#大和言葉の精髄・和歌で日本の四季を感じる　 是貞の親王の家の歌合に にはかにも風の涼しくなりぬるか秋立つ日とはむべも言ひけり　読人不知　#後撰和歌集 217 〇後撰集秋歌上の巻頭歌。立秋の歌。 〇「たつ」行動を起こす意味、秋が行動を起こした 〇「むべ」なるほど #和歌 #大和言葉 #光る君へ

⇒類歌 #後撰和歌集 434 [詞書]　延喜御時、秋歌召しありければ奉りける 貫之　 秋の月 光さやけみ紅葉はの落つる影さへ見え渡るかな ◇「さやけみ」：「み」は原因を表す。さやかなので。 ◇月明かりで、紅葉の落ち葉まで見える #和歌 #読書記録 #光る君へ #中秋の名月

⇒類歌 #後撰和歌集 428 照る月の秋しも殊にさやけきは散る紅葉はを夜も見よとか ◇秋の月が殊に明るいのは、紅葉葉を夜も愛でよ、とのことか #和歌 #平安文学 #読書垢 #読書記録 #光る君へ #中秋の名月

＜#中秋の名月 を詠んだ和歌＞ #後撰和歌集 巻第六秋中 336 [詞書]　八月十五夜　藤原清正 秋風にいとど更けゆく月影を立ちな隠しそ天の河霧 ◇秋風で、いっそう磨きを増す月明かりを、隠さないでほしい、天の川の川霧 #和歌 #読書記録 #読書垢 #光る君へ

#後撰和歌集 [詞書]　月を見て　貫之　 衣手は寒くもあらねど月影をたまらぬ秋の雪とこそ見れ ◇袖は寒くないが映る月影は雪のように白い ◇『更級日記』で旅立ち後すぐ、菅原孝標娘の乳母に月の光が映り、不似合いなほど美しいという印象的な描写がある #平安文学 #読書記録 #光る君へ #中秋の名月

月桂樹伝説にちなむ歌として #後撰和歌集 [詞書]　月を見て　紀淑光朝臣 空遠み秋やよくらん久方の月の桂の色も変はらぬ ◇月の桂が紅葉せず色が変わらないのは、空の遠くにあって、秋がよけているからだろうか、と考えた ◇『古今集』的な機知の歌 #和歌 #平安文学 #読書記録 #光る君へ #中秋の名月

#後撰和歌集 巻第６秋中 326 [詞書]　八月十五夜　読人不知　 月影は同じ光の秋の夜をわきて見ゆるは心なりけり ◇いつも同じ月の光なのに、十五夜の今日、特別に見えるのは、そう思っているからなのだな～ ◇現代に通じる感覚 #和歌 #読書記録 #光る君へ #中秋の名月

＜#中秋の名月 を詠んだ和歌＞ #後撰和歌集 巻第６秋中 325 [詞書]　八月十五夜 藤原雅正 いつとても月見ぬ秋は無きものをわきて今夜のめづらしきかな ◇月を見ない秋はないのに、今日は、殊に素晴らしく感じる ◇「めづらし」：現代語と違い、新鮮な感じや素晴らしさを表す #読書垢 #光る君へ

#後撰和歌集 巻第６秋中 318　 秋の夜の月の影こそ木の間より落ちば衣と身に映りけれ 読人不知 ◇「落ち葉ころも」仙人の着る服か、零落した身を暗示するか ◇木の間から漏れくる月あかりが、衣に映る優艶な様子は、女流文学でもしばしば見られる。 #読書記録 #光る君へ #中秋の名月

くらぶ山を詠んだ歌としては #後撰和歌集 秋中の巻頭歌 [詞書]　延喜御時に、秋歌召しければたてまつりける 秋霧の立ちぬる時はくらぶ山おぼつかなくぞ見え渡りける 紀貫之 ◇秋霧が立ち込め、くらぶ山が文字通りぼんやりとみえる様子 ◇巻頭歌だけに、褻の歌の多い後撰集に珍しく、晴れの歌 #読了