君のおしりと私のおしりは違うおしりだ、ふたつのおしりが重なる日はない、とおしり教授が言った。自分の存在が否定された気がして悲しくなった。よく考えてみれば、人のおしりが違うのは当たり前だ。おしり教授は何も新しい情報をもたらしていないと想うとおしりが軽くなった。#140字小説 #twnovel

#twnovel 謎の穴を偶然見つけた、というか転んだ拍子にハマって落ちてしまった。「久しぶりの来訪者だ」見知らぬおじさんが微笑む。ここはどこ？「きっと異世界だよ」ってことは異世界転生した？「君は死んでない、向こうの世界にも残ってるんだ」じゃあこれは一体？「儂は異世界転写と呼んでいる」

5年8月29日 町を流れる川の色 #twnovel #140字小説 #140文字小説 #xnovel #創作 #ショートショート #小説 #マイクロノベル #web小説

廃坑巡りをしていたら彼に遭遇した。手足の鎖から奴隷モンスターだと気付いた。脱走して廃坑に隠れていたのだろう。モンスターの奴隷化は法律で禁じられている。でも未だに虐待する人はいる。もしここを抜け出したら、彼は人間に復讐するだろうか。そんな考えを打ち消して彼の怪我を治した。#twnovel x.com/sakura77_sosak…

#twnovel ゾンビメイクで生首を持った女がセンター街を歩いていたのだが、ハロウィンでごった返して誰も本物だと思っておらず、警備していた警察の前も通り過ぎた。ホテルに残された胴体の頭部には南瓜が乗せられていて鑑定の結果、刑事責任能力は「ない」と判断されたあと渋谷が生首だらけになった。 pic.x.com/a1eBoNgPsd

【ダジャレ好きの奥様】 #小説 #twnovel #140字小説 #掌編小説 #ショートショート

顔だしパネル #twnovel 「あー、こんなところに顔だしパネルがある！　ねえ、写真撮って!!」 「だったら、このアプリで撮ると――ほら、みて、違和感なくパネルと一緒になってるでしょ」 「ホントだ、凄い！　……でも、パネルに顔をはめているとわかる方が面白いと思っちゃうのは、わたしだけ、かな？」

#twnovel 「柳（りゅう）君、最近はどんな感じなの？」向こうも気まずくなったのかそんなことを話してきた。「相変わらずだよ」そう返した。その時、店員が注文した紅茶、コーヒー、ケーキを運んできてくれた。紅茶を一口飲んだ彼女は再び口を開いた。 「いきなりなんだけどさ…私たち付き合わない？」

#twnovel 倒れていたのは物陰に隠れ、機会を伺い、満を持して奇襲を仕掛けてきた男だった。 斬られたのは確かだった。しかし、言い換えれば斬らせたと言うことである。 日本の武術に古来より伝わる極意「後之先」である。彼は抜刀術を得意としていた家の出であり、攻撃を躱しつつ斬るなど容易なのだ。

#twnovel 先ほどまで雲の影に隠れていた陽が顔を出したと同時に、物陰からこちらを覗いていた者達の気配が大きくなった。抱えるようにして持っていた大刀を腰に差して立ち上がる。俺の眼はこちらに向かって大刀を構えて走ってくる男達の姿を捉えていた。それを眺めている間に斬られたのだった。

#twnovel 来たる日曜のおやつ時、約束の喫茶店で向かい合って席についていた僕たちは、それぞれ好みの物を注文し待っていた。 久しぶりに会った彼女は、当然ながら同じ学び舎に通っていた頃よりも大人びていて、その上美人になっていて、正直目を合わせるのが恥ずかしい…。気まずい時間が過ぎる。

#twnovel 病院が終わりいつものように薬を処方され帰路に着いた。 電車に揺られながら、先程のメッセージに返信をする。 おやつの時間に駅ビル内にある喫茶店で落ち合うことになった。 何か悩み事でもあるのだろうか？それとも、お金が絡んだ話なのか？などと考えているうちに会うのが億劫になった。

私はとにかくこの場から離れたかった。外の世界からのメッセージに例えようのない恐怖を感じていた。突然の求婚に、感情のベクトルが定まらない遥を引きずるように空港の外へと連れ出し、行くあてもなく車を走らせた。 「嘘？　何これ？　どういうこと……」 　鈍い音に二人は空を見上げる。#twnovel

兵器として生を受け、大勢の人を殺した。生きる資格などない俺を、博士は命をかけて逃がしてくれた。「人間らしく生きろ」と言って。だが、ホムンクルスの俺には無理難題だった。何度も過ちを繰り返した。 #twnovel だから、君には俺を殺す資格がある。ただ、その前に答えてほしい。人間とは、いったい

140字小説の投票いただきありがとうございました！ 折角なので是非読んでいただけると嬉しいです！ 便乗も嬉しいです🥳 お題：笑顔・無表情 #140字小説 #twnovel pic.x.com/h1sRDv2MfP

重い扉を開けると、そこはレコ屋。店主に軽く挨拶してから、お目当てのコーナーへ。初めて店に来たときには、全ての棚を見て回ったものだが、今はそれはしない。日本のポップスとロックのコーナーは全て確認する。あっこれ！とか、これ何？とか、があったら指が自然と止まる。 #レコードの日 #twnovel

【手記にはこう綴られている】 #140字小説 #140文字小説 #twnovel

主様は召使いを集め「私に何かあったらこの呪文を発動させろ」と仰いました。渡された小さな石板はずしりと重く、発動方法を教わる私達の不安を掻き立てます。神殿では魔王を討ち世界を救う研究を行っているはず。それがなぜ主様の危機に?主様を犠牲にして得た平和など、私達には価値なきもの #twnovel

#twnovel あからさまにストレスためながらゲームをする友人がいる。溜息、舌打ち、稀に台パン。暴言は意識して飲み込むも、それがストレス溜まるのを加速させてるようにも見える。どうしてそこまでしてゲームするの？「その分クリアした時のスカッと感があるからよ」私は最初からスカッとしたいなあ。

#twnovel 「今から皆さんに転がし合いをしてもらいます」モニターに映る仮面の男がそう言った。緊張が走る。広い空間。見知らぬ数十人。一体ここはどこなのか。なぜここにつれてこられたのか。見当も付かない。始まる大運動会。知らぬ人を転がし転がされているうちに、体が徐々に丸く変質していく...。

予想外だった。二人で手を取って最期を迎えるはずが、明らかに星が降り止み始めている。僕たちはこのまま生き残るのだろうか。最後の勇気と思って君に告白したのに、まだ続きがあるなんて。でもせっかく続くのだから、このまま手を握ったままでもいいだろう。君も握り返してくれているし。#twnovel x.com/happiness_428/…

5年8月28日 記憶の中の花 #twnovel #140字小説 #140文字小説 #xnovel #創作 #ショートショート #小説 #マイクロノベル #web小説

【㈱ドッペル】 #小説 #twnovel #掌編小説 #ショートショート pic.x.com/fXMSqw6wWb

泡沫まみれ #twnovel 「今回の知事選の候補者って何人？」 「三桁いったよな。『誰でも参加できる政治』はいいけど、供託金廃止で推薦人も不要は悪手やろ。これまでは主要候補以外でも気になる人みつけられたりしたけど、ここまで多いと確認無理」 「あ、おれも立候補してるんで、よろしく」 「は!?」

ヒコウキノルナ。血の気の引く思いだった。この世界の外側からの神の啓示。私には遥を従わせる方法が一つしか見つからなかった。 「界人、それじゃ、私行くね」 　遥は一人で搭乗ゲートに向かって歩き出した。私は遥のところまでかけより後ろから強く抱きしめた。 「遥、結婚しよう……」#twnovel

140字小説の投票いただきありがとうございました！ 折角なので是非読んでいただけると嬉しいです！ 便乗も嬉しいです🥳 この背景、昔使ってたガラケーにそっくりなんだよね～ お題：ページ #140字小説 #twnovel pic.x.com/S8VVjO79jE

【生者は0】 #140字小説 #140文字小説 #twnovel

#twnovel 幼馴染はホラーが苦手だ。それなのに百物語をやろうと提案してきた。俺は乗った。いくつまで進んだのだろう。幼馴染は尽きることなく話している。「大丈夫。これが終わったら、君もこっち側だから」ナニカが俺の肩にのしかかって。

地味だった書道部も最近は、注目度が高い。大書パフォーマンスのおかげだ。だが、これも、なかなか大変で、何があろうとも作品に仕上げなければならないのだ。 #習字の日 #twnovel 「しまった！『大』の文字の右上にぼとりと墨が」それを見た5人が、次々と筆をおいていく。「肉球か。ナイスリカバリ」

ここに留まっていてはいけない。全て断ち切って前に進むんだ。決意を固める私の行く手を塞ぐのは優しい思い出。惑わされては駄目だ。あれは偽りだったのだから。｢俺にそんな態度取れんのか?」なんて傲慢、なんて浅はか。なんて愚かな私。全部さよなら。油断し切った心臓目がけ包丁を突き刺す #twnovel

#twnovel 『十字路に立った四人が、振り返らず各々の道へと進んでいく』先生の原稿を流し読みして、スランプなのは本当だなと頭を抱えた。「どうした？」当人は理由に気づいてないらしい。「先生。四人が四本の道を行くのでしょう？」「そうだな」「じゃあ、そこに着くためにどうやって来たんです？」

5年8月27日 誰もいない夜の窓 #twnovel #140字小説 #140文字小説 #xnovel #創作 #ショートショート #小説 #マイクロノベル #web小説

目はふたつあるし、耳もふたつある。鼻はひとつしかない。穴はふたつあるんだから、鼻もふたつでいいじゃないと君が言う。しかし口はひとつだ。いやいや上と下に開くし、口もふたつでしょと君の口が述べた。そんなんでよければ何でもふたつになると反論したら、君は黙って笑った。#140字小説 #twnovel

久しぶりに実家へと戻る。昔、近所の女の子の家では、金曜日になるとカレーライスが出てきたことを思い出す。亡くなった海上自衛隊のお父さんを忘れないようにするためだそうだ。今では更地になってしまった場所を眺める。女の子との思い出と共に、どこからか懐かしいカレーの匂いがしてきた #twnovel

遅刻しそうで走っていると、曲がり角で食パンを咥えた女の子とぶつかった。まるで漫画みたいだなと思っていたら、その子は転校生だった。まさに漫画だ。最初は少し険悪な雰囲気にしておこう。そうすれば後々恋人になれる。しかし僕は険悪な雰囲気のまま彼女に嫌われた。 #twnovel #言葉の添え木 meta

【イタズラ好きな息子】 #小説 #twnovel #140字小説 #掌編小説 #ショートショート #意味が分かると怖い話

お手伝いロボ #twnovel お手伝いロボを試用契約。掃除洗濯はお手の物。食べたいと思ってた料理が提供されて。聴きたいと思った曲はすぐ再生。本当に有能。すべてを見通しているかのよう。……それが怖かった。本契約せず返送しよう――と思っていたら、お手伝いロボはいつの間にかいなくなっていた……。

【見た目が大事】 #140字小説 #140文字小説 #twnovel

#竜の話　2024.11.1 #twnovel ほかのお話はタグ、またはこちらのサイトへ。 【 nanos.jp/readolphin/ 】 そらのかなた　うみのむこう pic.x.com/VRCnUtaHig