。ブラックはブルーの生活を観察した。決して開かない窓のガラス越しにブルーを眺める。ブルーは植物のように動かず、一点を眺めていた。視線の先には壁しかない。ブラックには見えない何かをブルーは見ているのだろうか。#140字小説 #twnovel

#Twitter小説 #twnovel 　長男はそんな哀れな父を見て、自業自得だと嘲笑った。娘の方は同情的で、元気にとはいわずとも父にもう少し動けるようになってもらいたいと思っていた。 　娘は度々父の元を訪れて、近くを散歩しようと誘ってみた。しかし父は動かなかった。次第に布団からも出なくなった。

#Twitter小説 #twnovel 　現に父は、今時の元気そうな高齢者とは違った。 父は糖尿病を患っていた。それでいて何にもしないのだからスッカリ痩せて、随分と小さくなっていった。 しかも病院嫌いの出不精で、ずっと家にいて座っている。ついに足も手もガリガリになって歩くのもやっとになった。

「両親が離婚することは悲しいことじゃなかったのよ。でも、始業式で名前を呼ばれる順番が遅くなったの。名字が変わったからね。なんでだろう。それがすごく悲しかった」と彼女は笑いながら話していた。今にして思えば、僕の名字だけが彼女にあげられる最後のプレゼントだったのかもしれない #twnovel

愛されている蛇口だから、出てくる水がいつもちょっとぬるい。 #一文小説 #ショートショート #超短編小説 #マイクロノベル #twnovel

不景気の影響なのか、明日降る雨も無味らしい。 #一文小説 #ショートショート #超短編小説 #マイクロノベル #twnovel

【これも青春】 #140字小説 #140文字小説 #twnovel

【ツリーハウスから見た夜明けは】 梯子を登り、大樹の上に立つ。 僕だけの秘密基地から見た夜明けは。 眼下に広がる大平原を、燃えるような光で染め上げた。 #パワポアート #twnovel 🔗👇 pic.twitter.com/nrd8TEn3Bs

#twnovel 昔の仕事人仲間と再会した。糸で悪人を仕置きする三味線屋。「今も仕事を？」「やってるさ。糸は使ってないけどな」「今は何を使ってる？」「金だ。高利で金を貸してじわじわ首を絞める」それ、お前がバンバン仕置きしてたやつじゃん。

#twnovel 「すごい魔法を思いついたの」魔術師がわくわくしながら腕を掴むと、細い指が少し僕の腕に食い込んだ。「ちょっとだけ浸透する魔法」「それのどこが」疑問は電撃に遮られる。「みんな魔法は皮膚で弾くけど、浸透した先は無防備なの」それは確かにすごいが……先に説明してくれ、痛いんだよ。

5年3月3日 玉ねぎと新築マンション #twnovel #140字小説 #創作 #Twitter小説 #ショートショート #小説 #マイクロノベル #140文字小説 #小説投稿 #web小説

【犬の王城】、【消えた】、【茶化す】 予備：【岬】 #twnovel #140字小説

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お題：しっとり #140字小説 #twnovel pic.twitter.com/ckNZ1yVbCu

帝国軍の巨大な船が追ってくる。砲撃が始まる。勝てっこないと解っていた。それでも自由と平和を求め決起した。甲板に帝国兵が乗り込んでくる。銃撃戦が始まる。恐れるな、戦え。胸を貫く熱と衝撃。海へ落ちる。吐き出した泡に見たのは、愛しい人。友よ、僕の代わりに、どうか、彼女を幸せに #twnovel

娘が好きだったキャンディーの包み紙で娘の遺骨を包むが、尖っている部分があって包み紙を破ってしまう。 #一文小説 #ショートショート #超短編小説 #マイクロノベル #twnovel

あの日の理科の授業で作った伴侶と今も一緒にいる人は俺だけだと、同窓会で知った。 #一文小説 #ショートショート #超短編小説 #マイクロノベル #twnovel

「お嬢さん、ジンロウってご存知ですか？」エステの支配人に訊かれた。「狼男ですか？」「いいえ、蝋燭のロウです。」「吸引した脂肪を再利用するのか。」只になると言うので、契約書にサインした。数分後、私は屈強な男たちに押えられ、こよりの様なものを頭に着けられていた。　#twnovel

カードショップに行くと、動物達がカードゲームで遊んでいて驚いた。人にも似たソレはキーキーワーワーと鳴いて異臭を振り撒く。アニメで覚えたのか何やら台詞のような言葉を喋っている。相手を威嚇するようにシャカシャカと手を動かし、パチパチと警告音を発する。すごい時代になったものだ #twnovel

【美大声】 #140字小説 #140文字小説 #twnovel

「シンクの水を排出する際に生じる渦巻きは南半球では時計回り北半球では反時計回りなのですって。」 彼女が話している間、別れ話をどう切り出したものかと思い倦ねる僕の心は洗濯槽の水みたいに左右交互に方向を変え激しく渦を巻く。 #140字小説　#twnovel　#マイクロノベル　#詩

今日も夕方の時間が近づいてきたので、夕日が河原の道をぼよんぼよんと跳ねながら、地平線へ急いでいる。 #一文小説 #ショートショート #超短編小説 #マイクロノベル #twnovel

「強」のボタンを押したら強い風を吹かせ始めた扇風機を、孤独な老婆が、「いい子だね～！」と言いながら撫で回している。 #一文小説 #ショートショート #超短編小説 #マイクロノベル #twnovel

お題：暗がり・怖がり #140字小説 #twnovel pic.twitter.com/0zcbuuyeV6