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#解析力学_Hamilton形式編 56 #ヤコビ恒等式 (Jacobi identity,#ヤコビの恒等式) ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4… 19世紀のドイツの数学者 カール・グスタフ・ヤコブ・#ヤコビ による. (※4人ではなく,これで1人の名前) この人は ヤコビの #楕円函数論 や #ヤコビアン で有名.
#解析力学_Hamilton形式編 55 Q. #ポアソン括弧 が満たす #ヤコビの恒等式 ↑ わけ分からん A. 移項して,こう考える事もできる. { A, { B, C } } = -{ B, { C, A } } -{ C, { A, B } } 「ポアソン括弧の入れ子1つ(左辺)は 順序をずらした別の入れ子2つ(右辺)で表せる」
#解析力学_Hamilton形式編 53 Q. #ポアソン括弧 の #ライプニッツ則 ①{ A, BC }={A,B} C+B {A,C} ②{ AB, C }={A,C} B+A {B,C} ↑ なぜ #分配則 と呼ぶ? A. ①は, 左辺でBとCがひと固まりなのを 右辺で離れ離れに「分解」(分配)している. ②もABを分解している.
#解析力学_Hamilton形式編 52 Q. #ポアソン括弧 が満たす #ライプニッツ則(Leibniz rule)とは A. 下記の性質がある. { A, BC } = { A, B } C + B { A, C } { AB, C } = { A, C } B + A { B, C } #ライプニッツ・ルール, #積の微分, #分配則 などと呼ぶ.
#解析力学_Hamilton形式編 51 Anticommutative property (#反可換 の性質) en.wikipedia.org/wiki/Anticommu… f( x, y ) = - f( y, x ) 数物系の文脈で, #対称性(symmetry)が関心事である時 上記の性質をantisymmetric(#反対称的)ともいう.
#解析力学_Hamilton形式編 49 Q. #ポアソン括弧 の #歪対称性(わいたいしょうせい)を示せ. つまり{B,A}を{A,B}で表せ A. {B,A}=-{A,B} ※skew-symmetric 証明 {B, A} =Σ_i ( ∂B/∂q_i・∂A/p_i-∂A/∂q_i・∂B/p_i) =-Σ_i ( ∂A/∂q_i・∂B/p_i-∂B/∂q_i・∂A/p_i) =-{A, B}
#解析力学_Hamilton形式編 48 #ポアソン括弧 の基礎を整理: 定義 { f, g } = Σ_i ( ∂f/∂q_i・∂g/∂p_i - ∂g/∂q_i・∂f/∂p_i ) #ハミルトンの正準方程式 ṗ=-∂H/∂q q̇= ∂H/∂p を書き直すと {p_i, H}=-∂H/∂q_i {q_i, H}= ∂H/∂p_iなので ∴ ṗ_i={p_i, H} q̇_i={q_i, H}
#解析力学_Hamilton形式編 47 Q. ṗ_i={p_i, H} q̇_i={q_i, H} #ハミルトン方程式 を 偏微分記号の代わりに #ポアソン括弧 を使って書き直すと 何が嬉しい? A. ・負号が無く2式がより対称. ・「#ハミルトニアン とのポアソン括弧は時間微分に相当」というハミルトニアンの意味がより強調される.
#解析力学_Hamilton形式編 46 Q. #ハミルトン方程式 ṗ=-∂H/∂q q̇= ∂H/∂p を #ポアソン括弧 を使い書き直せ A. 前ツイまでの計算により {p_i, H}=-∂H/∂q_i {q_i, H}=∂H/∂p_i ∴ ṗ_i={p_i, H} q̇_i={q_i, H} ※上記は ∂X/∂t=0 の時 Ẋ=dX/dt={X, H} という結果と一致する.
#解析力学_Hamilton形式編 45 Q. #ポアソン括弧 の定義に従い { q_N, H } を計算せよ A. {q_N, H} =Σ_i (∂q_N/∂q_i・∂H/∂p_i-∂H/∂q_i・∂q_N/∂p_i) ① 第1項の∂q_N/∂q_iはi=Nの時のみ1で他は0。 第2項の∂q_N/∂p_iはiによらず常に0。 ∴①=∂q_N/∂q_N・∂H/∂p_N =∂H/∂p_N
#解析力学_Hamilton形式編 44 Q. #ポアソン括弧 の定義に従い { p_N, H } を計算せよ A. {p_N, H} =Σ_i (∂p_N/∂q_i・∂H/∂p_i-∂H/∂q_i・∂p_N/∂p_i) ① 第1項の∂p_N/∂q_iはiによらず常に0。 第2項の∂p_N/∂p_iはi=Nの時のみ1で他は0。 ∴①=-∂H/∂q_N・∂p_N/∂p_N =-∂H/∂q_N
#解析力学_Hamilton形式編 42 Q. 物理量Xの時間変化を #ポアソン括弧 で表すと dX/dt = ∂X/∂t + {X, H} では #ハミルトニアン が時間に陽に依存しない場合 X=H を代入するとどうなる? A. dH/dt = ∂H/∂t + {H, H} ここで ∂H/∂t = 0 かつ {H, H} = 0 なので dH/dt = 0+0 = 0
#解析力学_Hamilton形式編 41 Q. #ポアソン括弧 の定義式は { f, g } = Σ_i (∂f/∂q_i・∂g/∂p_i - ∂g/∂q_i・∂f/∂p_i) では,ある物理量Xについて { X, X } を求めるとどうなるか? A. { X, X } = Σ_i ( ∂X/∂q_i・∂X/∂p_i - ∂X/∂q_i・∂X/∂p_i ) =0
#解析力学_Hamilton形式編 40 Q. 物理量が時間に陽に依存しない場合 ∂X/∂t=0より Ẋ={X, H} ↑ これが成立しないのって どういう例外的な状況? A. 例えば 速度1[m/s]で移動するロボットアームの先端に 粒子が固定されている場合 この粒子の位置qはtに陽に依存し q=q(t)=tで ∂q/∂t=1≠0
#解析力学_Hamilton形式編 39 Q. ある物理量Xの時間変化を #ポアソン括弧 で表すと dX/dt = ∂X/∂t + {X, H} では,物理量が時間に陽に依存しない場合 「#ハミルトニアン とポアソン括弧をとる」事は 何を意味する? A. ∂X/∂t=0 の時 dX/dt=Ẋ={X, H} つまり「時間微分」を意味する.
#解析力学_Hamilton形式編 38 Q. 前ツイまでの準備内容を踏まえ, ある物理量Xの時間変化を #ポアソン括弧 で表せ. A. dX/dt= ∂X/∂t+Σ_i ( (∂X/∂q_i) dq_i/dt+ (∂X/∂p_i) dp_i/dt ) = ∂X/∂t+Σ_i ( (∂X/∂q_i) (∂H/∂p_i)- (∂X/∂p_i) (∂H/∂q_i) ) = ∂X/∂t + {X,H}
#解析力学_Hamilton形式編 32 Q. #ハミルトン力学 における #ポアソン括弧 {f, g} の定義を述べよ A. Poisson Bracket ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D… #正準共役 量 q_1, …, q_n p_1, …, p_n #相空間 上の関数 f(q, p) g(q, p) に対し {f,g}=Σ_i (∂f/∂q_i・∂g/∂p_i-∂g/∂q_i・∂f/∂p_i)
#解析力学_Hamilton形式編 30 Q. #正準変換 とは A. 正準変換(canonical transformation) ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A3… #正準変数( q, p )を 新しい別の正準変数( Q(q,p,t,), P(q,p,t) )に 写す変数変換. (q, p) および (Q, P) は それぞれの #ハミルトニアン に対し #正準方程式 を満たす.
#解析力学_Hamilton形式編 28 Q. #ラグランジアン よりも #ハミルトニアン のほうが 有名な気がしてしまうのですが…why? A. #量子力学 の演算子導入部で ハミルトニアンを使って数式を記述しますし ハミルトニアン(全エネルギー)に比べ ラグランジアンの物理的意味を解釈しづらいためかと
#解析力学_Hamilton形式編 26 Q. ①#オイラー・ラグランジュ方程式 ∂L/∂q-(d/dt)(∂L/∂q̇)=0 ②#ハミルトン方程式 ṗ=-∂H/∂q q̇= ∂H/∂p それぞれ何を求めるための物? A. ①Lを求めるのではなく q(t)を求めるための方程式. ②Hを求めるのではなく q(t)とp(t)を求めるための方程式.
#解析力学_Hamilton形式編 25 Q. ①#オイラー・ラグランジュ方程式: L(q,q̇)に対し ∂L/∂q-(d/dt)(∂L/∂q̇)=0 ②#ハミルトンの正準方程式: H(q,p)に対し ṗ=-∂H/∂q q̇= ∂H/∂p ↑ この2つで 「#微分方程式 の #階数」は異なる? A. ①q(t)に関し2階. ②q(t),p(t)に関しそれぞれ1階.
#解析力学_Hamilton形式編 24 Q. ①#オイラー・ラグランジュ方程式 ∂L/∂q-(d/dt)(∂L/∂q̇)=0 ②#ハミルトンの正準方程式 ṗ=-∂H/∂q q̇= ∂H/∂p ↑ この2つは同じことを言っているの? A. どちらも #最小作用の原理 δS=0 と同じ意味. #作用 Sの変数として ①Lと ②Hのどちらで書くかの差.
#解析力学_Hamilton形式編 23 並べて比較 ▶#ラグランジュ形式 #ラグランジアン L(q,q̇)=T-V #オイラー・ラグランジュ方程式 ∂L/∂q-(d/dt)(∂L/∂q̇)=0 ▶#ハミルトン形式 #正準運動量 p=∂L/∂q̇ #ハミルトニアン H(q,p)=q̇p-L(q,q̇) #ハミルトンの正準方程式 ṗ=-∂H/∂q q̇= ∂H/∂p
#解析力学_Hamilton形式編 22 #ハミルトン形式 を整理: #正準運動量 p=∂L/∂q̇と #ハミルトニアン H(q,p)=q̇p-L(q,q̇) を定義すると, #作用 S=∫{t1→t2}Ldt および #最小作用の原理 δS=0の式は Lの代わりに Hの式となり, #ハミルトンの正準方程式 ṗ=-∂H/∂q q̇= ∂H/∂p が導出される.
#解析力学_Hamilton形式編 21 Q. #ハミルトン方程式 ṗ=-∂H/∂q q̇= ∂H/∂p に従う物理量が #相空間 内で描く軌道は 決して交差しない と言えるのはなぜか A. 軌道上の1点(q,p)を指定した時 ハミルトン方程式の左辺から その1点の時間変化の方向ベクトルが 相空間内でただ一通りに定まるため
#解析力学_Hamilton形式編 20 Q. H(q,p)の #ハミルトン方程式 ṗ=-∂H/∂q q̇= ∂H/∂p 階数は? A. H(q,p)はq,pの一階微分を含まない. 右辺の ∂/∂qと ∂/∂pは H内のq,pの時間微分の階数を上げない. 左辺はq,pの一階微分. ∴q,pのtによる一階微分を含み q,pに関し各々一階の連立微分方程式.
#解析力学_Hamilton形式編 15 Q. H(q,p)が満たす #ハミルトン方程式 ṗ=-∂H/∂q q̇= ∂H/∂p ↑ 左辺は時間での一階微分 右辺はq,pでの一階の偏微分。 p,q,Hのどれも微分の階数は最大で一階だから ハミルトン方程式は1階の連立微分方程式? A. ちょっと違う. 階数を考える時にはHを残さない.
#解析力学_Hamilton形式編 14 #ハミルトン方程式 絵かき歌♪ 上から下へpとq 下から上へpとq p↓ q↑ q↓ p↑ マイナス付けて ドットして ṗ - q q̇ p デルエイチ デル デルエイチ デル ṗ -[∂H/∂]q q̇ [∂H/∂]p イコール結んで出来上がり! ṗ=-∂H/∂q q̇= ∂H/∂p
#解析力学_Hamilton形式編 13 Q. #最小作用の原理 から #ハミルトンの正準方程式 を導出 A. 計算は下記URL参照 ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%80… #作用積分 Sは #ラグランジアン Lの時間積分. Lと #ハミルトニアン Hに #ルジャンドル変換 による変換関係があるので SをHで表せて Sの停留点を求める.
#解析力学_Hamilton形式編 12 Q. #ハミルトン方程式 とは A. ṗ = - ∂H / ∂q q̇ = ∂H / ∂p #ハミルトン力学 で, #正準変数 と #ハミルトニアン の偏微分の間の関係式. ṗ の式中のマイナスを忘れずに. 別名 #正準方程式(canonical equations). #ハミルトンの正準方程式.
#解析力学_Hamilton形式編 11 Q. 1次元調和振動子の運動は (p,x)の #相空間 内で楕円軌道. ↑ これは,時間tをあえて軸に取らない #ハミルトン形式 の特徴ですが そのメリットは? A. 運動全体の様子が 有限の描画範囲内に収まれば, 運動の「構造」を定性的に把握しやすい. ※「構造」が重要!
#解析力学_Hamilton形式編 10 Q. 1次元調和振動子の運動を… ① 時間tと位置xを軸に取って グラフ描画すると? ② 運動量pと位置xを軸に取って グラフ描画すると? A. ①サインカーブが無限に続く. グラフが無限の広がりを持つ. ②グラフは有限の領域内に, 楕円という形でおさまる.
#解析力学_Hamilton形式編 9 Q. 1次元調和振動子は #相空間 上でどんな軌道を描くか A. 粒子の位置を x 運動量を p とすると #位相空間 上の点は (x,p) で表される. #ハミルトニアン は H=(p^2)/2m+(kx^2)/2 なので エネルギーが一定の条件下で振動する場合 相空間上で描く軌跡は楕円.
#解析力学_Hamilton形式編 8 Q. 物理学で #相空間(#位相空間)とは A. phase space ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%8D… 力学系の位置qと運動量pを 座標(直交軸)とする空間. 数学の位相空間(topological space)とは別物. #ハミルトン形式 では 物理量は #正準変数 q,pの関数で 相空間上で軌道を描く.